オスマン帝国六〇〇年史 三大陸に君臨したイスラムの守護者 (ビジュアル選書)

制作 : 齊藤 優子 
  • KADOKAWA/中経出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046009944

感想・レビュー・書評

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  • 最後らへんは、けっこう粗めだった。

    オスマン帝国の歴史を読むと、「スレイマン1世以降も優れたスルタンが続けば、どうなったか」と想像する。そして、「それでもダメだったかもな」と思い至る。

  • 勃興から滅亡までの概観。よくまとまってるなと思いつつも、最新の研究成果を盛り込んでいないのではないかと思われる箇所も。ソコルル・メフメト・パシャの、スエズ運河計画、ボルガ河〜ドン河運河計画は、イスタンブルから遠く離れ、財政負担が大きく、技術力が至らず、完成に至らなかったが、後年どちらも同地点で実現していることから、先見の明があったと言える、と。スレイマン二世(在位1687−1691)は当時のスルタンとしては異例なほど活躍、臨時戦争税の廃止、キリスト教徒農民の人頭税徴収方法改変、ムスタファ・キョプリュリュを大宰相に任命、ニシュとベオグラードを奪還、新銀貨クルシュを投入してオスマン市場の基本通貨を安定させた、と。

  • オスマン帝国史を歴代君主を軸にして概説。絵画が多く見易いが、偶像崇拝禁止のイスラムを奉じながら、肖像画がきっちり残っているところに、現実主義的な一面が出ているような気がする。創業者オスマンから最盛期のスレイマン大帝まで名君揃いだった事が、世界帝国たる所以だっただろうが、跡継ぎが兄弟殺しという実力主義で決まったのがその秘訣という点、国家の衰亡を考える上で示唆に富んでいる。

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】227.4||S【資料ID】91141694

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    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00209863

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