トヨタ 仕事の基本大全

  • KADOKAWA/中経出版
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本棚登録 : 720
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046010483

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計50万部突破!『トヨタの●●』シリーズ最新刊はトヨタメソッドをすべてまとめた1冊。改善、5S、問題解決からリーダーシップ、マネジメントまで「ビジネスマンが一生使える本」です。

感想・レビュー・書評

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  • 製造業のセミナーに行くと間違いなく、この手の話が登場する。中小企業こそ見習うべき姿勢。そのハードルの高さは半端じゃない。継続なんてもっと難しいや。

    多能工は大切。
    幅広い知識技能は、本当に役に立つ。

    軽く流し読み。

  • トヨタの改善活動の手法や仕事のやり方、取り組み方をまとめた集大成の一冊。全体像が把握できる一冊でした。

  • トヨタの仕事に関するエッセンスが広く浅くまとめられています。
    今の自分の仕事に対する考え方のベースとなっています。

  • トヨタの仕事の基本を上手くまとめられており、常に近くに持っておきたい本。

    一気に読みましたが、全てを覚えられるわけもなく。
    時々該当箇所を読み返して実践していきたいと思う。

  • トヨタ 仕事の基本大全 (中経出版) 2015/2/23

    人を責めるな、しくみを責めろ
    2018年7月19日記述

    OJTソリューションズによる本。
    2015年2月23日第1刷発行。

    基本大全と銘打って、これまでの既刊本の内容を総ざらいしたものになっている。
    全て初めてではなくても、知らない部分はどこだろう?と思って読むと効果があると思う。

    本書を読んで印象に残った部分、大切だと思えた部分を列挙してみると

    現地現物を見ないと判断を誤る
    問題が無いことが最大の問題
    もっと~出来ないか?を口癖にする
    今の仕事のやり方がベストではないと常に疑問をもつこと
    人を責めずに、しくみを責めろ
    5Sはキレイにすることでは無く、整理整頓された状態にする
    整理・・いるものといらないものを分け、いらないものを捨てる
    整頓・・必要なものを必要な時に必要なだけ取り出せる状態にすること
    書類は10秒以内に取り出す
    捨てる基準を持つ
    先入れ先出し(古いものを残さない)
    他人でも分かるように定位置を決める
    清掃道具は視える化してすぐ取り出せる、すぐ掃除できるようにする
    (ロッカーの奥など取り出しにくい場所では掃除をするのが億劫になる)
    仕事=作業+改善

    7つの無駄
    1つくり過ぎの無駄
    2手待ちの無駄
    3運搬の無駄
    4加工そのものの無駄
    5在庫の無駄
    6動作の無駄
    7不良をつくる無駄

    ヒヤリハットは隠さない 横展する
    標準は現場でより良いものへと進化していく
    失敗はノートに記録しておく
    仕事は人が探してくれるものではなく、自分で見つけるべきものだ(豊田佐吉)

    問題解決の8ステップ
    1問題を明確にする(重要度、緊急度、拡大傾向などの視点から選ぶ)
    2現状を把握する
    3目標を設定する
    4真因を考え抜く(なぜなぜ5回で突き止める)
    5対策計画を立てる
    6対策を実施する
    7効果を確認する
    8成果を定着させる

    *問題テーマを設定する時は、問題ありき、対策ありきになっていないかチェック
    数字で解決する問題を選ぶ

    問題を発見する8つの視点
    1悩み事、困りごと
    2 4Mの視点から見る
    人(Man)機械(Machine)材料(Material)方法(Method)
    3上位方針との比較
    4後工程への迷惑
    5基準との比較
    6標準との比較
    7過去との比較
    8他部署との比較

    自分の分身をつくる
    指示を出すのではなく育てるのが仕事
    人望を集める仕事をする
    (部下の面倒を見て、仕事の面白みを伝え、常に自分が率先垂範し、背中を見せる)
    最初から答えを教えない
    部下が自分で考えた事、決めた事を守らせる
    (やらされ仕事からの脱却)
    教えただけでは不十分 
    やってみせ、やらせてみて、フォローする
    相手が納得するまで説明する
    仕事の全体像をイメージさせること
    自社の手がけた製品がお客様の現場でどう使われているか
    No1は人事異動で外に出す
    (No1を出すとNo2が伸びる)

    求心力リーダー
    これをやれという指示を受けてばかりで部下が自分の頭で考えなくなってしまう

    遠心力リーダー
    部下が自ら問題や解決策を見つけ出せるようにマネジメントしていく
    メンバーの中心で偉そうにしていては、部下の気持ちは見えません

    レクリエーション活動で他部署、横のつながりをつくり、大企業病を防ぐ

    ほうきを持って現場を歩く
    落ちている部品ひとつで部下に質問し改善する。
    対話を重ねることで職場を変えていく
    部下と対話する機会をつくる(関心を持って対話する)

    褒める時は仕事ぶりを褒める
    褒めるだけでなく方向性を示す

    資料は読ませずに、見させる
    長い文章をだらだらと並べるのではなく、グラフやイラストを使って読みやすい文章にする

    抵抗勢力には責任を与える
    (チームで役割や責任を与える、当事者になると反対ばかりしてはいられなくなる)

    ミスの報告にはありがとう
    (「報告してくれてありがとう」と握手しながらお礼を言ったり)

    ここに無駄がある。だからこうしなさい

    こうすると楽になる 
    という言い方をしてあげると納得して行動に移してくれる

    6割いいと思ったらすぐやる
    巧遅(こうち)より拙速(せっそく)
    小さなことでいいから一歩を踏み出す
    目標に抽象的な言葉は使わない 数値で表現する

  • トヨタの意識の高さと徹底がよくわかった。
    そこまで到達するにはとてつもない年月が必要だがそれを毎日繰り返さなければ到達もできない。
    継続する事が1番の近道だと改めて感じる。

  • トヨタ流の仕事の仕方の基本が学べる本。暑い割には行間や図解が多いのでさらっと読めてしまう印象。下記に重要だと思ったことをまとめておく。

    1章 トヨタが大事にしている仕事哲学
    人材を大切にすることや組織作り、工程や仕組みの大切さを重視していることがよくわかる。

    2章 トヨタの仕事の基本中の基本「5S」
    整理・整頓・清掃・清潔・しつけのやり方の基本がわかる。書類の整理や文房具などの整理は価値があると思う。

    3章 トヨタの改善力
    マニュアルではない標準を決めること、要因と真因の違い、真因を潰すことの大切さがわかる。

    4章 トヨタの問題解決力
    発生型問題・設定型問題の違いと解決方法について、数字で解決する。

    8ステップの踏み方を学べた。
    ①問題の明確化 ②現状把握 ③目標設定 ④真因を考え抜く ⑤対策計画立案 ⑥対策実施 ⑦効果の確認 ⑧成果定着(引用しやすいように、体言化してある。)

    5章 トヨタの上司力
    部下を育てる上司力を考える。

    6章 トヨタのコミュニケーション力

    7章 トヨタの実行力

    以上であるが、2~4章が非常に良い印象を受けた。

  • トヨタが長年日本企業No.1である所以を感じられる書籍。強力な組織DNAはトヨタにおける原理原則が叩き込まれているのだと思う。
    日常における整理整頓(不要な書類は捨てる)、何事も期限を区切る、問題解決において真因を深掘る、小さな改善の積み重ねそして横展、とにかくやってみる意識。
    己の意識を改めるきっかけとなり、自分ならできるかもと思わせてくれたので、評価5とした。

  • 著者や著者が属する OJT ソリューションズの方々が、トヨタ自動車で働く上で学んだ働き方や問題解決法を網羅的に記載している書籍です。
    量がとても多いので、つまみつまみで読むのも良いと思います。
    面白いタイトルのセクションがあったり、笑いながらも読めます。
    辞書的な読み方もできます。

  • 本書の内容は日本の製造現場で働く人にとってはどれも「基本のキ」といえる。製造業の教育教材だもんね。でもそれを組織的に徹底する度合いが問題である。
    徹底には「標準の解像度」と「組織への浸透度」がある。

    例えば「3M(ムリ・ムダ・ムラ)」に着目して、その中のムダを省くには「7つのムダ(加工、在庫、不良・手直し、手待ち、作りすぎ、動作、運搬のムダ)」があり、さらにこのひとつひとつにムダの発見方法、排除方法が標準化されている。標準化とは「if-then planning」と言える。こうすることで「カラーバス効果」が働いて「経路依存性の罠」で見えにくくなりがちな現場からムダを検知し、切り出し、排除する。また標準化とマニュアル化も似て非なるものだ。標準化された作業工程は常にカイゼンの対象に晒されている。

    こうしてひとりひとりの主体性を引き出す仕組みが解像度高く配置れてて組織の哲学が磨かれ続ける。トヨタの製造現場に足を踏み入れたことがないので実際は知らないがここでの「空気を読め!」は「カイゼンせよ!」と同義ではなかろうか。空気は常に淀みもするから、フレッシュさを維持させなくてはいけない。僕のできることはこういう本を時々読むことから。

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