世界基準の上司

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
3.57
  • (8)
  • (22)
  • (17)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 250
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046010506

作品紹介・あらすじ

部下を持つ者は皆、上司。コマツ、スタンフォード、マッキンゼーとキャリアを積み重ねた著者がかかわった「上司」は、優に三千人超。ナショナルカンパニー、ベンチャー企業で指導してきた上司育成法を実践的に解説

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者自らが自分で言っているように、確かにどこかで聞いたことのある、当たり前のことが書かれている。
    なので、心に残ったことだけを書くとすると、

    ・部下との会話の中で早わかり(言い切ってないうちに結論を自分で勝手に見つけること)
    ・困難に陥った部下の再出発は、小さな成功体験の積み上げから
    部下と話が盛り上がっているのは、部下がこっちに話を合わせてくるだけ、と認識せよ

  • 新規入社者の作成物のレビューを任される様になったが、なかなか上達しないその方に対してどの様に接すれば良いかヒントを得るために読んだ。反省として、自分の経験を当てはめすぎていた様な気がする。もう少しその方の心情に寄り添って成長を促してあげなきゃなと思った。まずは、コミュニケーションを取る機会を増やしてどのような悩みがあって、それを改善するためにはどうすれば良いか一緒に考えていきたい。

  • 再読ありかと
    アウトプットイメージ作成アプローチ
    業績・成長目標合意書
    共にやってみよう。特に後者。

  • まだなんらかの悩みを持っているわけではないので、即効性がある本ではない。今後悩んだときの辞書的役割を果たしてくれる本だと思う。

  • 根性論では全くなく、部下的目線でも助かる上司像だと思います。
    今の自分は管理職ではないですが、こういう目線は忘れずにいたいものです。

  • 全部ではなくとも今時点でもやれてるかな、思うことが多かった。
    基本で当然のことだけど、いざ上司の立場にたつとできなくなる人が多いのか。実際、いまの会社でもこれができている人はかなり少数派という印象。
    だからこそ、差別化はしやすいのかもしれない。

  • 世界基準の上司
    著:赤羽 雄二

    上司の仕事のしかたは、二つの観点から根本から見直すべき時期に来ている。一つは、右肩上がりの成長は多くの産業でとうの昔にストップしたことである。今も成長している新しい産業でも、組織の拡大に基づく新ポジションはそこまで増えていない。もう一つには、日本企業が日本人以外の優秀な人材を今の数十倍活用しないと闘えない時代になったことである。彼らが納得する世界基準の仕事のしかたでなければ、そういった人材の採用、活用は夢のまた夢になった。

    本書の構成は6章から成る。
    ①世界基準で活躍する上司になる
    ②部下と協力関係を築く
    ③部下に具体的な指示を出す
    ④チームから最大の成果を引き出す
    ⑤部下とのコミュニケーションをとる
    ⑥部下をきめ細かく育成する

    部下が上司に合わせる時代は終わった。そういった視点で捉えてしまっている時点で本書の本質からは自分自身まだまだ離れているのかもしれない。

    表面だけ捉えれば上司が部下に気を遣うというのはどうかと思うが、それだけではなく、さらに厳しくなる経営環境の中ではよりよい成果を上げるにはチームとしての成果をあげるしかない。そのためには個より組織。短期的ではなく長期的に安定してそれを成し遂げ続ける必要がある。その場しのぎではない方向にむかうためには、時には回り道も必要である。

    本書はその回り道を行う中でもスピードを上げて、成果を上げ続ける組織をつくる上司について書かれている。
    まだまだ不足している点が痛感できた。

  • 世界基準の上司…部下の立場から見ると「こういう上司が欲しかった!」という内容。
    上司の立場から見ると「そうは言っても自分はもっとしんどかったし、私はまだ優しいほうだ」と思ってしまう内容(笑)
    そんな上司の言い訳をひとつひとつ潰していく丁寧な内容が良かった。
    ブラック企業があるのは、潜在的に「上司は部下の生活までもコントロールできる」という思い込みがあるから。というのも印象的。

    2019/02/18読了

  • 組織で上司として働くためのエッセンスが詰まっている。凝り固まった常識が気持ちよく打ち砕かれ、実践するにつれ本書の内容が真であると確信してくる。

  • 著者の赤羽雄二氏は、小松製作所、マッキンゼーを経て、ブレークスルーパートナーズを設立。

    感想。参考になるフレーズが多かった。でもやってみないとわからない。

    備忘録。
    ・部下を水に投げ込み、自力で泳ぐことを期待するのはダメ上司。
    ・あいまい指示もダメ上司。
    ・世界基準で活躍する上司の基本は、方針を明確に打ち出して、部門と部下の力を最大限引き出し、成果を出しつつ、部下を最速最大限育成する。
    ・全体を動かすには担当者だった頃と考え方を根本的に変える必要あり。自分よりすぎると劣る部下一人一人に目標を与え、具体的な行動内容を決め、進捗を管理する。相当面倒だが部下とのスキル差に気を配れれば難しいことではない。
    ・担当者だった頃は客のことを良く観察。上司は部下のことも良く観察すべし。
    ・自分で全部やっていたら壁にぶつかる。部下を使いこなすスキルは重要。
    ・問題があるとしたら、部下より上司であることの方が多い。
    ・部下に苛立ちを持たないのが大切。「自分の若い頃は」とあう発想を捨て、相手の視点で最善を尽くす。
    ・ああまいな指示でこちらのニーズを理解して欲しい、汲み取って欲しいというのは無茶な願いで、上司のわがまま。横暴。
    ・「部下に任せきらないと成長しない」と考えている上司は多いが、部下は上司の何分の一の情報しか持っていない。その情報を適切に共有した上で任せるのがポイント。
    ・上司がこれまで工夫し体で覚えてきたノウハウは膨大にある。それを「自分で工夫しろ」「いちいち教えることではない」「気合いが足りない」と、思うのではなく、細かい工夫も部下に教えよう。
    ・自分はできた、できるやつはできるとか思わないこと。一人一人の状況に合わせて必要なフォローをする。
    ・部下の面倒をみることについて「どうしてここまでやらないといけないのか」という考えを捨てる。
    ・部下に情報を共有しないのは、もっと勿体無いバカな上司。上司の威厳やパワーの源泉を「部下より多くの情報を持ってある」とおもうのは勘違い。

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年、東京大学工学部卒業後、小松製作所でダンプトラックの設計・開発に携わる。 スタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。1986年、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。 ソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となる。 2002年、「ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。 大企業の経営改革、経営人材育成、新事業創出、も積極的に取り組んでいる。

「2017年 『最速のリーダー 最少の時間で最大の成果を上げる 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤羽雄二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×