ひらあやまり

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046010810

感想・レビュー・書評

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  • 奥さん、知ってるでしょう?
    「水曜どうでしょう」のカメラ担当ディレクター、嬉野雅道の本でございます。

    わたくし、出演者2人よりも藤村ディレクターよりも、うれしーが好きなんでございます。
    決してイケイケGOGO!ではない、ゆるさ。
    頑固にマイペースを守り、常識に疑問を呈し、何物をも否定しない。
    ご実家がお寺なので、その影響は強いと思いますが、なんと言いましょうか言葉に説得力がございます。

    自分が生きる意味は自分にはわからない。
    でも、周りの人がきっと知っているんじゃないか。

    “幸福って、けして人を大きく育てはしない気がするから。
    だったら小っちゃくて好いね。だって、とっても幸福なんだから。”

    欲張らない。ひとり占めしない。
    だからみんなで幸せ。

    自分は温室育ちなので、辛いことが苦手ですと言い切るうれしー。
    “私は温室に育つか弱い生きものです。ならばその私が生きられる世界は、ほとんどの人もたやすく生きうる世界であるはずです。ならば私はひとつの風見鶏です。私が枯れていなければきっと誰も枯れない。”

    本当は1章1章をゆっくり味わって読むべきなのかもしれません。
    あとからじわじわ効いてくるうれしー節を、私はまたもやがっついて読んでしまいました。
    文書のプロではないので、少しくせのある文体は慣れない人には違和感があるかもしれません。
    でも。
    自然体でのびやかに生きたい人の、心の支えになるような言葉がいっぱい詰まっています。
    取り越し苦労をして一歩を踏み出せない人には、取り越し苦労の方へ引っ張られないように。
    「人間は意識を向けたものに引っ張られるんです」

    “この緑豊かな島国の上でいつまでも幸福に生きる姿を世界に見せ続ける。
    それが、日本人の果たすべき、国際貢献になるのだと。”

    うれしー、珍しく断言しています。

    会社の会議室で、勤務時間中にカフェを開いちゃうおっさんの心の内を、どうか皆さんにも知っていただきたい。
    そんなことを読み終わったときに思いましたよ。

  • 水曜どうでしょう、のカメラマン。あの独特のカメラワークをする、近年ちょっとあかぬけていらっしゃった素敵なおじさまと化した嬉野D。
    あの穏やかさがそのまま文章になって、もはや僧侶のようなそんな内容です。中にはほろりと、くすっといろんなうれしーの世界観が広がっていて、更に今まで以上に虜になること間違いなし。また読みたい。バイブルにしたい。

  • ふじやんばかり本出して、
    わたしの聞きたかったのは、
    ずーっとずっとうれしーの言葉だったんだよ!

    書籍とは、
    購入前に扉をめくり、
    試し読みのできるものだけれど、
    それゆえにジャケ買いということは、
    ほとんどない。

    でも、この本は、
    見つけた瞬間、間髪を入れず、
    即購入。ものの5秒。

    うれしーの、
    ありがたい言葉。

    うれしーの言葉に、
    いつも救われる。

  • 著者がこの本の企画に乗った理由と私が手にした理由は同じで見事に嵌められた感じに始まり、全編を気持ちよく読むことができた。

  • お寺がご出身であることも関係しているかもしれませんが、なにかとても温かい本。仕事で悩んでるときに読む本。
    この人の文章がとても温かいのはなぜでしょう。

    #嬉野雅道
    #水曜どうでしょう

  • 本を出版することになり、出版社からの企画書には「ひらあやまり」の字がすでにあったとのこと。何も文章が用意されていない段階で「ひらあやまり」とタイトルをつけてくる出版社の方のセンスが素敵。冒頭にカラーグラビアがついているし、何だ?この本は?と興味を持っていかれました。

  • 話が長いけど読んでみれば結構いいこと書いてる。

  • なんとものんびりした気楽な内容だった。ちょっと仲良くなった人が作業の合間にする、若干深い世間話といった感じ。「何を馬鹿なことを」って笑ったり「なるほど。そういう考え方もあるな」って妙に納得したり。劇的に何かが変わるわけではないけど、読んで損のない本。

  • 読みながら色々と映像が頭の中に浮かんでくる。どうでしょう班としても面白かった。

  • 気が抜けた感じが良いと思う

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著者プロフィール

嬉野雅道(うれしの まさみち)1959年生まれ。佐賀県出身。「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)のカメラ担当ディレクター。愛称は「うれしー」。ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、文化庁芸術祭賞優秀賞など多くの賞を受賞したドラマ「ミエルヒ」では企画を担当し、福屋渉氏とともにプロデューサーも務めた。「愛と平和と商売繁盛」「負けない」がモットー。どうでしょう藩士と奥様に人気。著書に『ひらあやまり』『ぬかよろこび』、共著に『人生に悩む人よ 藤やん・うれしーの悩むだけ損!』(すべてKADOKAWA)など。

「2021年 『ただばたらき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

嬉野雅道の作品

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