名画の謎を解き明かす アトリビュート・シンボル図鑑 (ビジュアル選書)

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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本棚登録 : 105
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046011459

作品紹介・あらすじ

西洋絵画には、特定の人物と一緒に描かれる「アトリビュート」や、単独で意味を持つ「シンボル」が随所に描きこまれています。その意味がわかると、馴染みのある名画に込められた本来のメッセージが見えてきます。

感想・レビュー・書評

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  • アトリビュートとは日本語で持物といい、その人物が誰なのかを示す目印になる帰属物のこと。ラテン語のtribuere「与える、授ける」に由来する。例えば、聖母マリアには白いユリが添えて描かれる。純潔を表している。シンボルとは、ギリシャ語のsymbolonに由来し、「一緒に投げられたもの」のことで、愛言葉や符号,信条を意味していたが、それが記号や印となり、そのもの全体を言葉や物で喩える象徴を意味するようになった。
    ①花②果実③樹木④動物⑤鳥⑥幻想動物⑦物と身体ーの7つの分野にわたってたくさん紹介してある。それらの持ち主もギリシャ・ローマの神、キリスト教の聖人たちが非常に大勢出てきて、覚えきれないし頭がこんがらがってくる。確かにこれは図鑑だ。絵画を見るときに人物の周りのものにきっと目が行くことだろう。労作だろうが読んで面白いものではなかった。

  • 西洋絵画を鑑賞する際、描かれている人物を判別するための「アトリビュート」(持物)に関しての図鑑。古代ギリシャ・ローマの神話やその時代に関わるもの、キリスト教主題に関わるもの、シンボルとなるもの、寓意を指し示すアトリビュートに分け解説。
    雑学知識としても楽しめる1冊でした。

  • 為になる!

  • 美術館に行く前より、行った後に読むと「もう一度じっくりみたい!」と鑑賞のヒントを与えてくれる作品。
    内容も種類毎に索引があり、読み返しやすい。

  • 絵画に描かれる様々なアトリビュートを解説する本です。

    芸術の教養がない私には美術館に行ってもただ眺めることしかできませんでした。
    でもこの本を読んだ後だと見方が変わりそうです。

    同じような人や構図でもアトリビュートによって違う。
    また画家によって違う解釈も楽しめる。

    そういう風に思うと楽しいです。

  • ジャンルをわけてアトリビュートやシンボルが紹介されている。
    2016/4/28

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著者プロフィール

1962年、岡山県生まれ。早大文卒。展覧会の企画・運営やプランニングとともに執筆活動を行い、早稲田大学エクステンションカレッジなどで講師も務める。主な著書に『名画の謎を解き明かす アトリビュート・シンボル図鑑』『ラファエル前派の世界』『バーン・ジョーンズの世界』『名画で見る シェイクスピアの世界』『名画 絶世の美女130人』『名画 絶世の美女 ヌード』『名画 絶世の美女 魔性』『名画 絶世の美男 同性愛』『芸術家たちの臨終図鑑』『名画の読み方 怖い絵の謎を解く』(以上、KADOKAWA)ほか多数。

「2017年 『2018 ウィリアム・モリス カレンダー 英国ヴィクトリア朝の美の革命家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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