ネスレの稼ぐ仕組み

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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本棚登録 : 72
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046011640

作品紹介・あらすじ

利益率10%に満足しない「ジャパン・ミラクル」と呼ばれるネスレ日本。「きっと勝つ」を語呂合わせした「キットカット」、2年半で18万人登録「ネスカフェ アンバサーダー」。消費者の心の掴み方を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • ネスレにて画期的な施策を数々行い、コーヒーブランドとして唯一無二の存在へと導いた高岡浩三氏が同社で行った戦略や取り組みについて書いた一冊。

    ネスカフェアンバサダーやキットカットショコラトリーなど数々の企画の成功の裏側における考え方が満載でした。
    イノベーションアワードやネスレパスなど優秀な人材を生み出す仕組みも非常に面白いものだと感じました。
    本書のなかでも特にどんな部門でもプロフィットを生み出せることは非常に自分のこれからにおいて大事な考えであると感じました。
    そして、コスト意識やニーズなど企業が存続していくなかで当然意識すべきところを愚直に向き合っていくことが同社の現在までの発展を支えてきたことを強く感じました。

    時代の変化に順応して、深層を探ってイノベーションを生み出し、ムーブメントを起こす。
    そうすることが今後を生き抜いていくことであると強く感じ、そのヒントが本書から学ぶことができました。

  • ネスレと言うと
    代表的なブランドはネスカフェ。
    インスタントコーヒーのイメージが強いですね。

    しかし、キットカットやミロなどの有名な商品もあり、
    最近では、ネスカフェバリスタというコーヒーマシンや
    ネスカフェアンバサダーという職場向けサービスなど、
    新しい事業を積極的に展開しています。


    本日ご紹介する本は、
    新しい事業を生み出すために必要な
    稼ぐための仕組み作りについて
    書かれた1冊。


    ポイントは
    「考える時間」

    今は顧客の気づかない問題を解決する商品が求められる時代。

    顧客が気付いていない問題を解決することを
    真剣に考えていかなければいけません。

    考える時間を捻出できない人は、
    作業をこなすだけの社員で終わります。

    日々、言われた仕事をこなすだけではなく、
    顧客のほんとうの問題は何で、どう解決できるか、
    考える時間をどれだけとっているのかがポイントです。



    「問題」
    普通に仕事をしていれば問題はあふれています。

    なぜその問題は起こっているのか?
    どうすれば解決できるのか?

    日々、目の前の仕事をこなすことに精一杯だと
    そのようなことまで考えることができません。



    「試す」
    ネスレではアイデアを募集するのではなく、
    実際にやってみた、その成果を応募します。

    大事なのは、自分が考えて生み出したアイデアや仮設を
    実際に試してみること。

    考えているだけではダメ。
    実際にやってみてどうだったのかが重要です。



    「コスト」
    商品自体の利益率より、
    人件費を含めてコストを考えることが重要。

    すべての行動はコストがかかることを理解し、
    その行動は、それに見合う価値を生んでいるか
    見極めることを意識すべきということです。

    ぜひ、読んでみてください。

    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    問題解決と新たな価値の創造は大事だが、顧客のとらえ方と問題のとらえ方の方が難しい
    顧客は消費者や取引先だけではない。社内にも顧客はいる
    顧客が気付いていない問題を解決することを真剣に考えていかなければいけない
    大事なのは、自分が考えて生み出したアイデアや仮設を実際に試してみること
    考える時間を捻出できない人は、作業をこなすだけの社員で終わる
    10%の利益率しか上げられない事業は、他の高収益事業の足を引っ張るお荷物
    商品自体の利益率より、人件費を含めてコストを考える
    異業種と組むと新しい価値が生まれる
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    第1章 稼ぐために、「顧客は誰?」「問題はどこ?」と常に考える仕組み
    第2章 稼ぐために、本質を見極める仕組み
    第3章 稼ぐための、イノベーティブな人を育てる仕組み
    第4章 稼ぐための、常識を打ち破る仕組み
    第5章 稼ぐために、パートナーと顧客の問題を解決する仕組み
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  • ・顧客が抱える問題の幅は無限大。性別や年齢や職業などで分けることが顧客を探すことではない。顧客の範囲を狭くするとイノベーションを生む機会を失う。身近な生活の中に顧客の抱える問題が転がっている。

    ・「ネスカフェアンバサダー」は共創関係で貴重なアイデアが生まれる。自分の意見が取り入れられて商品化されたり、自分が感じた問題点を主張したことがきっかけで商品が改善されたりすると、顧客は誇りと強い達成感を覚える。顧客にそう感じさせることが自己実現につながるマーケティング4.0。

    ・稼ぐ仕組みの基本はたった3つ。1)顧客は誰? 2)問題はどこ? 3)どうすれば解決できるのか? 消費者だけが顧客ではない。

    ・もともと日本人は、稼ぐという言葉に抵抗がある。稼ぐという言葉からイメージされるのは「あくどいことをしている」「人を犠牲にしている」だが、考えてみると「企業のサステナビリティ」や「企業の社会的責任」と「共通価値の創造」は稼いでいなければならない。21世紀の企業が求められる姿になるためにも、稼がなければならない。

    ・顧客が困っているとは思っていないこと、問題だと認識していないことを見つけ出し、それを解決するための方法を深く考えることでしか、大きなイノベーションは生まれない。

  • 『ゲームのルールを変えろ』は、刺激的な書だった。
    そこで言っているのは 『仕組み』を変えることだった。
    それで、第2作の『ネスレの稼ぐ仕組み』に期待した。

    ネスレの現役の社長という制約の中にあるのか、
    もうすこし 客観的に 描けるといいのにな。
    と 前作と比較して 『残念賞』だった。

    しかし、マーケティングのポイントは 外していない。
    顧客の問題を発見する。→
    問題を解決する。→それによって あらたな価値を創造する。
    それを実現するには 『仕組み』を変えることだ。

    『顧客のとらえ方』と『問題のとらえ方』をつきつめていくことですね。
    間接部門である人事部にも 顧客がある。
    →たぶん、会社でそういっているんでしょうね。
    顧客創造は、全部門で行なわれるべきことだ というのは、正論です。

    『日本のような成熟期をむかえた先進国』という前提で
    顧客とは?問題とは?価値創造とは?

    缶コーヒーを撤退したというのは、英断ですね。
    コカコーラのもつ 自動販売機100万台というのが、
    やはり、すごい 仕組みであり、それを上回るのがむつかしい。
    でも、サントリーは 挑戦しているのが偉いけど。
    ネスレが 缶コーヒー脱落をどう評価するのか?
    ということだけど、それよりまさる仕組みがあれば 経営体として問題はない。
    ネスカフェアンバサダーは、日本でしかできない仕組みかもしれない。
    それは、性善説のビジネスモデルだよね。
    でも、ちゃんと収益を上げちゃうところが 高岡浩三の偉さかな。

    確かに、コンビニコーヒーという存在との関係で、
    どう確実に コーヒーを飲んでもらえるか?
    スキマとして 会社でのコーヒー市場があったというのが 
    ブルーオーシャンになったわけだ。
    コピー機のトナーと紙が、コーヒーマシンのコーヒーというビジネスモデル。
    あっぱれだね。

    キットカットの話は ルールを変えろ で説明されているので、
    視点を変えての説明だが、同じような話になってしまうのは避けられない。

    イノベーションアワード。
    これは、カイゼン運動の変形だと思う。
    問題は やはり 評価基準ですね。
    なかなか 取締役が ついて来れないと言う愚痴がなんとも言えない。
    第1回 クレマトップ
    植物油脂が主原料の液体コーヒークリームの脂肪分をゼロにした。
    植物油脂の代替えタンパク質で、それが白くなければならなかった。
    第2回 カフェインショップ
    スーパーに コーヒーを飲んでもらう。カフェインショップ。
    現在 2000店舗ある。
    第3回 焼きキットカット。
    新しい食べ方。オーブントースターでやく。
    これが イノベーションなのかと紛糾。確かに。
    第4回 キットカットショコラトリー。
    ショコラティエとチョコレートファクトリーを掛け合わせた。

    ふーむ。ネスレは 製造業から 
    サービス業に転換を図っているような気がする。
    そんな仕組みづくりが 違った価値を生み出すのですね。

    二番煎じ ではあるが、高岡節は 健在である。
    3番目の本が ダシガラ だけにならないように期待したい。

  • ネスレの社長が説くマーケティングのありかたについて、キットカット、アンバサダーなど本人が体験した実例を交えながら解説。

  • 元ネスレ日本社長の高岡さんの本。

    マーケティング発想とはどういうことなのか?を自身がネスレで実践した事例に基づき語った一冊。

    ①誰が顧客なのかを見定め、②顧客が自分で気付いていない問題点を「発掘」して、③その発掘された問題点をビジネスとして「解決」する。これがマーケティング発想。

    皆が当たり前と思っている固定概念に疑問を持ちながら、幅広い視野で「問題」と「解決方法」を見直してみることが大事。あらゆるところに問題点はいくらでも存在している以上、マーケテイング発想のネタは尽きない。

    具体例として「ネスカフェアンバサダー」「キットカットキャンペーン」「イノベーションアワード」「ネスレパス(採用方法)」「ネスレシアター」など、大変参考になる内容でした。

    が、前作ルールを変えろとあまり中身は変わらないかも。どちらか一冊読めば良いように思います。

  • どんな仕事にも顧客がいて、その課題を見つけることがイノベーションにつながる。

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