「どこでも通用する人」に変わるリクルートの口ぐせ

  • KADOKAWA/中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046012876

作品紹介・あらすじ

元リクルート社員たちが、社長から幹部へ、幹部から一般社員へ、先輩から後輩へと現場で語りつがれる「最強の人材に生まれ変わる」口ぐせをエピソードを交えながら解説

感想・レビュー・書評

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  • 大学時代のゼミの先生が元リクルート社員、ゼミの先輩や同期も数人リクルートで働いており、気になったので読んでみた。
    どの口ぐせもリクルートのイメージ通りで、特段新鮮な発見があったわけではなかったが、いくつか「いいな!」と思うものがあったのでピックアップ。

    P106
    なぜ彼らができる人材になったのかというと、共通しているのは「素直さ、地頭のよさ、逃げない」というものを、もともと持っていたからだと思います。こういった資質は必すしもテストだけではわからない。直接会って、話をして、その人物の生き方の芯にあるものに触れないとつかめない。

    「人こそリクルートにとって最大の財産」の名言通り、リクルートという会社の強さは、社員一人一人の集合体であり、彼らの素質に加えて、彼らをを選び抜いた採用担当の慧眼に依るところも大きいのだろうなと思った。

    P129
    社員の3人に1人は新人という、不思議な状況が当時のリクルートには発生していたのである。
    その結果、何が起こったかというと、新人でも主体的に考え行動することが当たり前になった。
    立場が人を育てるという言葉があるが、リクルートの場合、環境が人を育てた側面も多分にあったのではないだろうか。

    全く記載の通りだが、リクルート社員の主体性は、上記のように、"上に頼れる状況ではない"という環境が作り出した側面が非常に大きいのだろうなと思った。私自身も、できる上司の元で学べるものもあれば、できない上司の元であるが故に学べるもの(反面教師、自律性、主体性等)も非常に多いと感じており、それと似た感じ。

    また、勝手な分析だが、リクルートは大半の人が途中で卒業(転職)していく為、新陳代謝がよく、新人を継続的に取り続けられることも、この環境を保てる原因なのかなと思う。(私の勤めている会社は新陳代謝が悪すぎて、ジョブローテーションも全然ないし、若手の成長機会がなさすぎる…)

    P132
    「よく言われたのが『一往復半のコミュニケーションをしろ』という言葉。
    言いつ放しの片道は最悪、往復は普通、一往復半させることで気付きが生まれ、やつていることが自分のものになるわけです」

    明日から意識して取り入れたい。

    P168
    〜『上司が』とか『会社が』というような他責で考えたり発言したりするのではなく、どんな仕事も『自分=リクルート』として考える。みんながそうだったので、自分も自然に社員皆経営者主義を理解していました」

    この意識を社員全員が持っていることは、企業としてかなりの強みになると思う。大企業になると会社にぶら下がっている窓際社員や御局さんも多いが、たしかにリクルートにはそのイメージは一切ない。自分の上司に、他部や関連会社との会議の中で、「もし余ったときは、○○(部下の名前)が責任を持って販売店に頭下げて在庫破棄します」と言った理不尽な上司がいたが、彼にもこの本読んでいただきたい。

  • いいワードがあった

    小さな黒字より社会の影響力
    有限不実行でいい

    1 自分より優秀なやつを採用しろ
    2 リクルート入りたいやつではなく、リクルートとしてとりたいやつを採れ
    3熱くリクルートについて語れ
    4 本音の仕事観を語れ
    5 入社同機はドラマチックに語れ
    6 自分一人ではなく周囲を巻き込め
    7 大胆に口説け
    8 採用は営業だ

    仕事の報酬は仕事
    1 お金
    2 働きがいのある仕事が来ること
    3 職業人としての能力が上がる
    4 役職地位
    5 人間性。人としての成長
    6 周りの人間との関係性

  • 目的
    ┗どこでも通用する人になるための思考のクセ、口グセを得るため

    エッセンス
    ┗断られてからが営業。真の答えを探すチャンスととらえる
    分相応の罪に陥っていないか?お客さんに対しては、リクルートに期待される以上の価値を出して当たり前
    社長やキーマンにアピールする方法を考えることで競争力が磨かれる

    行動プラン
    ┗営業が取れない時にその理由を徹底的に取りにいく

    自己紹介をメール、電話、オンラインで自分らしく行う方法を暗記するくらい叩き込む

  • ためにはなるけど。

  • この環境にいたら成長するんだろうなあ、の一言。
    当事者意識を持たせる、チームで取り組む、失敗から行動、顧客視点で考える、といったリクルートの文化がひしひしと伝わってくる1冊。
    もっと最近の社員の声も知りたい。

  • 山本

    概要と所感

    結構面白い、自己啓発というよりは教育にも役立つという印象を持てる本。口グセというは社内での非公式な公用語をさしているものであって、リクルートマインドのように浸透しているものらしい

    参考トピック
    ・有言不実行でいい。
    新人に求めてるのは数字じゃなくて、無知による質問だから
    ・何をやるかじゃない
    部門とか関係なしに優秀と感じる人の特徴は?
    会社にしがみつくとかではなく、常に自己成長をすること

    仕事に置き換えると
    自身の行動、周囲の行動に対しての振り返りに使える。1番使えるのはリクルートマインドを持ってる人と接する時
    。この本に登場する人物達も決して素直ではないので、裏を図ることの重要性を感じる。

  • 営業職に従事しているので、すぐに役に立つ真似る・パクれる内容で面白かったです。ウルトラCのようなスーパースターの内容ではなく、身近な成功例を「口ぐせ」をキーワードに展開していて読みやすかったです

  • リクルート社内で日常的に使われる言葉とそのエピソードを32個集めたもの。
    仕事に対する考え方、失敗に対する考え方、事業化に向けた考え方など、仕事に対する考え方や立ち振る舞いを考えさせられる内容。
    社訓にもなっている「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」に始まり、「おまえはどうしたい?」「やるかやらないか、迷ったときは、やる方を選ぶ」など、各人が主体的に動くことを基本にするような言葉は特に印象深い。

  • 独立しても数々の有能な人材を輩出し続けるリクルート社の1985年入社の方たちが同社での経験を踏まえてそれを32の口ぐせとしてまとめどこでも通用する秘訣を書いた一冊。

    新入社員でも高い目標意識や結果を求められとにかく行動し、仲間意識の強さを感じ読んでいて非常に刺激を受けました。
    同社が結果を出し続ける理由の内部事情を知ることができました。
    人より一歩抜ける存在になるための向上心や粘り強さ、自分らしさを出すための独創性が同社を現在ある確固たる地位を築き上げてきた原動力になっていると感じました。
    また、誰もが経営者目線を持って、同社を支えていることや常に変化を求める姿勢が大切であることも感じました。
    それが同社を卒業した者が社会で活躍できている要因のひとつであるとも感じました。
    まずはお客さまのことを考えて行動する姿勢が人材を主とする業態の同社が発展してきた大きな部分であるとも感じました。

    そんな本書の中でも特に一往復半のコミュニケーションを行うところは印象に残りました。

    本書で書かれている厳しい環境で信頼できる仲間と切磋琢磨しながら仕事を築き上げていく同社の環境は社会に出たばかりの新入社員の方や若手の社会人の方には参考になる内容であると感じました。
    また社会経験の豊富な方でも自分を戒めることができ気持ちを引き締め直すきっかけになる一冊だと感じました。

  • 月並みの言葉で乱暴にまとめるとすれば、結局、行動することが大事ということなのだと理解した。ただし、それを引き出したり支えたりする気の持ち様や心構え、さらにそれを支える言葉たちーそれらがリクルートの文化を形成し、強みとなってきたのだな、と感じた。

    上記の根底に流れている仕事に対する一つの哲学であり、リクルートの創業者である江副浩正さんが社長だったころの社訓「自ら機会を創り出し機会によって自らを変えよ」は自分自身を奮い立たせる言葉として大事にしていきたい。

    本文のエピソード(文章)の中で、現時点で特に自分に響いた箇所をピックアップする。これ以外にも、自分のためになるエピソード(文章)はたくさんあり、折に触れて自らを省みるためにも、繰り返し手にとって読み返したい。

    -------------------------------

    ①分相応の罪に陥っていないか?
    「私は新人だから」「課長の分際でこれ以上は」というように、人は往々にして自分を枠にはめたがる。そうすることによって、やらないことの言い訳ができるからだ。『分相応の罪』は、リクルートでは絶対的な罪。自分で枠を持った瞬間、その人はその枠以上のことをしなくなり、成長が止まる。

    強者ぞろいの上の人たちと話したいなら、まだ2年目などと考えず、役員が聞く耳を持つぐらいのことを言ってみろというわけです。まあ、ボコボコにされますよね。でも、これからのリクルートのことを考えて正しいと思ったことをやるのに課長も部長も役員も関係ない。自分が正しいと思っているのだから、自分がみんなを口説いて回るのも当たり前と思っていました。


    ②前任者のやり方は何が何でも変える。
    『機会を創る』とは新規のこととは限らない。実際、現場では、まったく新しいことよりも、先輩から引き継いだり、新しい担当になってやったりすることもたくさんあるわけです。世間一般の常識では、よかったとされている仕組みまで無理に変えることはしない。しかし、リクルートの常識では、無理にでも変えることで「前の人を超えるトレーニング」になるのである。


    ③「何をやるか」は重要じゃない。
    『あいつは、ずっとスタッフで営業なんて一度もしたことないけど、みんなが優秀だって認めている。なのに、なせ、おまえは営業に異動することでしか成長できないと思っているんだ?』

    仕事は何をやるかじゃない。自分の気持ち一つなんだと。仕事が自分を成長させるのではなく、自分の気持ちが、自分を成長させるんだというわけです。

    希望する仕事に配属されず、悶々としていた。だが、自分が成長できないことを自分のやっている仕事のせいにしていたら、永遠に成長なんでできない。どんな仕事でも自分の経験として積んでいけるように。

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