- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046013002
作品紹介・あらすじ
シンガポールからロシア領ムルマンスクまで、ユーラシアを鉄道で縦断。ミャンマーでは乱気流に呑まれた飛行機のように激しく揺れる列車に悩まされ、極寒のモンゴル草原では寒風吹きすさぶローカル駅に佇む物売りおばさんの売りあげに思いを馳せる――。かつて、中国からロシアへ茶葉を運んだ交易路「最後のシルクロード」を辿りつつ、ユーラシアの果てを繋いだバックパッカーの鉄道紀行。
感想・レビュー・書評
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シベリア鉄道関連の書籍を探していて巡り合った。シベリア鉄道は第6章だけで、それまではシンガポール、マレーシア、タイ、中国、モンゴルの電車旅。
旅行記はそんなに読んだことなかったが、各国の歴史や文化的背景が詳しく述べられていて面白い。
国境を超えられないというのは日本に住んでるとピンと来ないけど、世界にはそういう場所もあるんだなと。
ドラマティカルではないが、逆にそこがリアリティあるなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
旅
鉄道 -
ユーラシア大陸最南端から最北端までの鉄道旅行記。いつもながら、自分ではとても行けないような場所、とても真似出来ないような長距離移動を追体験させてくれる。今回は(専門家の同行で)茶葉の道という視点が取り入れられ、歴史とビジネスの要素も加わったが、読者層を広げる試みではあると思った。
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この人の作品では、観光地の案内的な内容のものよりも、こうした挑戦もののほうが面白いと思う。自ら国境フリークと称しているが、日本人にはなかなか体験できない、というか理解の難しい国境越えの話はとても興味深い。