働かないアリに意義がある (中経の文庫)

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著者 : 長谷川英祐
  • KADOKAWA (2016年6月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046016287

作品紹介

働き者として知られる働きアリだが、実はその7割はいつも休んでいて、1割は一生働かない! だがこの事実にこそ、組織存続への秘密が隠されているのだという。これを発見した生物学者が著した、新感覚の生物学。

働かないアリに意義がある (中経の文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「働かない働きアリ」の意義について説明されている。また、社会性昆虫の社会性の進化についても触れられており、面白かった。血縁選択や群選択に触れられているが、リチャード・ドーキンスのようないわゆる利己的遺伝子の考え方を適用したら、議論は変わるだろうか?「血の濃さ」といった概念よりも、社会性を与える遺伝子を仮定してその伝播について議論した方が分かりやすいのではないかと漠然と思ったが、どうだろう。
    裏表紙には「アリの生態から人間社会が見えてくる」とあるけれど、本書では人間社会への洞察や示唆はおまけ程度だし、それが本題ではない。そういうことは考えずに純粋に社会性昆虫や進化って面白いな、不思議だな、って思いながら読むべき本だと思う。
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    以下内容メモ。
    ・働きアリの一部は「働かない働きアリ」である。それは一時的に休憩しているアリがいるという意味ではなく、個体識別すると、アリの働きの度合いに個体差があることが分かる。これは、個体ごとに労働に対する反応閾値が異なるためである。
    ・反応閾値にばらつきがあり働かない個体がいた方が、突発的な労働に対処する余力を備えられたり、労働による疲労に対応できたりと、集団としてうまく機能する。
    ・社会性のある動物では、単数倍数性の性決定様式やクローン性の増殖など、単純な有性生殖ではない形がとられていることがあり、これは社会性の進化と関係している。
    ・社会性は、アリやハチだけでなく、近年はハダカデバネズミや粘菌などでも確認されている。

  • 北海道大学の准教授が著者

    主にアリを生物学の観点で解説

    オスと後尾をしても自分のクローンしか産まない女王アリなど、なぜそう進化したのか解釈が難しいアリが実は結構沢山いる

    反応閾値が異なるから一見働かないアリに見えるものもいる。が、全く働かないアリもいる。果たして進化にはそれが必然だったのか。

  • 働かないアリがなぜいるのか興味があって読んだ。一見無駄だと思われることも長年の進化の中でいまに至る。人間の社会でも働かない人はいるけど同じことなのだろうか。色々と考えさせられた。学問的な話が多く難しい本だった。

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