お客様は「えこひいき」しなさい! 3倍売れる「顧客差別」の方法 (中経の文庫)
- KADOKAWA (2016年11月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046017635
作品紹介・あらすじ
会社の売上の75%は、売上上位わずか3割のお客が支えている。本書では、会社の利益に大きく貢献する客を見つけ出す方法や、優良客があなたの会社にはまっていく方法、口コミを生み出す方法などを詳しく紹介する。
感想・レビュー・書評
-
かなり共感する部分が多く、非常に勉強になった。
えこひいき、と言う言葉には少し引っかかりを感じるものの、お客様の熱量に合わせて、こちらの接客スタイルや、サービスも、それぞれに合った方法を検討していく 必要性を感じた。
以下、メモ。
・ 4つの客層
ファン客層
得意客層
浮遊客層
試用客層
・ リッツカールトンのロイヤルカスタマー制度、ドリームチーム
スタッフに許された1日200,000円の決済権利
・ 金銭的なえこひいきではなく、精神的、気持ちの部分でのえこひいきを行う
JALの例。ラウンジ利用は同伴者が1人可能。クチコミが生まれるしかけになっている。値引きより、心のつながりを作る。
・フリーペーパーやクーポンを使うことで集客したお客様の特徴。結局意味がない
・ 新規顧客に向けた初回割引や、お試し価格などをの導入するよりも、買えば買うほど、使えば使うほどに、お得になるような、顧客様に対してのサービスを考える
・ランクカード
・作る過程を見せる、どっちの料理ショー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いわゆるロイヤルカスタマーを大切にし、彼らを囲い込むためのロイヤルカスタマープログラムを導入せよ!という本。
JALのマイレージシステムに着想を得ながらも、自らの体験談として、よく行く飲食店からえこひいきしてもらうとやはり嬉しい、という純粋な感情からスタートしており、とても理解しやすい。
当たり前のことだが、えこひいきという言葉や、地に足ついた説明が分かりやすいのが特徴。 -
そのお店の客単価の高いお客様をしっかり把握しなさい。そのお客様がお店全体の売り上げの70%ほどを占めていることが調べればわかるでしょう。
そのお客様がほかの店に行かないように、きちんとサービスをしましょう。という本。
至極ごもっともです。 -
タイトルの期待どうりの内容。この理論を実践するのは現実には難しいとは思うが、できなければその会社や店舗がジワジワ弱るだろうと推測できる。
-
・大事なお客様を決める指標は「一定期間の累計売上高」を用いる
・4つの客層
「ファン客層」・・・上位10% → ビッグデータとして売上げの45%を占めていることが多数
「得意客層」 ・・・次の20% → ビッグデータとして売上げの30%を占めていることが多数
「浮遊客層」 ・・・次の30%
「試用客層」 ・・・下位40%
上位30%のお客様で、売上げの75%を占めている事例が多い。
>一度自社でも検証の必要あり。
・リッツカールトンでは、お客様から何らかの情報を入手した場合、すべて報告が義務付けられている。
報告された情報は、すべて本社に送られて、コンピュータに登録。これにより世界中どこのリッツカールトンに泊まっても、一瞬にして情報が手に入る。
これにより特別な言葉をかけることができる。(例:息子様の大学合格おめでとうございます。当店のFIXソファーで、一人暮らしを快適に過ごされていますか?)
・えこひいきシステムの代名詞は、航空会社。
マイル2倍、荷物が優先に出てくる、空席待ちの優先、専用ラウンジが使えるなど。
空席待ち は、リセノでも再入荷商品の優先引き当てなどで活用できるかも。
JALマイレージバンク サービスステイタス一覧
https://www.jal.co.jp/jalmile/flyon/status.html
・ランクアップシステム
お客様のランクに合わせて、接客・サービスを変える。
成功の秘訣は、ランクごとのえこひいきを、いかに興味深く差別化するか。
リピーター活用からの売上UP施策