- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046017864
作品紹介・あらすじ
「0→1」を作るために知っておきたい哲学2500年の叡智が教える“思考のワザ”とは?
プラトン、デカルト、ニーチェ、マルクス……難しい理屈は抜きにして、古今東西、世界最高の哲学者達が導き出した世界最高の「答え」がこの1冊に!
2時間後、あなたは「自分の意見」を言えるようになる。
感想・レビュー・書評
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「“偉人”の言葉をありがたがり、自分で考えることを諦めた瞬間、哲学の“魂”は死んでしまう」
古今東西の哲学者たちは、後世に“偉人”と崇め奉られるために難しい言葉を残した訳ではない。
目の前に山積する問題群を解決するために、その叡智を絞ったのだ。
古代も中世も近代も、当時の人々にとっては現在。
その崇高な営みの結果が現代に伝えられているのだ。
ならば表題の「悩みを解決する」にはどうすればいいのか。
「人間とロボットの違いは何か」
「家族の意味は何か」
「なぜモテたいのか 恋愛の意味は何か」
まずは自分自身は何を考えているのか。何に悩んでしまうのか。
目の前の人は何を思い、それを言い表したいのか。
絶対的な原理の追究ではなく、相手との共通合意を探り見つけていく。
分断か、統合か。
決裂か、対話か。
「差異へのこだわり」を「抜きがたい1本の矢」と称した東洋哲学の知恵にも相通じる人間哲学。
学び続け、努力し続け、対話と交流を続けてもがいていく中にしか、「毎日の悩みを解決できる」術はない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容が少し難しかった。
しかし、物事の考え方がわかった。
正しさを求めるのではなく、了解を求めることが大切。そして、物事を噛み砕き、考えて行く。 -
表紙とタイトルで読んでみたんだけど、哲学の専門的な考え方がメインなので、難しかった。
これなら、嫌われる勇気のほうが数段良い。 -
竹田青嗣の考え方をベースに著者なりに現代人にわかりやすく、哲学の歴史的な流れの概要を説明しながら現象学の手法に基づき「ロボット」「家族」「恋愛」「目標」「自由」という具体的項目で現象学の手法「本質感取」を行った著作(表紙がJKなのは、なんか理由があるのでしょうか?)。竹田青嗣氏の著作よりも更に現代風に表現し直して、わかりやすく説明していて哲学初心者にも「なるほど」と思わせます。
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思考法について悩んでいたので読んでみた.んが哲学的思考についての本だった(笑)
でも,読んでみてなるほどなと思う所も多々あり,哲学本を最近読んでるせいもあり解説本としても良かったです.
が,この本はどの人向けの本なのかちと疑問も. -
真理の概念は多様性に取って代わられ、正解ではなく了解を追究するのが哲学的として、フッサールの現象学を推奨。第4章は演習問題的に、還元と本質観取を用いて、主として自由や承認について論じている。全体的に説得力はあるように思えるが、この方法論が「正解」とは限らないので、現象学そのものに対して還元と本質観取を行うという作業が必要なのではないか?という疑問は残る。