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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784046019073
作品紹介・あらすじ
リズムと音に乗りながら、まるで歌詞のような即興で言葉を繰り出し韻を踏む人たち。なぜ我々は魅せられるのか? そこに秘められた歴史とは? 日本語ラップを読み解く決定版の一冊!
みんなの感想まとめ
リズムと音に乗り、即興で言葉を繰り出す日本語ラップの魅力を深く掘り下げた一冊です。読者は、フリースタイルダンジョンを観て感じていたラッパーの個性やスタンスの違いを、より具体的に理解できるようになり、視...
感想・レビュー・書評
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今まで素人目にフリースタイルダンジョンを観て、やれあのフロウが、あのコンプラが、と語っていたのですが、この本を読んでそれぞれのラッパーの背負っているもの、スタンスの違いなど学ぶことができ、視野が広がりました。複雑な概念に切り込んでいる割に読みやすく、一気に読んでしまいました。
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バスの時間待ち、帰省してた岡山の図書館で出会った本。東京に戻ってきて改めて読み始めて、平易だけど的確で読みやすい文章に著者の頭の良さを感じた。笑いどころとヒップホップへの熱い思いと、シーンをリアルに体験してきた人にしか書けない貴重な言葉だと思う。
それまで「バトルって喧嘩みたいでなんかダサいな、スマートじゃないし」と思っていたのに、ZORNを知ってからみるみるうちに日本語ラップやMCバトルを観るようになった。当時の自分に、スマートじゃないのがいいんだよ!って胸ぐらつかんで言いたいわ。熱いね。 -
第48回ビブリオバトルinいこまテーマ「育てる」で紹介された本です。IKOMAサマーセミナーの授業。
2017.7.30 -
Kindleでたたき売りされていたので読んだ。フリースタイルダンジョンに端を発してMCバトルが大流行し、1つのカルチャーとして成立した今読むと隔世の感があった。著者の主観とはいうもののど真ん中にいた人なので相当網羅されていて勉強になった。特にUMB初期の情報はインターネット黎明期でアーカイブされている情報はかなり少ない中、このように書籍化されたことは大変ありがたい。
KREVAマニアックスとしては、MCバトルにおける彼のスタイルの栄枯盛衰についてかなり詳細に語られているだけで読む価値十分にあると思う。音楽としてのスタイルとMCバトルのスタイルの比較でなぜ彼がフリースタイルバトルを辞めたのか、今もやらない理由がよく分かった。
その後のMCバトルの発展を担った般若と漢の存在の大きさもよく理解できた。彼らはラッパーとしてのアティチュードにこだわりながらバトルに挑んでいるので音源と地続きにいることができた。しかし、バトルシーンが大きくなるにつれて、そこにGAPのあるラッパーが登場して、バトル自体が単なる勝ち負けの競技化していくし、バトルで何を言ってもよい空気になっていく。こういう変化があったことを頭で理解できていたけど、史実ベースで丁寧に解説してくれているのがありがたかった。(ところどころ紫煙ならぬ私怨を燃やしているところがダースレイダーっぽい)
何よりも最高だったのは表紙にも使われているISSUGI vs T-Pabrowのバトル解説。MCバトルそんなに追っかけていないけど、このバトルだけは事あるごとに見返す最高のバトル。何が最高かってお互いのヒップホップイズムを賭けた戦いだから。単純に韻の数、フロウの巧みさだけでは評価できない空気が醸成されていて、どちらも間違っていないし、それぞれかっこいい。2人とも身の丈に合わないハンパなことは言わないし、えぐいラインが両方からバンバン出てくる。こういうバトルが見れるなら、まだまだMCバトルは見たいと思える。
タイトルが肝であくまでMCバトル史は補助輪であり、直結している日本のヒップホップとの関係性に各章で必ず目配せしている。MCバトルが巨大産業となり音源で構成されるシーンとは別のファンダムが形成されるのに対して筆者がなんとかしてヒップホップという1つのファンダムにしたい意思を強く感じた。(実際、著者がコミットしていたKing of kingsという大会は、その分断に橋をかけようとする試みの1つ)なんだかんだ言ってているものの、やっぱりフリースタイルバトルは新しいラッパーの登竜門であることを歴史が証明しているので、今後もなるべくウォッチしたいなと思えた1冊。 -
"MCバトル"が何倍も面白くなる本。
僕自身は去年ぐらいからMCバトルにハマりました。
最初はただただかっこいいラップを見ていましたが、そのMC達、さらにはそのMCバトルの歴史についても知りたくなりました。
MCバトルだけを見ても十分楽しめますが、そのバックボーン、歴史、彼らの境遇などを知れば、そこに出てくる"言葉"の感じ方が大きく変わります。
また、これからのヒップホップがどのように変化していくのかも楽しみです。
言葉とはその字面以上に大きな意味を持っています。
その意味に気づくだけで世界はもっと明るく見えるんじゃないでしょうか。
ヒップホップに幸あれ!! -
とくに、MCバトル見始めの方に。
これを読むと観客投票で勝敗を決めるシステムやMCバトルのがハイコンテキストさに気づけ、過去に聴いた楽曲やバトルを見返すと再発見できる良書。 -
GOCCIの優勝で、分断されていたアングラのフリースタイルとメジャーな日本語ラップシーンが再び繋がるきっかけになった。DABOの札と月にもある。
チャンピオンが音源を出さない問題も興味深い。
2005年、ハチ公前サイファー。
ありかなしかのスタイルが鎮座で、なしと思われたら一回戦で負ける。
2010年~2015年を押韻新時代とのべている。
P98 ヒップホップ美学と必ずしも一致しない。観客判断のきつさ。
梅田サイファーを二〇〇八年にははじめていた。P119
彼らの世代に交代していくプランを考えていた。
二〇一二年のBBPのひどさ。二〇一二年七月に開催。MCバトルを身内が優勝できるようにしたり、ラッパー軽視の大会運営がなくなった。
この本はいかにMCバトルのラッパーに利益が還元されるか考え続けられた本。名前のでない人々がこわい。
ただ、本人の極私的MCバトルとなっている。 -
やっぱりダースレイダーは地頭がいいんだろうな。
文章が読みやすい。
自分も90年代をいいと思うことは多いが、やっぱり前に進化していくヒップホップも見たい。
フリースタイルは自分には絶対できない超人技だと思っている。
バカにする人達もいるけど、ヒップホップは幅広く、落ち着く曲も上がる曲も、ほんとに色々あって奥が深いわ。 -
ダースライダーさんは東大出身と知っていたけど、ここまでRAPに対して博識な解説を入れる人はいないだろうというぐらい、一つ一つのバトルに対して非常に丁寧に説明してくれてます。
後は今のバトルは大抵Youtubeとかで見ればわかりますが、昔のバトルは全然僕らの世代では見れないし、聞ける人も少ないのでこういう本で知り得るのは大変勉強になりました。 -
東大中退という経歴に恥じない冷静な筆致、みずからは熱狂することなく熱狂の歴史を感じ坦々と辿る。この一冊を読むだけで近年のラップの歴史が網羅できる。
バトルの分析が必要的確で理性的。そしてバトルの分析を通して時代を見つめている。冷徹な視線の中に、ヒップホップへの愛を感じる。
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