複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046020093

作品紹介・あらすじ

外資系企業で15年間、システム開発に従事してきた著者。日々の仕事で色々な方法を試し、試行錯誤して行き着いたのが、「あらゆる問題を、2軸(タテ軸とヨコ軸)で整理して考える」という方法、すなわち「2軸」思考でした。
タテとヨコの2軸で整理する2軸思考は、世界一シンプルなフレームワークです。タテとヨコの2本の線を引くだけで、悩む時間がなくなり、思考のスピードが速く、そして問題をシンプルに解決するこができるようになります。本書では、仕事でどのように2軸を使っていくか、著者の独自メソッドを紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • ジュテ村
    すいません失念しておりました。

    著者:木部 智之(きべ ともゆき)
    日本IBMエグゼクティブ・プロジェクト・マネジャー。

    こちらも人事に異動した際にデジプロ新卒採用のインターンシップ採用を考える際に沼山さんに与えられた本で、たまに読み返します。要点は「考えなくて良いこと」を決めてそのフレームの中で思考する。

    それをすることで単なるアイディアベースでなく、固定観念にもとらわれない程よい施策が生まれる。優先順位や施策を考える際には考える事が楽になる思考フレームでSWOTよりも思考が楽になります。

    【要点】

    ■複雑な問題の解決においては、問題の全体像を俯瞰して捉え、複雑なことをいかにシンプルにできるかがポイントとなる。

    ■軸思考とは、タテ軸とヨコ軸の2本線を引いて、あらゆる物事や情報をシンプルに整理する方法。考える枠を決め、全体把握をしたうえで、「ムダ」に考えないことに重点を置いている。

    ■2軸思考により、意思決定スピードが格段に向上する。また、枠の範囲内で思考することにより、新しいアイデアを効率的に生み出せる。

    ■チームで共有することで、コミュニケーションが円滑に進む。

    【自社に置き換えて】

    2軸思考がなぜ必要なのかは下記。

    物事のエラーが解決しないのは「複雑なまま考える」からであると総括がある。トラブル発生時、着実に問題を解決に導けるかどうかは、物事を無駄なく対応できるか。全体像を俯瞰して捉え、複雑なことをいかにシンプルにできるかがポイント。

    どんなに複雑に思える仕事でも、問題を一つ一つ分割していくしかないなく、混乱状態のなかで「複雑なまま考える」のは避けるべきなのに現状は複雑に捉えこねくり回してしまうようなケースが散見していると思います。

    問題に向かう際の思考ロジックの3原則はすぐに活用できると思います。

    原則①
    状況を整理するための考える「枠」を作る。どのような枠なら考えやすいかを検討することが大切。

    原則②
    全体像を捉える。仕事の全体像を把握し、到達すべきゴールを決める。そこから逆算して到達方法を考える。その過程で、やるべきことを絞り込むことも大事。

    原則③
    考える枠を決めて全体像を捉えたら複雑な問題がシンプルに整理された状態となる。そこから重要度の高いものだけを「選択」し、「集中」して掘り下げる。

    人間関係やパワーの比重もあり、社内調整は焦りがちかもしれませんが、基本的に社内とやり取りする時や意見が食い違い口論になるときはこの思考法で相手対峙することが最もシンプルで楽だと思います。

    うまく行かにゃい!めんどうや!というケースが多い方は是非ご参考に。

  • 問題解決にあたって、何からどう手をつけていいか、
    全くわからない、ヤバい、時の本。
    3.5~8点。四捨五入で4点。


    ●原則
    [原則①]考える枠を決める
    [原則②]全体像を捉える
    [原則③]ムダに考えない


    ●3つの二軸
    □マトリクスタイプ: 井 
    特徴: 
    「全体を整理・俯瞰できる」
      →先ずはこのタイプを使ってみる。

    活用:
    ・問題の全体像を捉えたい
    ・目の前の雑多な事象を整理したい
    ・複数の選択肢から意思決定するために
     優先順位をつけたい


    □4象限タイプ: + 
    特等:
    「ポジショニングや全体の分散の傾向を捉える」
     →整理や分析後、戦略を立てるときに。

    活用:
    ・バラバラに散在している事象のポジショニングを
      整理したい(何が優れているのか等)
    ・どの象限にどのようにデータがまとまっているか、
      散在しているかを把握したい
    ・ポジショニングごとに戦略を考えたい、
      課題を洗い出したい

    注意:
    軸を絞る際に仮説を立てる必要あり。


    □グラフタイプ: L
    特徴:
    「変化を表したり捉えたりする」

    活用: 
    ・売上データを年ごとの時系列で分析する
    ・売上向上の3つのアクションの効果を示す
    ・店舗の売上構成の変化を捉える

    注意:
    軸を絞る際に仮説を立てる必要あり。



    ●活用例
    ・部門の売上が近年、少しずつ落ちている。
    商品ごとに課題を洗い出した上で、
    売上が低下している原因を究明し、
    解決策を検討する必要がある。

    ・業績が芳しくない組織のマネジャーにアサイン
      された。
    早々に組織を立て直した上で、メンバーを教育する
      必要がある。

    ・後数か月で新システムがサービスインするが、
    ここ数週間で遅れが出始めた。
    システム開発の責任者として原因を突き止め、
    遅延を解決する方法を見つける必要がある。

    ・新卒採用イベントで社員代表としての 20 分の
      プレゼンテーションをする。
    発表内容を考える必要がある。

    ・マーケティング部として商品の選択と集中を行う
       ことになった。
    どの商品が伸びていてどの商品が不振なのか、
    また過去と比較した推移はどうなっているのかを
    まとめたうえで、不振の定義~集中の結果までを
    報告する必要がある。
    (この場合、先ず自社商品の売上構成を把握するため
    に四象限でまとめ、その後、上位20%の主力商品
    に関する売上推移を把握するため、折れ線グラフを
    つくる。)


    □Point
      ・いま考えるべきではない枠をグレーでぬりつぶす
    ことで、枠の中で重要度の濃淡がつき、必要のない
    部分を考えなくて済むようになる。

    ・時間をかけて定量データを取得・集計するのか、
    定性的にクイックに評価をするかは投資対効果の
    観点から考える。
    (部門の商品の売上に関する事象であれば、
    ほとんどの人が売上データを感覚的に把握して
    いるため、定性的に短時間で課題とアクションを
    検討するというアプローチを取ることも可能。)

    ・データを眺めていると、どこかに偏っていたり、
    そこだけ増えていたり、急に減っていたりする
    特異点がある。ここに注目する。

    ・業界平均のデータを入手できた場合、そのデータ
    を同じグラフに入れて比較する。そうすると、
    自社商品がマーケット全体のトレンドに乗って
    いるのか、異なる動きをしているのかが分かる。

    ・視点を変えるため、同じ数字であってもあえて
    別のグラフを作り、違った角度で見る。
    セレンディピティの可能性を探る。

    ・20 個の商品グラフを全て書く必要はなく、
    特異点を3個等、絞り込んだうえで、その他は
    平均グラフで示す。


    □練習
    ・新聞の図表、プレゼン資料、企業の決算発表等、
    目にしたものの「構造」を2軸でまとめてみる。

    ・一度シンプルな図にまとめた上で報告する。

      ・(二軸ではないが)ピラミッド思考で聞き、話す。


    □応用例
    ・「空・雨・傘」―「事象・課題・アクション」を
    考える際に二軸でまとめてみる。

    ・PPM(Product Portfolio Management)―
    「市場成長性とマーケットシェア」を考える際に
    二軸でまとめる。

    ・標準偏差 – セグメントの異常値を考える際に
    四象限の中心から、距離のグラデーションでまとめ る。

    ・ヒートマップ -四象限データが超巨大なときは
    表示を縮小したうえで、「特異点」を見つける。


    □その他 
     ・本の後半にはマトリクスの活用写真が多数ある為、
      見返すときはパラ見したほうがbetter.


    □Action
     ・上司から資料作成の予定を聞かれ、急いで出す、
    と答えるケースが結構ある。
    この場合、上司が求めているのは急いでほしいので
      はなく、スケジュールの全体像を求めていることも
      ある。自ら全体像を描きながら作業し、すぐ答えら
      れるように。

    ・スケジュールが遅れてしまうほとんどの場合は、
       スケジュールを「ざっくり」捉えているため
       細かいタスクごとの遅れを把握できていない、
       問題を特定できていないという状況にあるから。
       このタイミングでマクロマネジメントから
       マイクロマネジメントへとシフトし、
       項目ごとに管理する。

    ・上司が一回聞いただけではわからない説明を
       している場合、話があちこちに飛び、話す内容に
    関する構造をとらえられていない、ロジカルに
    考えられておらず、 図にまとめられない可能性が
       ある。一度図に落としたうえで話をしに行く。

  • 二軸思考と聞くと自分はマトリクス表を思い浮かべるが、それ以外の二軸思考についても解説している。

    読んでみると、確かに二軸という意識はなかったが確かに二軸だな。と言う感じで改めて感じることがあった。
    個人的は二軸の表を使う流れ、タイミングについての解説が実践的で有用だと思った。

    最近自分の仕事は自分の頭だけでは追いつかないところもあったので、ノートへの記入方法や図で整理することに興味があったのでとても勉強になった。

  • 内容はあっさりめ。ただ二軸の組み立て方や、様々なパターン例示があり参考になる。全ての問題が解決できるわけではないだろうが、このような思考パターンはある程度は有用だと思われる。

  •  詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=13553

  • かう価値有り

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プロフィール

日本IBMエグゼクティブ・プロジェクト・マネージャー。横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科修了。2002年に日本IBMにシステム・エンジニアとして入社。入社3年目にしてプロジェクト・マネージャーを担当。2009年に役員のスタッフ職を経験し、2010年には 最大級の超大規模システム開発プロジェクトにアサインされ、大連への赴任も経験。日本と大連に数百人のメンバーを抱えている。

「2017年 『複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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