いつか別れる。でもそれは今日ではない

著者 : F
  • KADOKAWA (2017年4月21日発売)
3.51
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046020116

作品紹介

すべての大人の夜に


真夜中が、寂しくてよかった。
なにかに悩んだり、なぜか眠れない一人の夜、ふと読みたくなる一冊。

どんなに好きなものも、愛している人も、いつか別れてしまう。
なんどでもそのことを忘れてしまう。だから、なんどでも思い出さないといけない。

Twitterフォロワー数13万人超の「F」がつむぐ、寂しいと言えなくなったすべての大人のためのエッセイ。


1章「恋愛講座、もしくは反恋愛講座」では、女と男・愛・セックスをメインテーマに、
好きという気持ちとは何か、見た目と中身どちらが大切か、色気についてなどエッセイ16篇を、

2章「優等生の皆様、不良の皆様」では、より良い人間関係とはなにかをメインテーマに、
友達がいない人、人たらしな人、嫌いな人、コミュニケーション能力についてなどのエッセイ14篇を、

3章「寂しいって言って」では孤独・嫉妬・自信・感性など、自分との向き合い方をテーマに、
10代・20代の背中をそっと一押しする、ちょっと切ないエッセイ14篇を、

最終章「恋愛を越えろ、夜を越えろ、永遠を越えろ」では片思い・失恋・結婚などをテーマに、
本当に大切な人との向き合い方を綴った独自のエッセイを21篇収録。

計65篇のほのかに温かく、絶妙に鋭い文章がすっと入ってきます。

読み終わった後、二人の時間も、一人の時間も、今よりきっと、愛おしくなる。

いつか別れる。でもそれは今日ではないの感想・レビュー・書評

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  • ツイッターでたまに目にするこの人の感性が好きで、本になるということも知って、それで読みました。
    人間関係や、恋愛や、生き方などなど、つれづれなるままに語られています。
    人生は絶望であることを完璧に受け入れた飄々としたスタンスはどこか村上春樹小説の主人公のようでもあったし、斜に構えたようなクールな一面はしょせんライトノベルの定型化した主人公のようでもあった。
    っていうかこんな文章、酒にべろんべろんに酔ってなければ書けなくない!?ってほど自己陶酔で満ち満ちている。
    でも最後までついついページをめくってしまうのは、私自身のなかにも彼だか彼女だか知らないけどこの著者に似た部分があるのを明らかに自覚してるからなんだよなぁ。

    好きだと思ったのは、「ご機嫌に生きる以外私たちには大した義務などない」というのと「信じたい嘘を信じて生きる」ということ。
    それと「いつかは別れる、でもそれは今日ではない」ということ。

  • タイトルも素敵だし、中の言葉にうんうん頷くとこもある。
    けど読後の違和感。著者の頭の中でだけ完成してるんだなって思う。

    本を書くとか映画を製作するとか、今私が書いてるこの文章ですら、
    誰かに何かを伝えたいと思って書いてるし創るものだと思う。
    相手にストーリーが伝わってから、そのうえで、余白の部分でそれぞれの感想や意見が生まれるんだと思う。

    だけどこの作品に関しては、その余白が多すぎたように思う。
    伝わる前に、投げられて、それでさっ っていう印象。
    良いとか悪いとかじゃなくて、凄く閉鎖的に感じられた。

  • たしかに癖はある。
    癖があるからこそ、読む人を別世界へいざなってくれる。人によっては中毒性もあるんじゃないだろうか。全てに共感は出来なくても、間違いなく読む人の価値観の一つや二つ、これからの生き方が変わる本。
    自分にはなかった美学をこれでもかってくらい、魅せられた。人を見る目が変わった。
    あざした!

  • 紀伊国屋新宿本店で購入。恋愛エッセイでありながら、恋愛の限界を語った反恋愛エッセイ。しかし本書のエッセンスは恋愛だけではありません。人間関係論、青春論、教養論、そして日常でふとこぼれ落ちてしまうような風景を集め、若い世代が抱える悩みやアンビバレンスに優しく寄り添う、非常に稀有なエッセイでした。ここ数年エッセイから離れていましたが、こんなにも多岐にわたるジャンルで人間を見詰めた本は初めてでした。エッセイジャンルにしてしまうのがもったいないほど、分野横断的で独創性のある本です。
    もともと著者のツイートが好きでしたが、この本でもすべて綺麗事抜きの本音本質が語られており、あくまで十代二十代の世代に向けて、個別の悩みへの現実的な対処法が語られています。一部極論では、と思えるような内容ですら、その文体で説得力を構築してしまうので、内容に好き嫌いはあるかもしれません。
    共感できる内容から辛辣な内容、笑える内容から切ないことまで、まさに怒涛の内容で、あっという間に巻末に辿り着いてしまいました。決して前向きな内容ではありません。巷のポエムめいたものとは、まさに対極にある冷たい内容です。しかし読後にはどこか自分というものを全肯定されたような、暖かい感覚が押し寄せてきます。
    まさに夜に読むのにぴったりの本でした。

  • 「読後世界が変わる」という帯につられて購入。私の中には、あまり響かなかったものの、所々気にいるフレーズはあった。「だから好きは、like.なのに好きはlove」という言葉はとても納得。
    著者と同じだなと思った感覚は、好きな人を好きになったきっかけが、その人が書く文章だったという部分。文章には人となりが出るなとよく感じるため、わかると思わず呟いてしまった。
    結婚と付き合うの定義で共感した部分は「付き合うのは互いを見つめるため。結婚するのは二人で遠くの方を眺めたいから。永い散歩に出かけた時、ふとずっと一緒に歩いていたいと思えたなら、そういう相手なのかもしれない」。結婚はゴールじゃないからこそ、先をしっかり見ていける相手でないといけないなと実感。互いの違いを楽しめるくらいの相手と長く歩いていけたらなと思う。

  • 「063百円の指輪」が好き。これは百円なんだ、と言わなくてはいけない気かするのも、本当は惨めでしょうがないことも、覚えがあります。怒り狂う気持ちは、私には欠けていたけれど。

    「二十歳の時に知っておきたかったリスト」は、自分でも作ってみたい。

    「019嫌いな人と付き合うのは、時間お金体力、つまり人生の無駄」も、好き。1人の敵を作ったら、5人の味方を作ればいい。

  • 両手いっぱい、淡い色とりどりのビー玉を東京の夜景に放り撒いたような読後の充実感。論理的さでな無く、口語文学的に言葉を武器にする人種がこの世にはいる。こんな人達の瞳を通し見えた世界を美しい言葉で紡ぎ表してみたいものだ。

  • 自己満足感の漂う文体。自分を見ているようでなんだか。

  • SNSで取り上げられることが多いので、どれほどのものかと期待して表紙買い。
    題名と表紙から最近流行りの映画のような感じをイメージしていたが(事前によく調べていたらよかったのですが、、、)小説ではなく、啓発や指南書に似たものでした。表紙買いは改める必要がありそうです。私の確認の至らないせいでレビューによる不快な思いをさせてしまった場合申し訳ないです。


    さて、本文はというと女性の恋愛観について。つらつらと筆者の考えをただ押し付けているイメージ。女性同士共感する人も多いようだが、あてはまらない人も一定数確実に存在するはず。

    特に男性に対する評価・性質・思考といったものが固定されていて全男性がまるでそうであるかの如く一方的に決めつけ型に押し付けている。

    確かにそういう人もいるが私にはあてはまらない方が多いし何を根拠にそこまで言っているのか

    おそらく、筆者本人の経験からの一筆だろう。
    しかし人間1人が経験なんてたかが知れている。本当に取材をして沢山の人から多くのデータを裏付けするべきだがやはりしていないだろう。



    私が主張したいことは、《この本に共感はしてもいいしそれこそが狙いだとおもう。しかし決して考えを鵜呑みにしてほしくない》ということだ。

  • 驚くくらい共感するし、読む必要あるかな? と思うくらい共感しないし、純粋だとも作為的だとも思わせられるし。

    でもそれが普通なのかも。

    全てに共感するなんて、そんな人がいたら疑ったほうがいいと思うし(←この本の文体の特徴。ちょっと癖になる)。

    それにこの人、「この随筆は、極私的な散文で終わらせる」て最初の方で宣言してるし。

    :

    この本に限らないかもしれないけど、ある気持ちや場面、状況について、「ああ、こんな表現の方法があったんだな」と知ることができる、共感よりその学びが今のわたしにとっては大事に思える。

    そういう意味では、わたしの知らなかった表し方を、とてもたくさん教えてくれた。
    :
    わたしの中にない世界観は、気づかされるか素通りするかなんだろうから、響かないところは響かないで、それもまた自分を知る一つになるんだろう。

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