いつか別れる。でもそれは今日ではない

著者 :
  • KADOKAWA
3.51
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本棚登録 : 616
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046020116

作品紹介・あらすじ

すべての大人の夜に


真夜中が、寂しくてよかった。
なにかに悩んだり、なぜか眠れない一人の夜、ふと読みたくなる一冊。

どんなに好きなものも、愛している人も、いつか別れてしまう。
なんどでもそのことを忘れてしまう。だから、なんどでも思い出さないといけない。

Twitterフォロワー数13万人超の「F」がつむぐ、寂しいと言えなくなったすべての大人のためのエッセイ。


1章「恋愛講座、もしくは反恋愛講座」では、女と男・愛・セックスをメインテーマに、
好きという気持ちとは何か、見た目と中身どちらが大切か、色気についてなどエッセイ16篇を、

2章「優等生の皆様、不良の皆様」では、より良い人間関係とはなにかをメインテーマに、
友達がいない人、人たらしな人、嫌いな人、コミュニケーション能力についてなどのエッセイ14篇を、

3章「寂しいって言って」では孤独・嫉妬・自信・感性など、自分との向き合い方をテーマに、
10代・20代の背中をそっと一押しする、ちょっと切ないエッセイ14篇を、

最終章「恋愛を越えろ、夜を越えろ、永遠を越えろ」では片思い・失恋・結婚などをテーマに、
本当に大切な人との向き合い方を綴った独自のエッセイを21篇収録。

計65篇のほのかに温かく、絶妙に鋭い文章がすっと入ってきます。

読み終わった後、二人の時間も、一人の時間も、今よりきっと、愛おしくなる。

感想・レビュー・書評

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  • ツイッターでたまに目にするこの人の感性が好きで、本になるということも知って、それで読みました。
    人間関係や、恋愛や、生き方などなど、つれづれなるままに語られています。
    人生は絶望であることを完璧に受け入れた飄々としたスタンスはどこか村上春樹小説の主人公のようでもあったし、斜に構えたようなクールな一面はしょせんライトノベルの定型化した主人公のようでもあった。
    っていうかこんな文章、酒にべろんべろんに酔ってなければ書けなくない!?ってほど自己陶酔で満ち満ちている。
    でも最後までついついページをめくってしまうのは、私自身のなかにも彼だか彼女だか知らないけどこの著者に似た部分があるのを明らかに自覚してるからなんだよなぁ。

    好きだと思ったのは、「ご機嫌に生きる以外私たちには大した義務などない」というのと「信じたい嘘を信じて生きる」ということ。
    それと「いつかは別れる、でもそれは今日ではない」ということ。

  • タイトルも素敵だし、中の言葉にうんうん頷くとこもある。
    けど読後の違和感。著者の頭の中でだけ完成してるんだなって思う。

    本を書くとか映画を製作するとか、今私が書いてるこの文章ですら、
    誰かに何かを伝えたいと思って書いてるし創るものだと思う。
    相手にストーリーが伝わってから、そのうえで、余白の部分でそれぞれの感想や意見が生まれるんだと思う。

    だけどこの作品に関しては、その余白が多すぎたように思う。
    伝わる前に、投げられて、それでさっ っていう印象。
    良いとか悪いとかじゃなくて、凄く閉鎖的に感じられた。

  • たしかに癖はある。
    癖があるからこそ、読む人を別世界へいざなってくれる。人によっては中毒性もあるんじゃないだろうか。全てに共感は出来なくても、間違いなく読む人の価値観の一つや二つ、これからの生き方が変わる本。
    自分にはなかった美学をこれでもかってくらい、魅せられた。人を見る目が変わった。
    あざした!

  • 紀伊国屋新宿本店で購入。恋愛エッセイでありながら、恋愛の限界を語った反恋愛エッセイ。しかし本書のエッセンスは恋愛だけではありません。人間関係論、青春論、教養論、そして日常でふとこぼれ落ちてしまうような風景を集め、若い世代が抱える悩みやアンビバレンスに優しく寄り添う、非常に稀有なエッセイでした。ここ数年エッセイから離れていましたが、こんなにも多岐にわたるジャンルで人間を見詰めた本は初めてでした。エッセイジャンルにしてしまうのがもったいないほど、分野横断的で独創性のある本です。
    もともと著者のツイートが好きでしたが、この本でもすべて綺麗事抜きの本音本質が語られており、あくまで十代二十代の世代に向けて、個別の悩みへの現実的な対処法が語られています。一部極論では、と思えるような内容ですら、その文体で説得力を構築してしまうので、内容に好き嫌いはあるかもしれません。
    共感できる内容から辛辣な内容、笑える内容から切ないことまで、まさに怒涛の内容で、あっという間に巻末に辿り着いてしまいました。決して前向きな内容ではありません。巷のポエムめいたものとは、まさに対極にある冷たい内容です。しかし読後にはどこか自分というものを全肯定されたような、暖かい感覚が押し寄せてきます。
    まさに夜に読むのにぴったりの本でした。

  • 表紙を見て「女性の切ない恋を描いたエッセイかな?」と思ったのですが、
    全然違いました。

    平成生まれの既婚男性のエッセイ。
    とても上手い!
    セグロセキレイの声に気を取られながらも面白くてあっという間に読みました。

    彼は大卒ですが、中学時代不登校気味で、図書館で読書していたそうです。
    私が読んでいない文豪たちの作品をたくさん読んでいます。
    だから頭がいいんですね。

    ただ、ひとつ言わせてもらえば
    「二十歳を超えたら、もう性格なんて変わらない」
    それはちがうと思う。
    Fさんも変わったからこそ「二十歳の時に知っておきたかったリスト」があるのでは?
    私は二十歳の時やっておけばよかったことを
    今ガンガンやっています。

    そしてこの本で一番好きなのは最後のところ。

    「結婚して一年が経った。確信できたことは一つだけ。
    好きな人と眠る以上に幸福なことなんてこの世に存在しない、ということ。
    それでも、結婚が人生に於ける幸福が約束された出来事だなんて、既婚者の私はちっとも思わない。
    だから式も挙げていない。他人に結婚を勧めようとも思わない。
    結婚した時には気付かなかったが、唯一強烈なストレスを感じるのは、
    いつかどちらかが死ぬほどつまらない理由で、死ぬということだ。
    こんな日々もある日、決定的に失うことになる。
    それがいつかはわからない。
    その恐怖が、昨日も今日もそして明日も半永久的に続くであろうということ。
    これは、のろけ話なんかじゃない。(略)
    純粋に死にたいと思っていた昔が懐かしい。
    死にたいと思うのも、死にたくないと思うのも、同じくらい辛いことだと今さらになって知った。」

    ニヒルな恋愛論を書いてきた著者が、今こんなふうに奥さんとの生活を大事に思っている。
    それがなんとも読者の私を幸せな気持ちにしてしまうのです。

  • 現在の女性向け尾崎豊存在なエッセイ集!
    私の偏った見方なのですが、著者のFさんって、ちょっと寂しい人なのかな?
    刹那的な文章がかっこいいし、「死にたくなったら、寝なさい。寝れなかったら、夜明けを見なさい」っていう恩師の言葉とか若い人に読んで欲しい。
    これを全て携帯で書いたという熱に脱帽!
    全てYESではないけど、所々で共感を感じました。
    嫌いでない。

  • 「読後世界が変わる」という帯につられて購入。私の中には、あまり響かなかったものの、所々気にいるフレーズはあった。「だから好きは、like.なのに好きはlove」という言葉はとても納得。
    著者と同じだなと思った感覚は、好きな人を好きになったきっかけが、その人が書く文章だったという部分。文章には人となりが出るなとよく感じるため、わかると思わず呟いてしまった。
    結婚と付き合うの定義で共感した部分は「付き合うのは互いを見つめるため。結婚するのは二人で遠くの方を眺めたいから。永い散歩に出かけた時、ふとずっと一緒に歩いていたいと思えたなら、そういう相手なのかもしれない」。結婚はゴールじゃないからこそ、先をしっかり見ていける相手でないといけないなと実感。互いの違いを楽しめるくらいの相手と長く歩いていけたらなと思う。

  • 「063百円の指輪」が好き。これは百円なんだ、と言わなくてはいけない気かするのも、本当は惨めでしょうがないことも、覚えがあります。怒り狂う気持ちは、私には欠けていたけれど。

    「二十歳の時に知っておきたかったリスト」は、自分でも作ってみたい。

    「019嫌いな人と付き合うのは、時間お金体力、つまり人生の無駄」も、好き。1人の敵を作ったら、5人の味方を作ればいい。

  • 両手いっぱい、淡い色とりどりのビー玉を東京の夜景に放り撒いたような読後の充実感。論理的さでな無く、口語文学的に言葉を武器にする人種がこの世にはいる。こんな人達の瞳を通し見えた世界を美しい言葉で紡ぎ表してみたいものだ。

  • 自己満足感の漂う文体。自分を見ているようでなんだか。

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