いつか別れる。でもそれは今日ではない

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 4885
感想 : 257
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046020116

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  • “人生・恋愛指南エッセイ”

    「もう私たちは見た目だけで誰かを愛せるほど若くはないし、性格だけで愛せるほど達観したお人好しでもない」
    という文に心躍り、

    「思い出は、恥ずかしいことをしないとしないと作れないものだ。」
    という言葉にちょっぴり勇気をもらい、

    「付き合うのは、現在と、ちょっとした先の未来を楽しむためだ」
    という考えで気持ちが楽になり、

    「誘う少数派が、誘われたい多数派に絶対勝つ」
    という考えのおかげでご飯に行くことができ、

    「好きなものは好きだと言い続けないと、好きな人は寄ってこない」
    という言葉で野球応援を他人と楽しめるようになって、

    「なんでもない一日のことを、書いたり、写真に撮っていたなら、いつかそれは宝物になる」
    という言葉を真に受けて3年日記帳を買い、

    「伝え続ける」
    ことの大切さを知り、

    入社1年目の覚え書きを手に入れた。


    「指南」と表現したけど、文体が優しいので読んでいて楽。
    受け入れるところだけ受け入れられる。

    「読後、人生が変わる」は言い過ぎじゃないかもしれない。

  • 言葉がとてもすき

    越えられそうにない夜を越えるために読みたい

    もうすでに3回ほど救ってもらった

  • 結構前からFさんの綴る言葉が好きで、よくツイートをメモしていたなぁと思いながら読んだ。あれから7,8年が経ちさまざまな経験を経て社会人2年目になった今、昔よりも孤独・愛・大人について、など答えの無いものについて思考するようになったからかより深く言葉が刺さるように感じた。
    この本の中では特に色気についての考え方が好き。

  • たしかに癖はある。
    癖があるからこそ、読む人を別世界へいざなってくれる。人によっては中毒性もあるんじゃないだろうか。全てに共感は出来なくても、間違いなく読む人の価値観の一つや二つ、これからの生き方が変わる本。
    自分にはなかった美学をこれでもかってくらい、魅せられた。人を見る目が変わった。
    あざした!

  • 1人の時間が好きなはずだけど、
    どうしようもないさみしさに襲われる夜がある人へ
    ぜひオススメしたい本。
    はじめに。から一気に引き込まれた。

    色気と教養についてのセクションが一番好き。

    私も好きな人、これから好きになる人と
    花鳥風月、森羅万象を語り合えるように
    深い教養と豊かな感性を耕したい。

  • 自分の人生を愛せることができた。

    Fさんは、言葉にならないものを、言葉にしてくれる。

    永遠などない。いつか別れる。でもだからこそ愛おしい。

  • 久々に読み返したけど、20代の知見よりも好きかもしれない。

  • 愛は深いと思った
    言語化されてない、されたのを聞いてない状態でまとめられた言葉は不思議な表現で溢れていた。

  • 現在の女性向け尾崎豊存在なエッセイ集!
    私の偏った見方なのですが、著者のFさんって、ちょっと寂しい人なのかな?
    刹那的な文章がかっこいいし、「死にたくなったら、寝なさい。寝れなかったら、夜明けを見なさい」っていう恩師の言葉とか若い人に読んで欲しい。
    これを全て携帯で書いたという熱に脱帽!
    全てYESではないけど、所々で共感を感じました。
    嫌いでない。

  • 紀伊国屋新宿本店で購入。恋愛エッセイでありながら、恋愛の限界を語った反恋愛エッセイ。しかし本書のエッセンスは恋愛だけではありません。人間関係論、青春論、教養論、そして日常でふとこぼれ落ちてしまうような風景を集め、若い世代が抱える悩みやアンビバレンスに優しく寄り添う、非常に稀有なエッセイでした。ここ数年エッセイから離れていましたが、こんなにも多岐にわたるジャンルで人間を見詰めた本は初めてでした。エッセイジャンルにしてしまうのがもったいないほど、分野横断的で独創性のある本です。
    もともと著者のツイートが好きでしたが、この本でもすべて綺麗事抜きの本音本質が語られており、あくまで十代二十代の世代に向けて、個別の悩みへの現実的な対処法が語られています。一部極論では、と思えるような内容ですら、その文体で説得力を構築してしまうので、内容に好き嫌いはあるかもしれません。
    共感できる内容から辛辣な内容、笑える内容から切ないことまで、まさに怒涛の内容で、あっという間に巻末に辿り着いてしまいました。決して前向きな内容ではありません。巷のポエムめいたものとは、まさに対極にある冷たい内容です。しかし読後にはどこか自分というものを全肯定されたような、暖かい感覚が押し寄せてきます。
    まさに夜に読むのにぴったりの本でした。

著者プロフィール

1989年11月生まれ。神戸出身、新宿在住。男。著作に『いつか別れる。でもそれは今日ではない』『真夜中乙女戦争』。

「2021年 『真夜中乙女戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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