大人の教養として知りたい すごすぎる日本のアニメ

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 58
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046021465

作品紹介・あらすじ

・そもそもアニメと実写の違いは?
・アニメの「構造」はどうなっている?
・戦争、青年の喪失……あの作品は何を描いたのか?


日本のアニメは、未曾有のゴールドラッシュ。アニメのすべてを知り尽くした著者は、そう断言します。

世界中の人たちが日本のアニメを夢中で観ているいま、映画のようにアニメを語れることは、必須の「大人の教養」なのです。

すごすぎる名作たちの構造や、知られざる思想をひもときながら、読後には誰もが「アニメ通」になっている、驚きの一冊です。


【目次】
第1章 すべての映画はこれからアニメになる――『シン・ゴジラ』という庵野秀明の革命
第2章 世界標準の「ルック」とはどういうものか――『君の名は。』のもつ宇宙サイズの構造
第3章 誰も語らなかったジブリ作品の「変遷」――原作版『風の谷のナウシカ』から読み解く
第4章 緻密な演出が「優れた」SFドラマを生む――『機動戦士ガンダム』と富野由悠季の思想
第5章 そしてアニメは新次元に到達した――『この世界の片隅に』のすごすぎるリアリティ

【内容例】
庵野秀明という作家の特徴は「爆発」にあり/「ニッポン対ゴジラ」のコピーが意味したもの/「強いゴジラ」を描くために自衛隊の強さも描く/福島原発事故のメタファーとしての『シン・ゴジラ』/『君の名は。』は二十一世紀の『ローマの休日』/ついにアニメは「写真よりイラストが上」という領域へ/「ロードラマ」と「ハイドラマ」の違いとは何か/宮崎駿の思想をちゃんと理解している人は少ない/「文明の限界の先」を表現した『風の谷のナウシカ/『もののけ姫』は事実上、『ナウシカ』の続編/最高傑作『風立ちぬ』のあと、宮崎駿は何を描くのか/宮崎駿に優るとも劣らない富野由悠季の演出/「毎週新しい敵ロボットを出さない」という衝撃/シャアの「若さゆえの過ち」とは何だったのか/『ガンダム』を優れたSF作品にした「ニュータイプ」/すずの内面を表現した、のんの圧倒的な演技力/右手という魔法を失って、すずは日常を取り戻した……ほか

感想・レビュー・書評

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  • 「シン・ゴジラ」から始まって宮崎駿作品、「ガンダム」、「君の名は。」、「この世界の片隅に」にこめられた真のメッセージなど懇切丁寧に解説。「ナウシカ」映画とは違う原作のラストの意味とかなるほどと、膝を打つ。岡田斗司夫氏の作品はレコーディングダイエットっで知ってはいたがこの作品で他の作品も読んでみたいと思った。

  • 小さいころ、アニメは必ず夜の7時から8時まで放送され、その中から何を見るのか楽しみだった人も多いと思う。子供向けでありながらも、多くのメッセージと、今ほどではない娯楽の中から、次の日の学校での話題を提供していた。

    そして、現在というと、アニメは、全く子供だけのものではなく、家族みんなで楽しめるものになっている。それが日本の「文化だ」ということに異論を唱えるものはそう多くないだろう。

    アニメ制作にかかわっていた著者の、この本を書いたスタンスが「はじめに」の中で述べられている。その意見に全く同感である。
    すべてのコンテンツにおいて、作家主義はなく、解釈に多様性があることこそが、人が作品に触れ、また、制作することの意義だとわたしも思う。

    だから、間違いなく面白いだろう、と思って読んだ。
    そして、面白かった。

    取り上げられているのは、作品を中心とした制作の世界で、監督に重心が置かれる。
    目次を見るだけで、著者の主張がよくわかるが、列記は面倒なので、章タイトルのみ。
    ちなみに、タイトルの書き方が、エヴァ風で、縦横入り混じるので、これで正しいのかは「?」

    すべての映画はこれからアニメになる第1章『シン・ゴジラ』という庵野秀明の革命
    世界標準の「ルック」とはどういうものか第2章『君の名は。』のもつ宇宙サイズの構造
    誰も語らなかったジブリ作品の「変遷」第3章原作版『風の谷のナウシカ』から読み解く
    緻密な演出が「優れた」SFドラマを生む第4章『機動戦士ガンダム』と富野由悠季の思想
    そしてアニメは新次元に到達した第5章『この世界の片隅に』のすごすぎるリアリティ

    さて。この本の読み方で、迷うのが、「観てからか、読んでからか」。

    結論からすると、なるたけ「観てから」。そして、もう一度。
    もちろん、どちらでも楽しめるけれど、これだけ詳説してあると、解釈すら流されてしまうかもしれない。自分の意見を持ってから読めば、より楽しくなるはず。
    しかし、残念ながら、「ガンダム」と「この世界の片隅に」は、映像コンテンツの方は観たことがない。「ガンダム」に至っては、ふわっとしたストーリーしか知らない。(プレステゲームをしたくらい)

    詳しく語るより、本書を読む方が楽しめると思うので、内容には踏み込まない。ただ、これだけの内容になると、アニメの本も、ついに、文学評論の域まで来たように感じた。
    ついに、アニメは文化になりぬ。

    • カンキンさん
      岡田氏は、「ガンダム」については、独立戦争をすべて「正義」としてきた中で、ジオン公国が独立戦争を仕掛けてきた、と独立側を敵に落とし込み、それ...
      岡田氏は、「ガンダム」については、独立戦争をすべて「正義」としてきた中で、ジオン公国が独立戦争を仕掛けてきた、と独立側を敵に落とし込み、それまでの概念をひっくり返して見せた、そういうところから語りだしています。

      もちろん、アニメーターとしての視点からが主ですが、造詣の深さから言えば、岡田さんあたり、書いてくれそうな。
      ナウシカなんかも、広く言えば戦争アニメですしね。
      2018/06/26
    • カンキンさん
      正直なところ、ガンダムをほとんど視聴したことがないので、よくわかっていません。
      ただ、本書の主張は、「子供のためのアニメ」からの脱却が図ら...
      正直なところ、ガンダムをほとんど視聴したことがないので、よくわかっていません。
      ただ、本書の主張は、「子供のためのアニメ」からの脱却が図られた、そこが、広い世代に受け入れられることになった、です。

      「この世界の片隅に」は、もちろん、戦争映画ですので、そもそも抜きにしてみられはしませんが、戦争として語ることがどうかはわかりません。

      なんとなく、記述の仕方を見ると、人を語ることが好きそうなので。
      2018/06/27
    • カンキンさん
      わかりやすい敵ではドラマにならない。
      語りの手法が洗練されれば、行きつくところなのでしょうね。
      わかりやすい敵ではドラマにならない。
      語りの手法が洗練されれば、行きつくところなのでしょうね。
      2018/06/30
  • 長年業界にいたからこそ生まれる感覚の部分や、
    実際の書き手との交流があってこそわかる部分、根底の部分を懇切丁寧に伝えてくれている本。
    もちろん本なので、独断的な部分はありますが、それでも読み応えはバッチリの本だと思いました。

  • 推薦教員:岩村沢也先生

  • 201806/

  • 実写並という話、ネタバレ要注意なのとガンダムは今更的

  • 独断的な説明やけど、納得できる。
    面白かった。またアニメとか映画とか漫画を見たくなるし、この本を読んでから見るとまた今までと違って感じられるかも…
    へぇーって思うことが結構あったな。

  • 作品をどう見るかは受け手の自由。クリエイターでもある著者は、作品を理解できない観客を見下ろしていた過去を嫌悪する事によって、冒頭でそう主張する。それは、自由だからこそ受け手の見る目なり資質なりが問われる、という逆説でもあり、ゆえに「大人の教養」としてその辺をトレーニングしてやろうという主旨。ここで取り上げられた作品は厳選された名作や話題作なので、それだけでも楽しく読めるはずだが、著者の博識からすれば、作品数もページ数も全然もの足りないというのが正直なところ。あらゆるメディアで持論を展開してるとはいえ、あちこちに分散するよりは、本書のような企画をシリーズ化し「大全」として纏めてくれたら、と期待もしてみたい。読みどころはやはり新鮮な近作になるが、ネタバレを含んでいるので、鑑賞後手に取る方が間違いないだろう。

  • 息子が、シンゴジラ・ガンダムが大好きで
    ちょっとずつみているだけですが。奥が深かく面白い
    と思うことが多いと思います。
    ”この世界の片隅で”はみたかったけど見れなかった
    映画です。AmazonやItuneで見ようと思いました。
    なかなか、技術的なうんちくは興味や納得ができる内容
    はすくなかったですが、それ以外の解説については面白く読めました。

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プロフィール

1958年大阪府生まれ。社会評論家。1984年にアニメ制作会社ガイナックスの創業社長を務めたあと、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動を始める。立教大学や米マサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を超える。

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