毒親サバイバル

  • KADOKAWA (2018年8月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784046022806

作品紹介・あらすじ

アルコール依存症の父親との顛末を描いた「酔うと化け物になる父がつらい」で
世に衝撃と共感をもたらした菊池真理子さんが
今度は毒親から生還した10人を取材してコミックにまとめました。

菊池さん自身も含めて登場する、有名無名の11人の人々が
親から受けた傷はみんな違います。

アルコール依存症の親、暴言と暴力の親、価値観を一方的に押し付ける親、
果てしなくお金をむしりとる親、そんな状況を見て見ぬふりする親……。
その体験談は赤裸々。

毒親に育てられた子どもたちにとっての最大の悲劇は、
「家族ってこんなもの」「これが当たり前」と思いながら育ち、
自分が悪い、自分がヘンだとの想いから逃れられないこと。
大人になってからは「連鎖」におびえること。

本書は、親と同じ道を選ばないために、全身、全力でサバイバルしていく11人のさまを、
リアルにコミック化した、コミックだからなしえた作品です。
本書が、傷を負って生きてきた人たちが、傷を負い続けないヒントとなりますように……。

【以下、はじめにより】

「どんな親でも子どもを愛してるんだから」 とか 「育ててくれた親に感謝しなよ」 とか
 「親と不仲のヤツはヤバい」 とか 「親を捨てるなんて不孝者」 とかとか。
そんなバカなこと、言わない世の中にしたい。

本当は、愛で満ちた天国のような家ばかりになるのが理想だけど、それがムリなら。

あの子が大人になった時、あたり前のように、親から逃げるって選択ができる世の中に。
逃げてから、さらに傷つけられたりしない世の中に。

それが私たち元子どもの、できることかなと思います。

菊池真理子

感想・レビュー・書評

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  • それが当たり前になっている家庭内の出来事が、実は世間一般ではとても普通の事でないのだと知る事はよくある。
    ただし子供への虐待、ネグレストとなると問答無用で毒親だ。そして過干渉となると少し微妙だ。この本の中でもそれほど毒親だろうか?と思えなくもない例があった。まあ他人がどうこう言うことではない。当の子供しか経験していない辛い真実は他人が知るよしも無いのだから。暗くて重いテーマなのに、ユーモアの力で読みやすくなっていて手に取りやすい。
    皆さん過去の出来事を恨みだけにとどめず、素敵な大人になる糧に出来たことが素晴らしい。

  • 毒親サバイバル
    そのタイトルに 本当に心から
    「生還してよかった」と言いたい​​​​​​​
    この本に書かれている親子関係は
    ほどんどの人には
    信じられないくらい辛いものが多い
    よくぞ生きてた と思う
    毒親に絶望してる人に届くといいな

  • あの「酔うと化け物になる父が辛い」の著者がインタビュー形式でまとめた本。


    こういう本読むたびに思うけど、「家族を大切にしないやつはだめだ」って声高に言う人って自分の経験が全てなのだろうな、と。たぶん、そういう人たちにとって思いもしないようなことが世の中にはたくさんあるのに気づかない。だからこの本とか読めばいいと思うホント。


    サバイブしてきた人たちは「悪いところもあるように、良い家庭環境の人もいる」って当たり前のようにわかるのに、逆は無い(もしくは完全別世界だと他人事とされる)のが辛いよなあ、、。大事にするのはもちろん尊いことと同じように、それができない環境もあるのだと。


    紹介されてたのは酒乱、夫婦仲悪い、暴力、金銭トラブルが多かったけど他にも問題はたくさんあるしね。うちも夫婦仲はすっごく良くて仲良しだし。あと、この手のテーマなら過保護系が少なかったのは意外。



    担当編集(穏やか?な家庭育ち)が寄り添ってくれたことがなによりの、っていう作者の気持ちが凄いわかる。あっち側のひとに少しわかってもらえるだけで嬉しいのだと思う。でもやっぱ幸せな家庭に育った人って自己肯定感高めで天真爛漫に育つから羨ましいって思っちゃう気持ちもあるし、だからこそ憧れの気持ちがある。

    • 大野弘紀さん
      たぶん、そういう人たちにとって思いもしないようなことが世の中にはたくさんあるのに気づかない。だからこの本とか読めばいいと思うホント。

      ...
      たぶん、そういう人たちにとって思いもしないようなことが世の中にはたくさんあるのに気づかない。だからこの本とか読めばいいと思うホント。

      本当に、そう思います。
      2018/11/06
  • 毒親、使いどころがなかなか難しい言葉だけど、この漫画に出てくる方々は、恨みつらみやどろどろというよりも、さわやかで、読んで良かったと感じる。第2弾も作って欲しいな。

  • マンガだからライトな感じで仕上がっているけど
    どれもこれも暗くてキツイです。

    一番衝撃を受けたのは
    祖母による性的虐待です。
    AVの世界じゃないか。

    子ども達に(逃げるために)毒親の世界を知らせたがほうがいいと思うけど、この漫画は見せられないかなあ。

  • 人の家庭とうちは何か違うと思う感覚や、毒親家庭で育った方たちの親についての考え方が参考になりました。親のことは元カレだと思えばいいのよというセリフがとてもストンとしてよかったです。

  •  毒が薬になると思っている親もいるのかも知れない。しかし、子どもの人格・生き方を尊重することは絶対に忘れてはいけないことだと思う。
     さて、自分のこと‥。子育てが一段落し、自分も毒があったかもと振り返るこの頃。

  • 虐待の連鎖は断ち切れるんだ、という希望が持てた。

  • 借りたもの。
    『酔うと化け物になる父がつらい』( https://booklog.jp/item/1/4253106935 )の著者による、毒親育ち(アダルトチルドレン)たちが成人後、どのような人生観を持ち、立ち直ろうとしているかを取材したコミックエッセイ。
    親(さらにはその親の世代から)の奇行――アルコールなどの依存症、愛着スタイル他に起因する――によって受けた虐待(過干渉、ネグレクト)の数々。
    その個々の程度の問題を余人が計ってジャッジすることはお門違い。
    一見、経済的に恵まれている、普通の環境(よくイメージされる貧困家庭ではない、という意)であっても、挙げられた家庭内は「機能不全」に陥っている。

    彼らは一様に家庭内での安心を口にしない。
    思春期の自立を目指す反抗でもなく、諦念で成り立っている。

    親というものがそんな完成された人間とは思わない。
    だが、自分の弱さを意図的に子供にアピールすることで子供に協力(ひいては支配)させる、(例え子供に向けていなくても)本来自分がすべき責任を放棄することが「親の加害性」だと理解する。

    自身の学歴や教養へのコンプレックスから、自分を磨くのではなく子供に押し付けて自分のアクセサリー化する母親。
    自身が頼られる存在であることを認識したいがためにそれを強要する父親。
    自身の愛情不足を埋めたくて甘えたい母親と亭主関白を勘違いして支配的で無責任な父親
    女医として成功していて他人にも気を使っているようで、実は人の心を掌握するタイプな母親……

    親たちは総じて、〝子供の心を理解したり受け止めたりしていない。〟
    子供らはそんな親たちの感情のゴミ箱、あるいはしわ寄せを被る。

    あとがきには信田さよ子女史の寄稿。毒親とアダルトチルドレン(AC)の定義の違いを明確にしている。
    前者が親の問題にクローズアップしていること、後者がその生育環境によって傷を受けた子供が主体になっていることを明文化。
    ただしどちらも「そう言った親によって自分(子供)が受けた傷を理解し、立ち直ること」が最大の目的である。

    その形は様々だろう。
    親の謝罪をもらった人物もいたが、毒親育ちの解放の布石は、毒親の死が大きいとも思った。
    ……否、著者などは毒親に先立たれたがために、昇華されていない。

  • 実家がどこより安心する場所で家族はわかりあえるという人もいるんだろうけれど、そうでない人も実は結構いる、ということがもっと普通に知られるといいな。

    担当の編集者さんもとても穏やかな家庭というけれど、なんだか大変そうでした。

    みなさんすごいよ!

  • 自分や周囲の人に向き合えなくて、子どもともちゃんと向き合わなかった親に育てられ人たちの体験談。

    私はずっと生きるのが苦しかった。
    家族の悪口なんて言ってはいけないと思っていた。
    うちの家族が普通だと思っていた。
    ここ数年友人が子育てをはじめて、「家族」について話す機会が多くなった。
    そのなかで、うちの母は変だった、ということを知った。
    今でも生きるのは苦しいし、つらい。
    何もうまくいかなくて怖い。悔しい。
    でも、「許さなくていい」この言葉で、ちょっと救われた。

  • 親なんだから、家族なんだからって周りの人から言われても、納得できない人に読んでもらいたい。これ、現実?ほんまに?って思った人はそのままの生活を幸せに暮らしてほしいし、でも、誰かの家族の話になったら、片隅にでもこんな家族がいるかもしれないって思い出してほしい。最悪でも、価値観や、説教だけはやめてほしいって心から思う。受け止め方で、いろんな環境が見えてくるなと思う本でした。

  • こんな家族が本当にいるのか?と思えるくらい、壮絶な内容だった

  • アルコール依存症の父親との顛末を描いた「酔うと化け物になる父がつらい」で世に衝撃と共感をもたらした菊池真理子さんが、今度は毒親から生還した10人を取材してコミックにまとめました。
    「酔うと化け物になる父が辛い」の作者菊池真理子さんの家族は、父はアルコールと仕事、母は創価学会の活動にしか目が向いておらず、ろくに世話をされない真理子さんたちは父の世話をするだけの毎日を過ごしていた。
    母の自死から、真理子さんは後ろ指指されないように明るく元気に表面をつくろって、心を閉ざして生きてきた。
    父に似た大酒飲みでDVの彼氏と付き合う日々は、真理子さんにとって父に振り回される日々に似ていて、なぜか居心地が良かった。
    だが彼氏との付き合いと明るく元気な表面をつくろって生きていくことに疲れ果てた真理子さんは、彼氏と別れてから押し殺していた父親に対する感情が吹き出して父親に怒りをぶつけたが、「家族は敬うもの。父親に怒りをぶつける自分はひどい娘だ」と自分の中の「普通」に真理子さんは苦しんだ。だが自分の体験談を作品にした際に取材したアルコール依存症セミナーの医師に話を聞いた真理子さんは、父がアルコール依存症であることと自分の家族が普通ではないことを知り、自分の中の「普通」から自由になれた。
    ニセ健康情報を糾弾している朽木誠一郎さんの母は、父への不満から自分を医師にするように毎日勉強させ「人を収入で見下す価値観」を植え付けられた。友人の女の子からもらったプレゼントを勝手に母に燃やされた事件をきっかけに誠一郎さんは母親に反抗するようになったが、母と同じ人を見下すプライドの高いだけの人間になってしまった。彼女にフラれ、コラムのライターをするようになって自分を知り、社会の中で揉まれながら自分を育て直し母親の価値観から脱却することが出来た。
    様々な場所で活動する朗読詩人成宮アイコさんは、おじいさんから暴力を受け続け「お前は家族の最下位だ」と言われながら育った。父親とおじいさんは連日喧嘩して、おばあちゃんと母親はアイコさんを庇い暴力を受けた。アイコさんはストレスでチック症になり、おじいさんとの喧嘩に嫌気が差した父親はアルコールに走り家出した。声をからかわれ人と話せなくなり学校にも通えなくなったアイコさんは、行き場のない感情をブログや詩で表現して朗読するようになった。憎んでいたおじいさんが亡くなっても憎しみは消えず苦しんだアイコさんは、アイコさんの友人が自死してから「共に生きていこう」というメッセージを詩に込めるようになった。
    他にも、社会での境遇の不満を子供や妻の揚げ足取りにぶつける父親に苦しんだライター、パチンコ依存症の母の世話のために自己破産した会社員など様々な方の体験談が、この本で描かれている。
    毒親の共通点は、何らかの依存症にはまっていたりモラハラやDVの常習犯で、歪んだ価値観を植え付け子供を支配する。毒親の支配を受ける子供は、家族という閉鎖的な空間で自分の家族が普通ではないことに気付くのが遅くなってしまう。毒親から脱却するには、植え付けられた歪んだ価値観を変えて自分を育て直していくことが必要。この本に登場する人たちは、虐待の世代間連鎖から脱却してサバイバルした人たち。毒親に苦しんだ人も読めば、希望が持てるノンフィクション漫画。

  • 著者ほか10人の毒親のもとで育った子どもたちが大人になって一門の人になり、子どもの頃を振り返っている。それにしても、世のなか本当に信じられない親子関係があるものだ。
    解説で信田さよ子さんが、文章だと耐えられないほど悲惨だが、漫画だとデフォルメされて滑稽ですらあるというようなことを言っているけど、まさしくそうであり、だからといって滑稽で済ましてはいけないと思わせるだけのものがあるように思う。また、信田さんは、11人の子どもたちのなかで男性が多いのも特徴と書いているけど、男の子ならではの家族に対する責任意識みたいなのが垣間見えて気の毒だった。一方で、かなり割り切って克服対象に位置づけて乗り越えているようにも思う。女の子は女の子で大変で、人間扱いされなかったり、ライバル扱いされたり、性の対象とみられたり……。血のつながりのとらえ方ってもっと希薄になったほうがいいと思わせる。

  • こんな酷い家があるんだと思う反面、1ケースはうちに似てると思った。ほどほどに毒親で育ちました。未だ苦戦中

  • 本当にいろんな家庭があるんだなって。自分が想像する以上に。

    自分が抱えてた家族コンプレックスとも、読みながら向き合う。
    毒親とは言わないかもしれないけど、子供の頃は両親の言い合いが絶えなかった。ハタノさんちに少し似てるかなって思った。
    自分自身が家庭を持つこととか想像できない。
    でも、それでもいいんだよなあ。

  • 痛烈な読後感。
    訴えるものが激しすぎて、ゆっくり、ゆっくりとしかすすめない。
    子どもや思春期の学生にぜひ知って欲しいと思った。
    満たされて生きている子には触れて欲しくない、と思う一方、届くべき人には届いて欲しいと痛切に願う本。

  • 毒親に翻弄される本人も苦しいけど、親自身も自分のことで精いっぱいだったり、承認欲求が強いのかなと思った。家がすべてと思わないで外の世界を知ることが大切。

  • あまりにも過激なものを見てしまうと、まだ自分はましなんかなって思ってしまう。

    毒親は子どもを否定的な感情で操る親のことをいうってメンタリストのDaigo言ってた

    親にももちろん何かしらの事情が沢山あって子どもにすがるしかなかったんかなって子どもながらに思ってたけど、大人に近づいてきてる今、ありえないなと思う。
    あんなに小さくて、見てる世界も狭い子どもによくもまあすがったりボロカスな言葉ぶつけたりできるなあと。

    絶対に生きるのが辛いみたいなことにはさせたくない。
    だから私は教師になる。
    子どもと密に関わる1人の大人として、子どもの唯一安心できる場所に私がなる。
    子育てがしやすくて、お互いの体調や感情を見ながら育児や家事をしていってほしい。
    日本はブラック企業化が問題視されてから大人がどんどん鬱で倒れてることが発覚してる。
    その人たちの子どもはどうなるの?
    鬱にはまだなってなくても疲れてたら子どもと関わる機会失うやん。
    それやったら教師や保育士に預けたらいいって、どれだけそこもブラックかしてて給料も低いと思ってるの?
    教材研究する時間なくて質の高い授業ができなかったり、そんなんあかんやんな。

    どうしたら子どもたちが健やかに育っていくことができるのかを考えて遡っていくとどんどん悪いとこ出てきてほんまに大変。私1人の力じゃ到底変えれない。
    だからせめて子どもを救いたい。

    • 大野弘紀さん
      夢があるって素敵

      時として、読書体験は、導をくれたりしますよね。

      きっとその手にした願いが叶った場所で

      いつかのあなたを待...
      夢があるって素敵

      時として、読書体験は、導をくれたりしますよね。

      きっとその手にした願いが叶った場所で

      いつかのあなたを待っている人が
      いるのだと思います

      応援ています

      人が人を救うって、尊いですね。

      2019/04/20
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著者プロフィール

漫画家。1972年、東京都生まれ、埼玉県在住。2017年、アルコール依存症の父と家族の姿を描いたノンフィクションコミック『酔うと化け物になる父がつらい』(秋田書店)で大きな話題を集める。2022年には、自身を含む7人の宗教2世の体験をつづった『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』(文藝春秋)を発表。最新刊に、2024年刊行の『うちは「問題」のある家族でした』(KADOKAWA)や『壊れる前に旅に出た』(文藝春秋)など。

「2025年 『「ほどよく」なんて生きられない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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