知的生活の設計―――「10年後の自分」を支える83の戦略

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1013
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046023445

作品紹介・あらすじ

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不確実な世界でいかに未来を、人生を設計すればいいのか。
その鍵となるのが「知的生活」を「設計」するという考え方です――

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今日から始めることが「10年後の自分」を支える。
「趣味」「読書」「情報発信+情報整理」「書斎」「アプリ・ツール」「お金」まで……
毎日のちょっとした習慣を積み上げれば、誰でも知的生活を実現できる!

感想・レビュー・書評

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  • 私のようなぐうだらな人間は、ゲームやテレビ番組などに流され、気が付くと時間が過ぎて後悔したり、しなかったりの日常となりがちだ。
    しかし、常に自分は成長の途上であり、人生の目的を見出し、生活を充実したものとしたいと考えている人は、また違った日常を送っている。
    本書は、常に学び続けるには、生活の中でどんな習慣を持って過ごせば良いのかのヒントがある。
    学ぶ場所を確保する。時間を生み出す。アウトプットを続ける習慣。学びへの投資と学び続けるための資産づくり。中長期的計画など、すでに実践している人には無用なものであろうが、私は大いに刺激を受け、参考とさせていただき実行したいと思ったものが多々ある。
    年末年始に読む本とするならば、「一年の計は元旦にあり」という習慣のある人にとってとても参考になるでしょう。

  • 著者の前著に当たる『ライフハック大全』と、ちょうど対になっているような本(装丁もそういう感じ)。

    《『ライフハック大全』が「5分で人生を変えること」についてまとめた本であるのに対して、本書はより長期的に「10年後を目指して今できること」を中心にまとめています》

    明らかに、『知的生活の方法』(渡部昇一)や『知的生産の技術』(梅棹忠夫)といったこの分野の定番の〝21世紀ヴァージョン〟を意図した内容だ。そして、その企図は十分に達成されている。

    21世紀ヴァージョンたる証拠として、本書では書物に関することのみならず、映像・音楽コンテンツなどをめぐる知的生活についてもかなり紙数が割かれている。『知的生活の方法』の時代は「知的生活=本を読むこと・書くこと」であったわけだが、いまはもうそんな時代ではないからだ。

    本書に書かれた主張・アドバイスはどれも、10年後くらいの未来を見据えてなされている。
    SNSにおけるリアクションの「いいね」が象徴するように、昨今は知的生活についても即効性が求められる傾向が強い。すぐに成果や反応が出ないものは役立たずと見做されがちなのだ。

    だが本来、知的生活というものはすぐには成果に結びつきにくいものであり、10年後くらいを見据えて気長に「設計」し、日々コツコツと「積み上げて」いくべきものなのだ。……そのような考え方で、全編がつらぬかれている。

    前著『ライフハック大全』もよい本だったが、比べてみれば本書のほうが深みがあってよい。
    「知的生活」本の新たなスタンダードになり得る良書。

  • 「知的生活」。
    魅力的なことばの響きですね。
    タイトルに魅かれて読みましたが、参考になる部分もありましたが、似たようなことを、他の自己啓発書でたくさん読んだので、あえて読まなくてもよかった気が私はしました。

    私は、アナログ生活者なので、後半の最新ツールの使い方や種類は、今のところは、あまり必要なかったです。
    これから、ビジネスを始める方や情報発信をする方には、逆に常識かもしれません。

    私に一番役立ちそうな項目は、書斎に置く本棚の、各メーカー(イケア・ニトリ・無印良品)ごとのサイズと本の収容冊数が明記されていた点(冊数明記はイケアのみ)。
    本だけは読むので、役立つかもしれません。

  • 情報そのものはコモディティ化しており、それ自体に価値はない。適切な場面で適切な情報を引き出せる『情報の編集能力』が問われる。それを培うのが『知的生活』。10年後を目指して今できること。

  • こんな風に日々の生活を送れたら、さぞかし楽しい毎日が送れるに違いない。仕事とは知的生活とは究極の遊びなのかもしれない。今日から試してみたいヒントが沢山あった。ちなみに電子書籍と紙媒体の両方を購入

  • P.48「Projet365をインスタグラムで実践してみる」を参考に、毎日1枚、新宿の写真をアップする活動を始めました。いつか量が質に変わることを期待しています。

  • 著者が同じ『ライフハック大全』が短時間で人生を変えることについて書かれたことであるのにたいし、この本は長期的な視点をみすえて今できることを書いた本。
    すごい賢い人なんだろうなということが、随所に見いだされた。自分は本はよく読むけど、だからといって教養があるわけではないので、もっとそういうのにアンテナをはったほうがいいのかもしれないと思った。
    ちょっと気になったのが、読書数の話について、1冊の本の平均を300ページとしていること。いやいや、平均にしては多すぎないか。300ページを超える本なんてそうそう読まないのだけど(自分がページ数多いのは避けてるだけかもしれないけど)。
    後、インドは5月が一番暑くて、その後は強い西風で雨がもたらされるから暑くないということを初めて知った。夏のほうが春より涼しいという変わった特徴らしい。それと、同じところに著者の専門が気候学と書いてあって驚いた。ただのブロガーじゃなかったのか。
    プログラミングも得意らしく、現在の基礎教養だから知っておいたほうがいいとも。自分はプログラミングはできるほうだと思うけど、普段の生活でその技術を活用できていないので、著者のようにうまく活用できている人は少し羨ましい。

  • Digital時代の整理法の大御所 Evernoteなどアプリを教えて頂いた
    文脈コンテンツが大事 キーとなる感想を一言でも残す
    索引 そのキーの検索・目次を整備する
    →情報は
     ①整理して貯める
     ②活用する=アウトプットに繋げる、オリジナルの
      現実にはgoogleの方が有用
     

  • ブログlifehacking.jpの管理人である著者が、「10年先を見据えていまの生活と行動を設計してゆく」ということを考え、執筆した1冊。前著「ライフハック大全」では、ちょっとした考え方やすぐにでもできる行動を紹介していましたが、さらに長期的視野に立った内容になっています。
    時間を味方につけるためには、量・習慣・継続性が求めています。自分に何か明確なものが見つかっているわけではありませんが、つい目先のテクニックにとらわれてしまうことがあるので、このような長期的な視点をもって行動することを意識させてくれました。


    ▼知的生活とは、新しい情報との出会いと刺激が単なる消費にとどまらず、新しい知的生産につながっている場合だと考える
    ▼「量が質に転化する」決定的な境目がある
    ▼未来にどこまで到達したいかを意識して今日の活動量を決めることが「知的生活を設計する」ということ
    ▼1日の読書時間、1日の制作時間といったように、積み上げのためにかける時間の量を気にする理由は、長い目でみた到達点を意識するということ以外に、あてにならない偶然を、長い時間をかけて待たなければいけないから
     知的な刺激から受ける「新しい発見」や「つながり」を見つけ、情報のインプットを定常的に行い、読んだ本と読んだ本のあいだにつながりを見つける確率を高める必要がある。
    ▼情報発信の理由
    ①発信によって蓄積した情報が整理されるというメリット
    ②発信を行うことによってさらに情報が集まってくる傾向がある
    ▼何を発信するのか
    ①発見を紹介すること
    ②情報で人をつなぐハブとなる
    ③完成に向かうプロセスを発信する
    ▼過去の情報やスキルを応用できる流行のループはおよそ8~10年で繰り返す傾向がある→変化を期待して待ち構える
    ▼知的生活で蓄積されるスキル
    ①パーマネントスキル:技術がどのように発展しても、世界の常識が変わってとして通用するスキル
     執筆能力、情報を選別する能力、ロジカルに思考する能力、膨大な経験からやってくる一般的な知識といった、どこにでも応用可能なスキル
    ②アダプティブスキル:時代とともに技術や流行が変化したとしても適用することができるスキル
     動画編集の技能、コーディングの基本

    <目次>
    SECTION1:知的生活とはなにか
    SECTION2:人生を変える「知的積み上げ」の習慣
    SECTION3:パーソナルスペースとしての「書斎」設計
    SECTION4:情報整理と情報発信の戦略
    SECTION5:習慣とツールによる知的生活ハック
    SECTION6:知的投資と収入のための「知的ファイナンス」
    SECTION7:10年後の人生を設計する

  • 知的生活をどう組み立てていくかを解説。新しいだけあってデジタルツールとかの活用にまでめくばせしている。少しライフハック的な雰囲気もあるが、それより長期視点、5年先10年先をみすえての解説が多い。
    珍しいのが「蓄積」を重視していること。知識の蓄積を正面から論じるのってこの手のビジネス書的・自己啓発書的なものでは案外少ない。そういう積み上げ型というのはたぶん流行らないのだろうが、そこにしっかり言及しているのはとてもい。とにかく倦まず弛まず地道に蓄積し続ける偉大なるマンネリの大切さ、ここをきちんと押さえているのは、著者がアカデミックなバックグラウンドを持っていることと無縁ではないと思う。

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著者プロフィール

海洋研究開発機構研究員。

「2014年 『異常気象と気候変動についてわかっていることいないこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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