- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046024862
作品紹介・あらすじ
日本人が思う浮かべる世界史とは、東洋史と西洋史の野合です。東洋史とは、「中国の歴代王朝とそのオマケの歴史」のこと。西洋史とは、「イギリス・フランス・ドイツを中心とした西ヨーロッパ史の野合」のこと。野合をいくら積み重ねても、野合にしかなりません。本書は、日本の目線から世界の歴史を概観しようとの試みで始めました――(「はじめに」より)。
西洋と日本で同時代に起きた出来事を並べてみれば、いかに日本が幸せ(ノンキ)な国であったのか、いかにヨーロッパがその対極にあった地域であるのかがよくわかる。ある出来事が同時代に偶然にも洋の東西で起こった理由から、誰にも気づかれていない世界史と日本史のつながりまでを明らかにしながら、気鋭の歴史家がつくりあげる「同時代史」。
感想・レビュー・書評
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タイトルが面白そうだなと思って購入。
読んだら確かに面白かったというよりも、ああそうか~!!!
っていう改めて気付きのほうが大きかった。
分かりやすく書いてあるので初心者の方でも読めると思う。
日本って(日本人)みんなのんきなんだけど、確かに昔(昔といえど大昔)は
いざという緊急時はちゃんと団結してたのだなーとかも含め
今この現代とは雲泥の差…とはいえ、先の大戦から大きな紛争がないのはいいことだと思う。
筆者が書いていた内容の中で、思わず頷いたことが多々あって
「何事も、何が書かれてあるかよりも何が書かれていないかのほうが大事」
「人を騙す時は、うそをつくよりも本当のことを隠すのが効果的。書かれてある嘘は時に理論で見破られるが、書いていない本当のことは知識がないと見抜けない」
確かに。
史実はどうだったとか、●●先生はこう言っていたとかそういうのも
結局は都合の悪いことは後世の歴史家や権力者が改ざんしまくったものなのにな、とか。
色々読んでいてもそう思わずにはいられないので
趣味程度に留めておくのがいちばんいいなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界史と日本史を並べて書いているのは事実なのだが、散漫な印象。史実云々より著者の個人的な意見が多いような印象も受けた。
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従来の「世界史と日本史」への再認識を促す主旨は良いとしても、繰り返し日本を持ち上げたり、無闇に他を貶める筆致には病的なものを感じた。ウィキペディア記事の誤りを叩くところなどは常軌を逸している。単純な読者への受け狙いなのかもしれないが、これほど恣意的な記述が多いと、すべての主張が眉唾に聞こえる。書き殴りのブログ的な仕上がりになったのは、編集者の責任も大きい。
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同時期の世界史と日本史を比較しながら18世紀までの特徴的な出来事を解説している。
いまいち並べて比較する利点を感じれず、史実を作者の主観とともにただ追っていくだけの印象を受けた。
歴史的な知識に疎い自分には読みづらさすら感じてしまった。
ある程度歴史に精通した人間には、面白く読めるかもしれない。 -
日本が、どんだけ「まし」だったか。
つか、西欧なんてところがどんだけとんでもなかったか。
もともと西洋史と関係なく進んでいた東洋史、日本が否応なく世界史として関係を持たざるを得なくなっていく。当然、同時並行に進んでいくわけだから、影響があるわけだ。
それにしても、日本最強だった。
相変わらず、読みやすすぎてあまり知識として残らない。勿体無い。 -
総合政策学部 お薦め電子ブック
https://web.d-library.jp/shobi_u/g0102/libcontentsinfo/?cid=JD201811000355
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目隠しで選んだ本
何が書かれているかより、何が書かれていないかの方が重要。今昔物語笑った… -
歴史を違う視点で見るとこうなるのかと気付くこと多数。
鎖国の頃の西欧と日本の関係は興味深かったです。なぜオランダだけが貿易を許されたのかは考えたこともありませんでした。
書かれていないことを考えることの大切さ、教科書の文章を暗記しているだけでは不十分なことを感じました。
ただ、著者の日本推しと時々現れる辛辣さが時に読み辛かったです。 -
歴史は何を主体に見るかで変わってくる。なーんてことは百も承知だが、主体を並べて見ると実に面白い。歴史の本質も見えてくる。