母がしんどい

著者 : 田房永子
  • KADOKAWA/中経出版 (2012年3月23日発売)
3.78
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046028846

母がしんどいの感想・レビュー・書評

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  • もっと早く出会いたかったよ、出来れば20代頃に読みたかった。よく理解できた。うちもこうだったから。それにしても…父親の方もこわいよー(ノ゚ο゚)ノ

    すごいなーと思ったのは、最後の方で登場する精神科の先生かな。いい先生に出会えてよかったね。ここで変な先生に出会うとますますこじれる可能性が…。


    うちの精神科の先生も、ほぼ同じことを言ってたので当時を思い出した。言われた後にすんごい嵐が心の中で起こって激しく混乱。今までの恨みで怒りが押し寄せてくるのもよくわかる。(私はこの時期は自分で、自分を悪魔だ!と言っていた(゚ー゚…今だから笑えるケドね。)


    やっぱり母子そろって離れて程よい距離を保つのが一番。それが無理なら絶縁する気持ちで、連絡を絶つのが一番。親も子に依存しているんだよね…。この独裁的な毒母は、いまどきの平成っ子には通用しないような気がする。なぜか昭和親と昭和子の間で起こることが多いと思う。戦中戦後、時代背景も大きく関与していると思う。他の作品も読んでみたいな♪

  • 作者と実のお母さんとの幼い頃からの関わり、現在に至るまでを描いたマンガ。

    読んでいて胸がしめつけられるような、苦しい気分になって「分かる、分かる~」となったり、「これはひどい・・・」となったりしました。
    とにかく、作者のお母さんがすごすぎるのひと言。
    こんな人いるんだ・・・いや、いるよな・・・って感じ。

    子供は親に基本的に主導権を握られているし、経済的な事になると弱いので従わざるをえない。
    おかしい・・・と思いながらも・・・。
    どんな理不尽な事も受け入れざるをえなくて、しかも「これって変じゃない?」と思うのは親に悪いな~と思ったり・・・。
    いつも大切に磨いていた貯金箱に勝手にメッセージを書かれたり、友達が来るというのに間際まで必要なお金をくれなかったり・・・見ていると、子供の頃の小さな作者が可哀相で苦しくなった。

    このお母さんは自分本位で感情的。
    最初の話にあるように、普段は明るくて楽しいキャラなのに、スイッチが入ると豹変。
    急に怒り出して・・・かと思うと30分後にはケロッとしている。
    それに振り回されるのは小さなエイコちゃんで、訳が分からないと思ったり、悲しんだり、苦しんだりしている。
    だけど、母親本人はそれを子供のためにしているんだと信じ切っている。
    はっきり言って人格的に問題があるとしか言いようがない。
    それに黙って従う・・・というか、連れ沿っている父親も一見人畜無害のように見えて、完璧におかしい。
    今まで何も手をさしのべてくれなかったのに、急に結婚が決まったら、「結婚しても仕事はやめさせない方針だから」というのや、作者に出した手紙(いい手紙が書けたと思っていたらしい)内容には唖然ときた。
    一人娘なのに、その子供が自分たちに背を向けている=自分たちに非があるのでは?という考えが全く感じられない内容。

    やがて、成長していくにつれて本当に自分の家族はおかしい・・・と気づいた作者は母親・・・家族と訣別の道を選ぶ。
    そこには理解あるダンナさんの存在と精神科医の言葉があって、精神科医は本当に良心的な人だと思った。
    ちゃんとしたまっとうな言葉・・・まるで加藤諦三さんの言葉を聞いているようだった。

    それにしてもこんな家庭にあって、まっとうな精神でいられた作者がすごい!
    そして、ちゃんと自活して自分の好きな事を仕事にしている、自分を大事に思ってくれるパートナーを見つけている・・・というのがすごい!
    脅威の精神力だと思う。

    親や兄弟と確執があるというと、そういう事を言う本人を「弱い」とか「親をそんな風に言うなんて・・・」と言う周りがほとんどで、そういう無理解に作者は苦しい思いをしている。
    私も同じように「こんな事を思うなんてよくないんだ」と思い、他の人はもっと苦しい事でもガマンできるんだな・・・と思ってたけど、そんな風にすぐに口にする人は意外にちょっとした事で怒ったり、グチグチ言ったり、よほど私よりも耐性がないな…という事にある時気づいた。
    今はもう「あちら側の人」と思うようになっている。

    勇気をもって親と訣別し、自分の人生を大切にしようとしている作者の事を尊敬するし、これからも自分を大切にしてほしいと思う。

  • 誰が見ても変な両親に育った娘の奮闘記。
    幼少期はそれが当たり前で変とはあまり思わなかった。
    思春期頃に明らかに母はおかしいと気付かされ、
    如何にしておかしな母の、愛という呪縛から逃げるかの闘いが始まる。
    軽く調べた程度の知識でもわかる、
    母と娘の間の典型的なアダルトチルドレンとなる要素が散りばめられていて、
    アダルトチルドレンの方は当てはまる要素が多々あるのではないだろうか。
    調べるほどこの漫画のようなタイプは、
    母と娘に限定されがちである。
    僕は言いたい。このパターンで母と息子もありえる。

  • 毒親の度合いに関する定義が難しいが、共感を覚えずにいられない……
    毒親はおそらく、かつて「アダルトチルドレン」と呼ばれたもの、それは「自己愛型パーソナリティ障害」であったり、表面的には仲良しな「ともだち親子」と呼ばれる関係――が招く弊害の事だろう。

    自分の思い通りに子供を動かすことが(毒親はそれを「自分は我が子をきちんと教え導いている良い親」だと思っている)教育だと思っている。
    毒親は自分という軸を持っておらず、気分で教え、気分で怒る。
    これには思い当たるものがあり、苦痛を感じる――
    「ここから逃れたい」と願う子供。

    それなのに、日本の場合は儒教的な思想・文化があるせいか、「老いた親の面倒を見るのは当たり前」という世間体故に、こうした親から縁を切れない・切れなかった子の叫び声が聞こえてきそうだ。

    このコミックエッセイはキャリル・マクブライド『毒になる母親』(http://booklog.jp/item/1/4864101191)で紹介されている「悲嘆のプロセス」と呼ばれる、母親からの分離を果たすための前段階に当たるのだろう。

    最後の方のページには、そうした毒親の背景にも眼を向ける著者。
    母親が支配的なのは、強いからではなく(癇癪は弱さ、自身の無さの表れ)、自分という軸が無く、娘(おそらくは他者すべて)と自身を同一化しているため。
    だからエイコさんの人間関係に土足で上がり込み、自身の趣味を押し付ける、勝手な想像で不安になり(杞憂)見当違いな解決策を模索したり、自分は素晴らしい人間だ(本当はそうありたいという願望の混同)……という奇行に及ぶ。
    「自分という軸が無い」それは先天的な疾患なのか、高度経済成長期の「性別役割分担」や「ステレオタイプのライフスタイル」「早期教育」が招いた親子の承認欲求不足では無いだろうか――

  • 我が母と言うよりは、今の私のことだ。
    子供たちに対して、同じことをしている。
    この本を反面教師にして、私を変えていきたい。

  • いままで他のエッセイででてきた、母がしんどいエピソードがまんがでかかれてます。(順番はこちらが先)エッセイで読まなきゃ意味がわからないものも多いと思う。なんでこんなことになってるの?みたいな。さわやかな読了感はまったくありません。母がしんどいです。縁を切ることにしたみたいなので、読んでるこっちの気持ち的に救われました。

  • 精神科や生活保護の現場にはこの本に出てくる母のような人はそこそこ見かけるので、そこは別に違和感がなかった。むしろ、家族親族がバッファーになることでこの人はそれらの支援を借りずに生きていけるわけで、著者をはじめ周りの苦労と我慢にはただただ頭の下がる思い。
    まぁこのお母さんもお母さんなりに頑張って生きてるんだけど、子どもにそれを言わせてはダメよね。
    後半の精神科医とのやりとりが秀逸なので、そこだけでも読む価値あり。

  • とても怖い一冊。

  • すごくしんどかったです。
    全部ではありませんが似たような親なので読んでいてすごく息苦しかったです。

    どこで怒りのスイッチが入るかわからない。
    とにかく何でも自分の想い通り言う通りにならないと怒る。
    自分の思っている以外の返事が返ってくると怒る。

    という感じで自分の気が済むまで叫ぶ怒る。
    この本に書いてあるように母も「心の弱い人」なのかもしれません。

    私も取っ組み合いのけんかで階段から落とされそうになって「待って!」って言って柱を掴んで止めたり店先に置いてあるテスターで店員に見られながらフルメイクされたり散々な目にあいました。
    父親と一緒になってギャンギャン怒り殴る蹴るは当たり前でした。

    事あるごとに「お前は頭おかしい。キチガイだ。」とも言われ続けました。
    だから頭が悪くてトロい上に親孝行も葬式もしようと思えない私がおかしいんだと思っていました。

    だからこの本を読んでちょっと救われました。

  • とんでもない毒親で、ここまでひどい親もなかなかいない。絵がギャグタッチなのに笑いながら暴言を吐いていたりして、それが余計恐怖を煽りました。読み終わったらどっと疲れた気がする。
    これ、実話だとおもうけどそうだとしたら著者が本当に気の毒すぎる。

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