- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046028846
作品紹介・あらすじ
娘を支配し、自分自身が娘を通して第二の人生を生きようとする……そんな母娘カプセルから逃げ出そうとする著者自身の経験を描くコミックエッセイ。母親との関係に苦しむ全ての女性に送る一冊。
感想・レビュー・書評
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しんどい…まさに読んでいても、この母、父ではしんどすぎる。でも、親は自分の子には何を言っても許されるだろうと思っている人が少なからずいそう。いい旦那さんに出会えて良かったねぇ。
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小さい頃って親が全て正しい、と思いこんでたから、その親がとんでもない人なら、相当大変(変って気付くのも大変)だと思う。
著者は精神的にかなり苦労されたようだけど、一般的な感覚を取り戻す?ことがてきていてすごい。
いい意味でもわるい意味でも親に似ちゃうから…… -
読んでいてつらすぎた。
どうか筆者が両親の呪縛からのがれてほしい。
『上野先生フェミニズムについてゼロから教えてください』の田房さんがこんな壮絶な生い立ちだったとは、涙
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田房永子さんのコミックエッセイ。タイトルはずっと知ってました。
感情をぶつけてくる、自分の意のままに操ろうとする、貶してくる、「あなたのため」と言ってくる。
こんな母に育てられたらさぞしんどいだろうなぁ。。。特に小さい頃の田房さんの泣き顔の絵が切なかった。
毒親っていうとこういう過干渉なイメージがありますよね。
子どもの人生と自分の人生は別物。親はあくまでもサポート、子どもの人生の邪魔にさえなっていなければそれで良し。 -
誰が見ても変な両親に育った娘の奮闘記。
幼少期はそれが当たり前で変とはあまり思わなかった。
思春期頃に明らかに母はおかしいと気付かされ、
如何にしておかしな母の、愛という呪縛から逃げるかの闘いが始まる。
軽く調べた程度の知識でもわかる、
母と娘の間の典型的なアダルトチルドレンとなる要素が散りばめられていて、
アダルトチルドレンの方は当てはまる要素が多々あるのではないだろうか。
調べるほどこの漫画のようなタイプは、
母と娘に限定されがちである。
僕は言いたい。このパターンで母と息子もありえる。 -
毒親の度合いに関する定義が難しいが、共感を覚えずにいられない……
毒親はおそらく、かつて「アダルトチルドレン」と呼ばれたもの、それは「自己愛型パーソナリティ障害」であったり、表面的には仲良しな「ともだち親子」と呼ばれる関係――が招く弊害の事だろう。
自分の思い通りに子供を動かすことが(毒親はそれを「自分は我が子をきちんと教え導いている良い親」だと思っている)教育だと思っている。
毒親は自分という軸を持っておらず、気分で教え、気分で怒る。
これには思い当たるものがあり、苦痛を感じる――
「ここから逃れたい」と願う子供。
それなのに、日本の場合は儒教的な思想・文化があるせいか、「老いた親の面倒を見るのは当たり前」という世間体故に、こうした親から縁を切れない・切れなかった子の叫び声が聞こえてきそうだ。
このコミックエッセイはキャリル・マクブライド『毒になる母親』(http://booklog.jp/item/1/4864101191)で紹介されている「悲嘆のプロセス」と呼ばれる、母親からの分離を果たすための前段階に当たるのだろう。
最後の方のページには、そうした毒親の背景にも眼を向ける著者。
母親が支配的なのは、強いからではなく(癇癪は弱さ、自身の無さの表れ)、自分という軸が無く、娘(おそらくは他者すべて)と自身を同一化しているため。
だからエイコさんの人間関係に土足で上がり込み、自身の趣味を押し付ける、勝手な想像で不安になり(杞憂)見当違いな解決策を模索したり、自分は素晴らしい人間だ(本当はそうありたいという願望の混同)……という奇行に及ぶ。
「自分という軸が無い」それは先天的な疾患なのか、高度経済成長期の「性別役割分担」や「ステレオタイプのライフスタイル」「早期教育」が招いた親子の承認欲求不足では無いだろうか―― -
我が母と言うよりは、今の私のことだ。
子供たちに対して、同じことをしている。
この本を反面教師にして、私を変えていきたい。 -
ここまでのことはないけれど、共感できる点は多かった。読みながら、自分に置き換えて気づきがあった。
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読んでて、そうそう、と思わず何度もうなづいたり笑ってしまう。
親を非難するようで抵抗はあるけれど、解説の信田さよ子さんが言ってるように、対象化して考察するのが一つのしんどいことへの対策法なように思う。
個人の問題と思っていたけれど、あるあるなんだと目が開かれた感じ。
著者プロフィール
田房永子の作品





