1日のタスクが1時間で片づく アマゾンのスピード仕事術

  • KADOKAWA (2018年9月29日発売)
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046040008

作品紹介・あらすじ

注文から、最短1時間配送という驚異的なサービスを実現したアマゾン。
その驚きと感動の舞台裏には、神速で仕事に取り組むアマゾニアンたちの仕事術があった!
彼らは、いかにしてスピードを追い求め、加速度的な企業成長を達成しているのか。
アマゾンジャパンを黎明期から支え、国内最大級の物流ネットワークの発展に寄与した元幹部がその秘密を明かす。

アマゾニアンたちの圧倒的生産性を体感すれば、今日から働き方・生き方が劇的に変わる!


【はじめに】 速さは「不可能」を「可能」にする

【第1章】 アマゾンはなぜ「スピード」にこだわるのか?
◎顧客満足にこだわりぬいた、大きな「答え」
◎やり直しもOK! だから行動あるのみ  他

【第2章】 アマゾンの時間マネジメント
◎ジェフ・ベゾスが考える「時間」とは?
◎「時間」を手に入れるための投資は惜しまない  他

【第3章】 アマゾンはすべてを数値化する
◎数字で共有しなければムダはなくならない
◎すべての職業は数字を想定して活動するもの  他

【第4章】 事業を加速させるミーティング
◎アマゾン出身者から見た「日本型会議」の特徴
◎文書は「6ページ」か「1ページ」でつくる  他

【第5章】 最高のスピードを生む組織・人材づくり
◎アマゾン流「1on1」
◎権限を委譲する「任せる力」  他

感想・レビュー・書評

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  • 各章が複数のブロックで区切られ1つ1つが簡潔なので、読みやすかった。サンプルでいくつかAmazon関連見てみたがこの著者の文章は読みやすい。元Amazonの人の本は多いのでどれを読もうか迷ってしまう。。

    Amazonはサービスもそうだけどローンチスピードも早いのでAmazonのスピード術が気になって読んでみた。Amazonがなぜスピードにこだわるのか?Amazonでの意思決定までの時間、1時間単位で目標を管理する、プレゼンではなく文章で書く資料作り、など自分達のやり方に常に見直しをかける姿勢が勉強になった。


    ベゾスがKindleを作った時に電子書籍を目指したのではなく
    「人生の限られた時間を少しでもムダにしないための何か」
    を目指したというところが印象的だった。無駄が嫌いというのが強いのだろう。カスタマーを第一にはAmazonでよく言われていることだが、1時間配達や様々なサービスは時間を無駄にすることなく快適にということが理念としてあるからだと改めて理解。この本ではないが動画、音楽、宇宙までもが最初からベゾスの構想にあったというから本当にすごい。

    メモ
    ・各部門によっての「この1時間で達成したい数字」のレベルまで落とし込まれているのです。そして、自分たちが求められている数字は各現場で常に「見える化」されている
    ・各部門に専任の財務( ファイナンス)チームが存在している。これにより、各部門の思惑に左右されない体制ができている
    ・どんな状況に陥ってもゴールにたどり着くには「これがダメなら、あれをやってみよう」とやり方をすぐに切り替えていく必要があります。そうでないと、スピードが落ちるどころか、その場に停止してしまう
    ・仕事や仕組みは常に改善の余地があるもの。1つのやり方に固執しない
    ・アマゾンでは「お客様の満足度を向上させること」が唯一の目的と設定されている。社内資料に時間をかけるのは無駄。
    ・交渉材料となる数字をつくる際、重要なポイントが1つあります。それは、「1年という期間で考えること」です。
    ・明確な数値を共有して、部下が上司に指示を仰ぐ時間、上司が部下に指示をする時間を省こう
    ・敢えて強い言葉で言わせてもらえば、「昨対」がさまざまな言い訳材料として使われているのです。
    ・会議では、 「参加者たちが、会議を終えて、どのような状態になっているべきか目的を明確にすること。

  • アマゾンは、スピードを顧客満足の一つと考えている。
    速いためには努力を惜しまない。
    f1を走らせながら修理して、しかもチューンナップする会社。
    スピードはスポーツのように鍛えるもの。自ら締め切りを設定して前倒しするトレーニング、目標数値を引き上げて難易度をアップする。

    とにかく行動する。やり直しOK。
    改善した後の安心感は要注意。思考停止になりやすい。

    時間は有限、一方で、時間が解決する長い目でみる問題もある。

    アメリカでは、一年を52週で考える。週単位で小さなPDCAを回す。
    パソコンは取り換える=明らかに生産性が増す。

    どんな仕事であっても目標の数字化は可能。
    目標の数値がわからなくても、仮決めする。
    自ら目標を仮決めして、自ら達成度を測定する習慣。

    ファシリテーターは、立ち上がってホワイトボードに内容を書く。

    箇条書きは禁止。後で見返すと何を言いたいかわからなくなる。

    ピザ2枚チームで社内を再編する。5~6人、多くても10人。

  • FCのディレクターだったマサさんの本。
    あの会社から日本企業に転職して丸4年。
    あの会社のスピードに振り落とされてあの会社の人事的戦略に抗ったけどもちろん勝てず疲れ切って辞めたのでもう戻る気はさらさらないけど、あそこで学んだ仕事の仕方に間違いなかったなと実感させられた。
    いま、創業75周年を迎えようとしているこれぞ老舗日本企業にいて、もちろん常にイノベーションを意識してこの4年間で変えてきたこと変わってきたことはあるけど、入社当初から摩擦も大きく、私が間違っている、全てのネガティブなことの原因は私自身と思うことも少なくなかった。
    前の会社とは違うんだ!と怒鳴られたり、この会社はこういうものなんだ!と押し付けられたり、明らかなハラスメントを正当化されたり、改善提案も反逆だ、会社批判だと咎められたり。
    味方は増えてきても圧倒的な権限をもつ人たちには勝てないやって自身を失ってきてたけど、このマサさんの本で頭の中が整理できて、これはいいこれはだめって確認できた。
    決してあの会社と同じにできるとか、同じようにするべきとか思ってない。
    けど、学ぶところや、取り入れたら必ず成果が出るところはたくさんあるし、目の前でみて自分で動いて体感してきたことがたくさん書かれてた。
    あ。でもスピード仕事術とは書いてるけど、ごく当たり前に基本に忠実に、冷静な頭でどっちがいい?じゃこっちだよねって考えたらわかることを実直にやる。それをAmazonの仕事術という名前に置き換えているだけにも思える。
    現役管理層の方、これから会社を伸ばして行きたい人へおススメ。

  • いいじゃん~~。スピードに拘る根っこは顧客第一。他の業種から技術パクってくるのも顧客第一。目的はやっぱシンプルで皆から共感を得られるものが最高だね。

    僕はスピードの追及が苦手だけど、顧客のニーズを満たしたいって欲求があるから好きな本だな。

  • Amazonでさえスモールスタートで試行錯誤しているので個人がそれ以上からスタートしてもムダだと学びました。

  • 【読書メモ】
    タイトルは仕事術となっているが、個人の仕事を効率化するものではなく、組織の仕事を効率化するための本
    具体的には、会議の進行方向とか、社員間の連絡方法、上司へ上げるペーパーの書き方(箇条書きはダメ、1枚か6枚にまとめる、等)などについて書かれている

    そのため、この本を読んでも自分の1日のタスクは1時間では片づかないし、個人の仕事を効率化するハックやハウツーなどの具体的手法の記載はない
    PDCAを週単位で回すとか、今週の達成率を毎日確認するとかは流用できるかも

    なお、最近のアマゾンはPrimo Musicの改悪など顧客満足度の向上は蔑ろにしているように感じるが、はて

    【参考になった点】
    ・本書を通してアマゾンの仕事術に触れ実践してみることがゴール
    ・アマゾンの目的:顧客満足度の向上→そのためのスピード仕事術
    *PPCAサイクル:Pにこだわりすぎず、Dへ素早く移行、C・Aを充実させる。
    ・人生の限られた時間を少しでもムダにしないためには、という観点
    ・迷ったときはカスタマーエクスペリエンス、試しに1度とやめてみる
    *PDCAサイクルは週単位
    ・数字の共有:わかりやすく示す、適切な頻度
    ・昨年比ではなく、今年の目標比であるべき
    ・小さな目標をいかにクリアするか
    *自分の「今週の達成率」を毎日チェック
    ・会議は目標(ゴール)を明確にする
    ・小さく始めてうまくいくことを確認しながら少しずつ広げていくのがよい
    ・広げるときの「成功の基準」を設ける
    *5分短縮=生産性1%向上

    【内容:アマゾンから転記】
    「不可能」を「可能」にする、「速さ」という最強の武器を手に入れろ!

    注文から、最短1時間配送という驚異的なサービスを実現したアマゾン。
    その驚きと感動の舞台裏には、神速で仕事に取り組むアマゾニアンたちの仕事術があった!
    彼らは、いかにしてスピードを追い求め、加速度的な企業成長を達成しているのか。
    アマゾンジャパンを黎明期から支え、国内最大級の物流ネットワークの発展に寄与した元幹部がその秘密を明かす。

    アマゾニアンたちの圧倒的生産性を体感すれば、今日から働き方・生き方が劇的に変わる!

  • 1週間単位でものを見るクセをつけようと思う。目標とか、タスクとか。当日の朝にその日の予定を立てることはしてるけど、1週間の予定を立てたらもう少し広い視野でものが見れるかも。

  • アマゾンがALEXA事業失敗アンドリストラのニュースのさなか、これを聞いてるの微妙な気分(笑)
    改善はもちろんするでしょう。
    Alexaどうなるのかな。
    Audibleサービスとも関わってきそうだけど。

    図表は4つ


    マニュアルを固定化しない(当たり前では?)マニュアルが有ると、それが最善という固定観念に陥るので注意する。常に「より良く、より安く、より早く」

    【メトリックス】売上目標を各部門・ユニットにまで、年月週時間単位で落とし込む(上流が動かないと下流は目標達成できないのでは?/売上がうなぎのぼりに伸びているときには下流にもやりようがある、現場作業のボトルネック改善とか)
    数値目標が下流まで展開されず目詰まりを起こしている会社が多い

    OLP


    代引き決済の気づきから導入まで五ヶ月〈いうほど早くなくね?〉

    まず行動

    遺跡が出て調査に3週間→其後の工事の詰められる部分を探す〈調査したい側が税金とかで保証すればいいのにね、お互い不可抗力だけど。事故みたいなもんだから無理か〉

    サービスが完成するまで公表しない、お客様に御迷惑をおかけしないため
    競合他社や世間にドヤ顔しない
    〈当たり前では? と思ったけどそうでもないのかな〉

    トヨタの工場方式(ベルトコンベア)
    こうにしかできないという思い込みを外す

    ジェフ・ベゾスは「瞬間物体移動機」を実現したい
    時間がない(一日8時間寝る、家族も大事)

    2013年の予言
    (10年後も「見本」でありたい)

    エッセンシャルでない仕事に力を入れすぎ
    →お客さんにとってどうか? 無駄な作業をした給料が上乗せされたサービスを提供することに成る
    試しに止めてみる
    日報は最初は必要だけど安定してきたら端折っていい(節目節目に送る)
    密かに止めてみる
    止めたことを指摘されたら必要な理由を聞く

    仕事の仕組みを育てる
    おもてなしを人の善意に頼るのは危険(頑張った人から辞めていく)
    コンピュータにまかせて、ニンゲンはニンゲンの仕事を

    仕組化・自動化
    属人性を排除

    残業は大きな問題
    残業はマネジメントの失敗
    繁忙期は残業する
    許容範囲の設定(残業の常態化を防ぐ)
    月、週、日
    実態を見える化
    EXCELなどで個人単位でアラートを出す

    一ヶ月ごとのレビューでは遅い、週イチで軌道修正(小さなPDCA)
    日本の上旬中旬下旬は現代的ではないのでは?

    フルガリティ(≠質素倹約)
    生産性を踏まえ効果効率的に費用を使う
    パソコン買い替え◎ 明らか
    1年でもとが取れることを提案

    セレクションが多いほうがお客さんは嬉しいでしょう?

    部門長の決裁権限(金額)が低すぎる
    権限があっても使いたがらない

    納期が短ければ、要らなくなったから買わないという選択もできる満足向上

    昨対を基準に言い訳をしない
    ただ達成するだけ

    因数分解して施策を打つ


    レコーダブルインシデント
    ファーストエイド
    異常値の監視
    問題の区別、数値化、対策
    上限下限範囲設定

    やめる優秀社員、サボってやめないできない社員


    週単位で見る

    決済権のあるニンゲンが出席して回帰を行う(参加者を指定する、だめなら代理人に権限移譲して参加させる)

    ビジネスオーナー、プロジェクトオーナー

    司会のプロ☓
    プロジェクトオーナーがファシリテートする

    ファシリテーターの役割とスキル
    白熱しすぎたら立ち上がる 場の温度を下げる
    内容を整理する

    会議資料はプレゼン資料ではなく文章
    1ページか6ページ+添付資料のグラフなど

    ツッコミの余地がない資料→素晴らしい提案、無言の会議

    小さくテストする、拡大しつつ確かめ、確信が持てれば公に展開する

    ピザに2枚ルール
    情報の階層をなくす
    職位ごとの情報 ☓(仕事が遅くなる)

    部下との面談について
    平等に(さらなる深い話が必要な場合は案件化して別途)
    やると行ったらやる(信頼)


    メール(検索性が低い、かしこまったやり取り)、チャット(速さ、履歴性は低い)の使い分け
    〈デスクワーク主体でずっと画面の前ならいいけどねー飲食店には向かない〉
    電話は殆ど使わない(送受信確認、念押し)

    一日五分の時短=1%の改善

  • 自ら締切を前倒しして期間を少し短くする
    自ら目標数値を引き上げて難易度をアップ
    どんな目標も数値で決める
    pdcaはpにこだわりすぎず素早く進め、cやaを充実させる
    仕組みは常に改善の余地があるもの。1つのやり方に固執しない

    ジェスベノスは8時間寝てる!
    大切なところに時間を使う、試しにいつものことをやめてみる
    自動化、仕組み化できる仕事は?
    週単位で時間を管理

    異常にすぐ気づける仕組みを作る
    明確な数値を共有して無駄を減らす
    目標を決めたら過去に捉われずに達成することを目指す
    目標と現状のギャップを把握する

    リソースの不足を補い最大化する

    今週の目標whatをしっかり決めれたら、どのように?howは創意工夫しながら自律的に決まっていく
    今週の目標と達成率を毎日チェック

    会議が無駄になりがち。事前にどういう状態になるかゴールを定めておくべき。

    1日5分短縮で生産性アップ

  • 1%の効率化は1日5分。
    今週の目標は?を自問し、即答できるようになる。
    お客様が喜んで対価を払いたくなるプロセスにリソースを割く。

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著者プロフィール

佐藤 将之(サトウ マサユキ)
エバーグローイングパートナーズ代表取締役、事業成長支援アドバイザー
セガ・エンタープライゼスを経て、アマゾンジャパンの立ち上げメンバーとして2000年7月に入社。サプライチェーン、書籍仕入れ部門を経て、2005年よりオペレーション部門にてディレクターとして国内最大級の物流ネットワークの発展に寄与。2016年、同社退社。現在は鮨職人として日本の食文化の発展に携わるとともに、成長企業での15年超の経験を生かし、経営コンサルタントとして企業の成長支援を中心に活動中。著書に『アマゾンのすごいルール』『アマゾンのすごい問題解決』(宝島社)、『1日のタスクが1時間で片づくアマゾンのスピード仕事術』(KADOKAWA)、『amazonのすごい会議』(東洋経済新報社)などがある。


「2022年 『amazonのすごい人事戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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