東大で25年使い続けられている「自分の意見」の方程式 最強のアウトプットの作り方

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046040954

作品紹介・あらすじ

「あなたの考えを教えてください」「何か意見をお聞かせください」――
そう言われて、すぐにその場で答えられる人は少ないのではないでしょうか?
「考えを表明する」ことの価値は、現在急激に高まっています。
教育では“アクティブラーニング”が叫ばれ、SNSによって誰もが簡単に発信することができるようになったこの時代、「あなたはどう思う?」と聞かれてすぐに自分の意見を作れる人や、「何かいいアイデアある?」と聞かれて答えられる人の価値が高まっています。
東大生は「能動的に自分の意見を言う」のが得意です。
東大の入試では、「自分の頭で考えさせる問題」が多くを占めており、また東大の授業でも「自分の考えを述べる訓練」が日常的に行われています。
では、どうすれば簡単に「自分の意見」を作ることができるようになるのか? 素早くアイデアを出せるようになるのか?
本書では、偏差値35から2浪して東大に合格した著者が、その受験勉強の過程で生み出した、独自のメソッドを紹介。
誰でも簡単に自分の頭で「考えて」「まとめて」「伝えられる」ようになる」ための4つのステップを紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • 「自分の意見」というものをきちんと持つための方法。

    事実+問題+自分+提案=意見
    この4つの要素を順に踏まえて、どれかを欠くことなく、まとめあげること。

    そのやり方として
    事実:現状サーチ(出来事、数字、感情)
    問題:ひとりブレスト(悩みの分化、価値基準、感想の多様化)
    自分:じぶん色作り(立場、価値観、感情)
    提案:意見組み立てパズル(推奨、改善、切り捨て/代替)

    出る杭は打たれるとばかり何も考えないのではなく、自分なりに知見を広め、評価し、自分事とするなかで、対応を提示することの大切さが理解できた。
    意見であるための4要素は、これまで意識することがなかったので参考になった。

    意見を持っていても、言うべきでないときもあるという指摘も同感。それを見極める感性も必要だと感じる。

    また自分の意見が正しいとは限らないことも、4要素の成り立ちからよく理解できる。
    意見交換が議論につながり、見解の修正ができればいい。

    「東大で25年使い続けられている」の25年という数字も「事実」だろうが、それを補足するような説明が見当たらず、真実感に??がつくのが残念。

    20-7

  • うーん、前半は面白く学びながら読んだのですが、後半は、読み流してしまった。のは、自分のものとして受け入れられていないからか?もしくは、自分には、そんな機会が無いからスルーだったからか。まずは”意見”の定義を知ることは、非常に学びになりました。そして、今まで”意見”を言えていなかった自分に気づき、すぐに活かそうと思ったのでした。

    P25 「意見の方程式」は4つの要素が必須
    1. 事実…客観的で、意見の論拠となるようなデータ
    2. 問題…何が問題だと捉えているのか、
      どこが解決すべきポイントなのか
    3. 自分…意見を言う主体はどう考えているのか、
      どういう価値観を持っているのか。
    4. 提案…結局、何をすべきなのかという結論・アドバイス

    この4つがきちんと入っているものは、意見になる。

    事実には「客観性」と「具体性」の2つの価値が存在する。
    この2つが担保できるからこそ、「正しさ」が生まれて
    意見は違憲として成立する。

    主観的に、自分の利益だけを考えて発現しているのではなく、きちんと「誰が見ても納得できる論拠」があると言えれば、それだけであなたの意見には信用が生まれる。

    P112 感情が、一番人を動かしやすく、価値の高い物。

  • 表題の通り、意見の具体的な作り方が順序だてて書いてあった。とても読み易く実効性の高い内容だった。

    本書で紹介している意見の構成としては、
    1.事実
    2.問題
    3.自分の価値観
    4.提案
    としている。
    構成ごとに章が出来ており、具体的な考え方が書かれている。

  • 自分の意見を伝えたい!でも、どうやったら良いのか・・・という悩みに
    気づきを与えてくれる1冊でした。

    意見の方程式というのは、以下の要素で構成されている

    1. 事実
    2. 問題
    3. 自分
    4. 提案

    各項目については本書を手に取って読んでいただきたい。
    私が意見を伝えることに苦手意識を感じていたのは、
    「事実」と「自分」が混同してしまい、意見を支えるための客観的事実が
    不足しているケースが多いと認識できました。

  • 事実、問題、自分、提案というレイヤーがしっくりきた

  • 参考になりました。
    (特に目上の人に対しての)意見だしが苦手でしたが、自分に足りないのは、問題を切り取る能力と、自分色を出す能力だと思いました。
    自分の立場を明確化させた上で意見を考えることが出来れば変われる気がします。

  • 「意見」を定義したことがなかったせいか、参考になった。事実→問題→自分→提案、は使いたい。

  • <印象に残ったフレーズ、ワード>
    ●自分の意見が言えない人は、頭が良くならない。
    ●自分の意見を言うか言わないかは、大きな差を生む。 
    ●自分の意見を持たずに、誰かに付き従うだけならロボットだってできる。  
    ●「意見を作る力」こそ、これからの時代を生き残るための力である。 
    ●意見の方程式=①事実+②問題+③自分+④提案。
    ●議論が出来る=「意見」だということ。
    ●欠けた意見のままだと自分の意図したとおりに相手に伝わらない。
    ●同じ意見であっても「ちゃんと次に繋がる意見」こそが重要で「発言する意味がある意見」を作ることこそが大切。
    ●良い意見が作れない理由は①〜④のどれかが要素が欠けている。意見は①〜④の要素をきちんと盛り込んで作るべき。
    ●自分の意見を持ち自主的能動的に物事を考えることが、考えることの本質。
    ●意見に正当性を持たせるには事実が必要。
    ●事実を集めるため「出来事」「数字」「感情」の観点で調べる。
    ●データや出来事だけでは人は動かない。感情をきちんと入れることが重要。
    ●1つの事実に対して意見は無限にある。
    ●いろんな解釈を試し一番いいと思ったものを採用する。
    ●相手との距離感によって「意見の鮮度」がかわる。
    ●誰でも理解できるような自分の立ち位置をきちんと意見の中に組み込むこと。
    ●意見の中に自分の価値観や感情を入れるようにする。
    ●自分の意見を作る目的は「次につながるから」
    ●提案とは「より良いものを作るためのもの」
    ●意見というのは自分より相手が重要。

    ※今後アウトプットすること
    ・意見の方程式にあてはめて思考する。
    ・意見は意見でも「次につながる」「発言する意味がある意見を作る。 
    ・問題を細分化し基準値を考えて決める。具体的な数字と照らし合わせて評価する。
    ・「どんな意見か?」より「誰の意見か?」を重要視する。
    ・相手に対してどうなってもらいたいか?を明確にする。

    ◆自分の意見の本質とは、自分の頭で考えて、自分で判断して自分で表現する=「自分の意見を作る」。
    それらをするために4つの方程式を活用すること。

  • 自分の意見をまとめるのに苦手意識があり、本書を手に取りました。
    この方程式、とてもわかりやすかったです。
    実際にこの方程式に当てはめて、実際に意見をまとめる訓練をしてみようと思いました。実践しないと意味ないですからね。

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著者プロフィール

西岡 壱誠(にしおか・いっせい):1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し3年目に合格を果たす。東大入学後、人気漫画『ドラゴン桜2』(講談社)に情報提供を行う「ドラゴン桜2 東大生プロジェクトチーム『東龍門』」のプロジェクトリーダーを務め、ドラマ日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系)の監修(東大監修)を担当。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立し、代表に就任。経験に基づく教育プロジェクトを全国20校以上の高校で実施。『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)シリーズのほか、『東大メンタル 「ドラゴン桜」に学ぶ やりたくないことでも結果を出す技術』(日経BP)、『それでも僕は東大に合格したかった』(新潮社)など著書多数。

「2023年 『東大生と学ぶ語彙力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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