ビジネス教養としてのアート

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 258
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046043481

作品紹介・あらすじ

なぜビジネスパーソンがアートを学ぶのか? 
その理由は、ITが急発展したり、AIなどの技術イノベーションが起きる現在のビジネス環境では、
数字やロジックによる「正解を導く」手法は使えないからだ。
そこではロジックより「答えを創造する力=アートの完成」が必要になる。しかし、アートをどう学べば良いのだろうか?
そこで本書はアートを経済、歴史、思想、社会、テクノロジー、といった切り口から解説することで、「アートの見方」「感性を言語化する」「歴史背景」「マーケット価値」などが理解できるように構成。
もちろん「技法」などの解説もあり、アートをより深く楽しむこともできる、基本書となる1冊

感想・レビュー・書評

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  • 前々から興味のあったアート。
    ビジネスの教養として役立つかどうかは、ちょっと分からないですが(特にこの本が)、
    私自身はとても面白く読めました。

    アートという(多くの人にとって)よく分からないものに対して、
    歴史とか思想とかテクノロジーといった側面から、
    色んなアートについて著者が解説してくれます。

    残念なのは、文面で出てくるアートが全て画像として出てこないのと(だから、気になるアートは検索が必要)、
    ほとんどのアートは白黒である点。
    後者はコスト面もあるから致し方ないところもあるけど、
    前者は頑張ってほしかった。

    個人的には、バウハウスの解説が
    とても自分のインスピレーションを刺激してくれて、
    良かったです。
    バウハウスに関する書籍とか写真集を見たくなりました。
    そんな感じで、この本を読みながら、
    自分の気になる/お気に入りのアートや作品が見つかるといいですね。

  • こんな教科書で習いたかった

  • 書かれている内容は歴史順ではないが、どれもわかりやすく興味が持てた。内容としては深くないので、興味を持ったところは他の本を読んで理解を深めたいと思う。

  • どのようにアートを楽しむのか自分なりの楽しみ方がわかってきた。
    この本の中でも技術的な部分よりも、そのバックグラウンドなどのストーリーを楽しんだ。

  • ・アート×経済
    ・アート×歴史
    ・アート×思想
    ・アート×テクノロジー
    ・アート×技法
    5つのカテゴリに分けて、アートの様々な側面をインデックス的に切り取って紹介。
    「今までアートに興味なかったけどちょっと知識を得てみたい」というビジネスマンにはちょうど良い本…なのかな?

  • 「教養」と銘打たれているのは、アートという正解の無いものをどう受け止めるか?という問いに対する筆者からのヒントのようです。
    アートと経済、アートと歴史、アートと思想、アートとテクノロジーのそれぞれの観点から、写真付きでアートの意味、意図、背景、歴史、影響などが語られています。
    千利休を新たな価値を産み出したプロデューサーとして捉える考え方は、へぇなるほどという感じです。
    ほどほどのボリュームで読みやすく、手軽な入門教養書として良さそうです。

  • 本書はまさに入り口として効果が高いと思います。

  • 本著がビジネスに役立つか否かは疑問。
    しかし、広く浅くアートについて学べる。

    自分としては今までアートに対して興味を持っていなかったが、
    最近美術館に行ってみたいなという思いが湧いてきていたのでちょうどよかった。
    アートへの入り口としては良い本だと思う。

    自分は絵画に込められたストーリーを知ることが好きだということがわかった。

  • アートを社会や経済、宗教など様々な外的要因との関わりとともに、どのように進化変容していったのかを、分かりやすく解説した、アートの入門書。

  • ビジネスマンにリベラルアーツの教養が必要と言われて久しい今日この頃、新刊案内の書評か何かで見つけて、ポチッとした一冊。
    一つの絵について細かく解説するというよりも、その背景の歴史や社会状況なんかを紐解いて、理解するヒントをくれるという感じです。ちょっとしたうんちく。
    まあ、日本人はゴッホより普通にラッセンが好きですからね。

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著者プロフィール

1954年、広島県に生まれる。2020年、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を退職。現在は、京都大学名誉教授、京都精華大学特任教授。専攻は、西洋美術史。
 著書に、『キリストと性』(岩波新書、2023)、『反戦と西洋美術』(ちくま新書、2023)、『ネオレアリズモ──イタリアの戦後と映画』(みすず書房、2022)、『フロイトのイタリア──旅・芸術・精神分析』(人文書院、2008、読売文学賞)、『モランディとその時代』(人文書院、2003、吉田秀和賞)など多数、
 訳書に、ジョルジョ・アガンベン『創造とアナーキー──資本主義宗教の時代における作品』(共訳、月曜社、2022)、同『王国と楽園』(共訳、平凡社、2021)など多数がある。

「2024年 『アートの潜勢力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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