世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
- KADOKAWA (2020年5月28日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046044358
作品紹介・あらすじ
「何かやりたいけれど、何をやればいいか分からない」
そんなエネルギーを持て余してしまっているあなたの人生が変わります。
「やりたいこと探し専門プログラム」を開発した著者が教える初めての本。
やりたいことは運命的に出会うものではなく、体系立てて論理的に見つけるもの。
やりたいことの見つけ方が3STEPで体系立てて理解できる、自己理解の教科書です。
感想・レビュー・書評
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本書はタイトルというゴール、にたどり着く道のりを教えてくれるものになります。見つけ方のプロセスも非常にわかりやすい言葉と図表で教えてくれます。自分にとって大切なもの(価値観)は何か、自分の得意なもの(才能)は何か、自分の好きなもの(情熱)は何かを見つける事が重要であるというシンプルかつ真意をついた結論は納得としか言いようがありませんでした。
自分が先にあげた価値観や、才能、情熱を何に対して抱くのかわからなくても大丈夫です。本書はそれらを見つけやすくする質問をたくさん用意されています。中でも私が最も気に入っているのが、才能を見つける自問で挙げられていた「あなたがイラッとしたことはなんですか?」です。イラッとするということは「自分は当たり前にできるのに、どうして君はできないの!」ということです。つまり裏を返せばそれは他人はできないけど自分は当たり前にできること。つまり才能である。この論理展開はものすごく共感しました。私はつい先日、本書を読了したばかりですが、すぐに付録についていたたくさんの質問に回答してみたいと思います。
本書は今の仕事に満足できていない人、将来の仕事を何にするか迷っている学生にももちろんおすすめですが、今の仕事に100%満足している人にもおすすめです。そんな人が本書を読むことで、120%満足のいく新たなやりたい事が見つかる可能性はあると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生の目的が見つけられる、自己理解メソッドが詰まった実用書。
とても納得することが多く述べられ、自分の仕事の目標が改めて明確になった気がしました。
そして、同時に自分の役割も明確になり、今すべきことに専念できると感じました。
夢を持つことの大切さはわかっていても、その夢の求め方は教えてもらったことがない自分にとって、とても新鮮な考え方に触れることができました。
そして、学ぶことの意味にもつながっていくと確信しました。
これからもやりたいことのために、勉強に励んでいきたいと思います。 -
やりたいこと、とは。
好きなこと(情熱) × 得意なこと(才能) × 大事なこと(価値観)
の、掛け合わせ。
本文を読んでると、ふむふむな内容。
ただ好きというだけで業界に飛び込んでみたら、
あれ、なんか違うぞ?
みたいなことはありがち。
その中でも
得意なことの概念で、なるほどぉーとなったのは。
誰かに対してイラッとしたり、
心がザワザワすることがあれば、
それは自分が得意なことに気づけるチャンス。
私だったらこうするのにー!キーッ!
ってなるのは、自分にとって当たり前に出来るということだから。
イライラばっかりしてる人は、
得意分野がやたら広いすごい人だったりして?♡
得意なこと = 無意識のクセ。
自分を変える努力よりも、自分を活かす努力をしましょうよ。
そんな考え方があったなんて。
新たな自分発見のきっかけになりそうです。 -
好きなことを仕事にすれば成功できる。得意なことを仕事にすれば成功できる。そんなアドバイスはよく聞くが、熱中できるほど好きなこともないし、得意なこともない人間はどうすればいいの?そんな人にオススメな本。
「自己理解」のワークを行い、「やりたいこと」を導きだしていくのだが、システマティックでとてもわかりやすい。
特に素晴らしいのは、「好きなこと」「得意なこと」「成功」など、わかっているようで実は曖昧な言葉が明確に定義してあり、迷いや誤解が生じにくくなっていること。さらに著者の定義だと短所すら「得意なこと」になってしまうので、短所や苦手なことなら山ほど思い浮かぶのに…という人でも取り組みやすい。
この本に高校生・大学生の頃に出会いたかった。 -
自分を見つめ直す系の本の中でも、わかりやすく、取り組みやすい本であった。現在29歳だが、自身の興味関心について改めて整理することができ、今後のキャリアの参考にしたい。
てきれば、大学進学時、就活時に読んでおきたかった。これらの時期は、なかなか思考が安定しない&外部からのアドバイスや勧誘が多々あるため、自身のやりたいことに対してじっくり向き合えなかったなぁと思う。本書のようなシンプルな手順であれば、学生時代でも理解できると思うので(もちろん大人のサポートがあるとよい)、子供には読んでみてもらいたいところ。 -
「とにかく動いてみないとわからない」というのは一見合っているように見えるのですが、実は足りないことに気づきました。
私自身、やりたいことをみつけるため、なりたい自分を探すためにとにかく経験を増やすことに必死でした。しかし、その先には何もありませんでした。
そこで、昔読んだことがある本書を再読したところ、自分の過ちに気づきました。ただ、この過ちに気づけたのも「動いたからみえた課題」だと思っています。この本を通して感じたことは、動きながら自己理解をしていくこと、経験したことを自分の中で整理することが大切だということです。
「動きながら考える」というのはこういうことなのかと改めて痛感しました。
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仕事として「やりたいこと」の見つけ方がとてもわかりやすく説明されている良著。
著者の「自己理解メソッド」を簡単に言うと
1.好きなこと (何を what)情熱
2.得意なこと (どのように how)才能
3.大事なこと (なぜしたいか why)価値観
この3つが重なる部分こそ、「本当にやりたいこと」
というもの。
それぞれがしっかりフレームワークとして定義されていて、確かに思考の整理に役立つ。
いわゆる自己啓発モノの中には理論が乱暴だったり偏向や不足していたりするものも多いので、理解の深さは読み手の力量に寄るところも大きい。その点、本書では思考の思い込みを外す説明もあるので、丁寧にワークを進めれば、きっと多くの人が他書よりも深い自己理解の領域に進めるような気がしました。
ただ、気になったのは
好きなこと、得意なこと、大事なこと。この「本当にやりたいこと」のセットが"複数"ある人は、どうすればいいのか?
この点に対するフォローが欠けているように思った。
著者も社会は変化に富み、生き方はしばられず、大事なこと(目的)のためにやりたいこと(手段)は変化するものだと述べているし、大事なこともひとつではない認識だと思うのだが。
…次回作以降ということなのだろうか。
複数「本当にやりたいこと」のセットがある人というのは、複数好きなことも得意なことも大事にしている価値観もあるという人なので、本来才能豊か=社会的には少数な存在、に違いないと思うのだが、意外と多くの人がこのレベルまできて悩んでいるような気もする。
複数のセットの中から「何を"今"やるのか(あるいは同時並行でやるのか)?」の選択判断基準や、マネジメント方法についてまで整理するのは大変かもしれないが。著者の分析、説明能力の高さに期待したい。 -
自分のやりたいこと探し本はたくさんあるが、本書はその中でも納得性が高く、また構造的にやりたいことを見つけるためのステップが整理されているため、自分がどのステージにいるか把握でき、次に何をすべきか分かりやすい。
なによりも著者が「言葉」の意味を深く考察し、分解して勘違いしない一義的な表現を意識しているため解釈に迷うことがない。
バラバラといろんな本に散らばっているエッセンスを体系化した1冊。
中のワークは時間を作ってゆっくり取り組もう。 -
【感想】
「本当にやりたいこと」をみつけ、人生の指針を定める方法を教えてくれる本。
内容は平易だがメソッドは詳細。見つけかたを体系立てて詳しく教えてくれるため、何をすべきか思い悩んでいる人にとってはうってつけの本ではないだろうか。
必見すべきは巻末に付属している 30の質問集だ。大事なこと、得意なこと、好きなことについての自己問答を網羅的に記載しているため、大いに役立つと思う。
私はかつて「人生の軸」を見つけるため、1000 問の自己分析に取り組んだことがある。3か月近くかかって得られた軸は、「学ぶ楽しさを次世代に伝えたい」ということであった。
しかし、その自己分析を終えたあとでも、「本当にやりたいこと」は移り変わりつつある。
ほとんどの人は、「これをやりたい」と思って道を選ぶのではなく、選んだ後に「この道でよかったんだ」と追認する。敷いたレールのとおり進む人生などありえず、描いた夢とは違う場所で戦う人が大多数である。
それは果たして、「本当にやりたいこと」を見つけられずに、やみくもに前に進んだがゆえの結末なのだろうか。それとも、たった一つの「本当にやりたいこと」などこの世に存在せず、ただそのときの興味に応じて移り気に生きたゆえの宿命なのだろうか。
その答えは分からない。でも 1 つ確実に言えるのは、「人生で何を成したいのか?」という問いは、一回だけで終わらないということだ。人は思っているよりも簡単に生まれ変われるし、価値観そのものが大きく転換することなんて、人生においていくらでもある。
大切なのは、定期的に問い続けることだ。「自分が本当にしたいことは何か?」は終わることのない哲学である。
【本書のまとめ】
1 やりたいことを見つけるために――勘違いされていること
× 一生続けることでなければいけない
○ 今一番やりたいことをやればいい
× やりたいことを見つけた時には運命的な感覚がある
○ やりたいことをみつけても最初は興味レベル
× 人のためになることじゃないといけない
○ 自分のために生きることが人のためにもなる
× 見つけるには行動するしかない
○ 見つけるには自己理解するしかない(選択肢を増やしてはいけない)
× やりたいことが仕事にならない
○ やりたいことは自分の中にある
→実現手段は社会の中にある。やりたいことの実現手段まで考えてしまうと、やりたいこと探しのハードルが一気にあがってしまう。実現手段をセットで考えるのはやめること。
2 なぜやりたいことが分からずに迷い続けるのか?
もっとも危険なのは、「どの道を進むのが一番メリットがあるだろうか?」と頭で考えて判断すること。変化が速い時代においては、今メリットがある選択がすぐにメリットの少ない選択になってしまうことは普通にある。
「どうすべきか?」では判断基準が多岐に渡り延々と決められなくなるので、「どうしたいか?」を第一に考える。
3 やりたいこと探しのメソッド(概要編)
①好きなこと(自分の情熱がある分野)×得意なこと(才能)=やりたいこと
②それに「大事なこと(価値観)」を掛け合わせ、3つが重なる部分が本当にやりたいこと
○好きなこと
・興味があってもっと知りたいと感じるもの
・関わるだけで面白いので、「これが本当に仕事でいいの?」と感じるもの
・「なんで?」「どうすれば?」のような問いが湧いてくるもの
○得意なこと
・自然と人よりも上手くできるもの
・やっていて苦なく心地よいもの
・頑張らなくても無意識にやっているもの
・ストレスが無く夢中になり、やっていると自分でいられる感覚があるもの
・仕事でなくても普段から自然とやっているもの
・他の人に対して「なんでこんなことができないの?」と思うもの
なりたいもの(職業)は諦めても構わない。むしろ可能性のない場所で頑張り続けても時間とエネルギーを消耗するだけである。
しかし、「やりたいこと」は諦めてはいけない。それを実現するルートは必ずどこかにある。
①で出来た「やりたいこと」は行動を表している。一方②の「大事なこと」は、状態を表している。
(例)自由に生きたい、人に優しく生きたい、穏やかに生きたい、熱中して生きたい
言い換えれば、「何のために働くのか?」という質問に対しての答えが「大事なこと」である。
4 やりたいこと探しのメソッド(実践編)
(1)自分自身の「大事なこと(価値観)」を見つけ、そこから「何のために働くのか」という仕事の目的を決める。
(2)仕事の目的を実現する手段を考えるために、やりたいことを見つける。そのときは「得意なこと」をまず考える。
(3)最後に「好きなこと」を見つける。
(4)1~3を掛け合わせ、本当にやりたいことを見つける。
(5)最後に手段を見つける。
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(1)価値観の探索
・「好きなことで生きる」は間違いである。好きなことだけでは仕事にならない。「大事なこと(価値観)」から生まれる仕事の目的を見つけていく。
・大事なことには、「自分がこう生きたい!」という自分の人生の目的と、「人にこんな影響を与えたい!」という仕事の目的がある。これが一本の線で繋がっているときに、仕事に夢中になることができる。
・ただし、「○○すべき!」と考えてはいけない。それは親や社会から押し付けられた偽の価値観である。「自分が○○したい」が本物の価値観である。
●大事なこと探しのための5つのワークフロー
① 質問に答えて価値観キーワードをリストアップする
② 価値観をマインドマップにまとめる
③ 他人軸な価値観を、自分軸に転換する
④ 価値観ランキングを作る
⑤ 仕事の目的を決める
① 質問に答えて価値観キーワードをリストアップする
Q1 尊敬する人、友人、好きなキャラクターは?その人のどんなところが魅力で、どんなところを尊敬してる?
Q2 幼いころや思春期にあった、今の自分に一番大きな影響を与えている出来事 or 経験は?それらが自分の価値観にどう影響を与えた?
Q3 今の社会には何が足りないと思う?
Q4 自分って人生で何を大事にしてそうかな?と周りの人に聞いてみる。そう思った具体的なエピソードも聞けると○。
Q5 自分の子どもを育てたり、他人に助言するときに、一番伝えたいのはどんな行動で、一番伝えたくないのはどんな行動か?
② 価値観をマインドマップにまとめる
→出て来た価値観をキーワード同士でグルーピングする
③ 他人軸な価値観を、自分軸に転換する
→キーワードに対して「その目的は?」「手に入れたら何がしたい?」と質問して、「その先にあるもの」を考える。
(例)お金持ちになりたい→ありのまま生きたい お金持ちになりたい→新しいことを学びたい
④ 価値観ランキングを作る
→土台と最終目的を決める。本当に目指すべきものは、下位ではなく上位だ、と見定める
⑤ 仕事の目的を決める
→無意識のうちに、人に価値を提供しようとした経験を振り返る。10 個の経験を思い出す。
洗い出したら、あなたはどんな価値を提供しようとしていたのか?を考える。一番多く出て来たものをあなたの「仕事の目的」に定める。
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(2)得意なことを見つける
・得意なことは、あなたが無意識のうちに自然とやってしまうこと。「無意識」であることがポイントだ。
・好きな事を見つける前に「得意なこと」を探す。得意なことに革新が持てているなら、自分なりのやり方で、どんなことでも仕事にして生活していくことができるからである。
また、苦手なことを消そうとしても、それを得意としている人には絶対負ける。自分を変えるのではなく、自分を活かす手段を考える。
●得意なこと探しのための5つの質問
Q1 これまでの人生で充実していた体験は?
Q2 最近イラっとした、もしくは心がザワザワしたのはいつ?
→自分には自然にできていることが相手にできていないので、「なんでこんなこともできないの?」と感じ、イラっとしてしまう。
Q3 仲のいい人に、自分の長所を聞いてみる
Q4 明日仕事を辞めたとして、もっとやりたかったと感じるのはどの部分か?
Q5 これまでの人生で成果が出たことは何か?どうやって出したか?
→充実した状態に入る前に何をした?そのときの環境の特徴は?具体的にどんな行動をとっていた?どんな思考からその行動をとった?当時は何を意識していた?何がモチベーションになっていた?いつその充実感は終わった?どうすれば継続できた?当時、もっとこうすればよかったと感じていることは?
得意なこと(長所)を見つけたら、◎、〇、△で3段階評価をつける。
◎:充実感があり、成果につながる
〇:充実感がある
△:まだ確信が持てていない
このうち、◎を、後述する「好きなこと」に掛け合わせ、「やりたいこと」を見つける。
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(3)好きなことを見つける
・好きなこと=興味・好奇心を感じる分野
・ただし、「好きなこと」という分野で仕事を選び、その仕事で具体的に何をするかを考えずに仕事を選んでしまうと、大抵失敗する。大事なのは、その分野で、自分がどんなことをやっている時に楽しいのかという「得意なこと」もセットで考えること
・実現手段をごちゃごちゃ考えない。また、「役に立つから好きなこと」は仕事にしてはいけない。「興味があるから好きなこと」を仕事にする。
●好きなことを見つける5つの質問
Q1 今、お金を払ってでも勉強したいことはあるか?
Q2 本棚にはどんなジャンルの本が眠っているか?
Q3 これに出会えてよかった!救われた!と思える分野・ジャンル・ものはあるか?
Q4 これまで生きてきた中でお礼を言いたい仕事はなにか?
Q5 これまでの人生の中で、世の中に対する怒りを感じたことはなにか?
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(4)1~3を掛け合わせ、本当にやりたいことを見つける
得意なことで◎がついたものを、「好きなこと」に掛け合わせる。たくさんのパターンをどんどん組み合わせる。質ではなく量。
(例)
好き:自己理解、ボードゲーム、ファッション
得意:体系立てて伝える、人前で教える、アイデアを考える
・ボードゲーム×アイデアを考える=ボドゲ製作者
・自己理解×人前で教える=自己理解を学んで人前で教える人
考えたことのほとんどは、「自分のやりたいこと」であるため、他人に届かない。その次のステップとして「仕事の目的」を考える。
具体的には、人にどうやって「ありがとう」を言ってもらうかを考える。
やりたいことを通じて関わった人に、あなたが価値を与えられたとき、仕事としても上手くいき、生きがいにも繋がる「本当にやりたいこと」が見つかる。
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(5)最後に手段を見つける
ここまできたら、後は「本当にやりたいことを実現している自分」と「今の自分」の差を埋めるだけだ。
実現手段は自然と見つかる。何もしなくてもアンテナが立ち続けている状態だから、本当にやりたいことに向かって自然に進むようになる。
-
努力は夢中に勝てない。
そんな言葉を思い出しました。
熱中できるほどの
情熱を費やしているか。
否、
現状に不平不満を洩らし
周りのせいだと。
自分は
途轍もなく勘違いしていました。
この本を読んでたら途中からワクワクしてきました。
自分の人生をきちんと生きようと。
著者プロフィール
八木仁平の作品





