- KADOKAWA (2019年12月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784046044990
作品紹介・あらすじ
「この本は、これまで何百人、何千人もの患者さんを診てきた専門医であるボクが、また、『痴呆』から『認知症』への呼称変更に関する国の検討委員も務めたボクが、実際に認知症になって、当事者となってわかったことをお伝えしたいと思ってつくりました」――(「はじめに」より抜粋)
2017年、「長谷川式スケール」開発者である認知症の権威、長谷川和夫さんは自らが認知症であることを公表しました。その選択をされたのはなぜでしょう? 研究者として接してきた「認知症」と、実際にご自身がなってわかった「認知症」とのギャップは、どこにあったのでしょうか?
予防策、歴史的な変遷、超高齢化社会を迎える日本で医療が果たすべき役割までを網羅した、「認知症の生き字引」がどうしても日本人に遺していきたかった書。認知症のすべてが、ここにあります。
〈目次〉
第1章 認知症になったボク
第2章 認知症とは何か
第3章 認知症になってわかったこと
第4章 「長谷川式スケール」開発秘話
第5章 認知症の歴史
第6章 社会は、医療は何ができるか
第7章 日本人に伝えたい遺言
〈内容例〉
「確かさ」が揺らぐ/自ら公表/認知症の定義/多かったのは脳血管性/治る認知症も/危険因子は加齢/MCIとは/予防で重要なこと/固定したものではない/時間を差し上げる/役割を奪わない/笑いの大切さ/その人中心のケア/騙さない/「長谷川式スケール」とは/スケール創設の経緯/何を検査しているのか/「93から7を引く」は間違い/「お願いする」姿勢/全国を歩いて調査/納屋で叫ぶ人/国際老年精神医学会の会議開催/「痴呆」は侮蔑的/スピリチュアル・ケア/進む日本の政策/有効な薬/薬の副作用/耐えること/いまの夢/死を上手に受け入れる……ほか
みんなの感想まとめ
認知症に対する理解を深めるための重要なメッセージが詰まった本です。著者は認知症専門医でありながら、自らも認知症を患った経験を通じて、当事者の視点からその実情を語ります。彼は「認知症」と「痴呆」という言...
感想・レビュー・書評
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認知症診断の礎「長谷川式簡易知能評価スケール」の長谷川先生である。「痴呆」という表現を侮蔑的として、「認知症」に変えるときにも活躍した、いわば認知症界の長嶋茂雄である。
その長谷川先生が御年91歳で、認知症を患っていらっしゃるとのこと。
自身が認知症だという事実は、スティグマという意識が一般的なため公表しないことが多い。しかし、長谷川先生は、認知症の理解普及促進のため公表された。
本書は認知症医療の権威が、認知症の当事者になって、思ってること、感じたこと、わかったことを伝えている。日本における認知症の歴史も理解できる。
認知症の人を見ると、どうしてもその症状に目が行きがちで、その人本人を見ることを忘れがちである。
そして、認知症の人を何もわからなくなり、何もできない人、奇妙なことをする人と考えがちだ。
しかし、それは誤解であり、認知症の人は、自分がうまく表現できないだけなのだ。
だからこそ「人」として尊重し、その人の立場に立った「パーソン・センタード・ケア」が重要だ。
長谷川先生はそのことを、ずっと訴え続けてきた。
認知症は治らない。医師は治してなんぼの世界。だから認知症を医師として専門にすることは、かなり変わり者だと言える。
しかし、そんな長谷川先生のような医師がいるからこそ、日本における認知症治療やケアの質は向上してきたのだと考える。
我々もその意思を引き継ぎ、認知症の人が安心して過ごせる社会を築くためにできることをしなければならない。
きっとそのことが、誰もが住みやすい社会を実現することに繋がるのだ。 -
何百人、何千人もの患者さんを診てきた専門医が
ご自分も認知症になられ、
専門医として日本人に伝えたい遺言
認知症かどうか判断するテストの
長谷川式スケール、これを考案、作成された。やはりあちらこちらに、素晴らしい方、
ひかることば文言がある。
本文よりー認知症になったからと言って人が急に変わるわけではない
自分が住んでいる世界は昔も今も連続しているし、昨日から今日へと自分自身は
続いている。
ニンチだからと心のなかに壁をつくって
あの人はあちら側の人間、自分はこちら側の人間と
仕分けてしまう人がいる
パーソナリティがある日を境に突然かわるわけではない。
きちんと三食食べること。
そして「耐えること」生きること
我慢すること
生きるということは大変なこと
笑いの大切さ
生活を
シンプルにわかりやすくする。
トイレ、寝る場所、
大切なものはシンプルに。
人間が長生きになった分だけ
どうしても、認知になる確率は多い「当然」
読んでるうちに、そうね
認知症も怖くない、ある程度で付き合っていかなければ〜なんてね。
長谷川先生は1日中、調子が悪いというわけではない。朝のうちはいいとか
まあ、消耗するのでしょうね。 -
『ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言』読了。
NHKスペシャルがきっかけで読みました。認知症専門医が自らも認知症となってからの日々の記録。認知症について伝えたいという使命感。当事者目線で語る認知症について深く知ることができました。
この方の経歴についてよく知らずに、仕事で長谷川式スケールを使うことがあり、新人の頃は「長谷川って誰…?」とよく思っていました笑 後にテレビですごい人だったことに気づくわけですが。印象的だったのが認知症になってもその人の人生は生活は変わらず続くこと。その人抜きで生活について決めないでほしいと。
尊厳を持って関わることが大事なんだろうな〜、なかなか難しいよな〜と思いながらも。最後まで認知症についてよく知ってほしい、その為にやりたいことが沢山あるんだという使命感を感じながら読んだ。使命感がすごいの。既にお亡くなりになっていて本当に「遺言」となってしまったんだなと思いました。
2022.8.4(1回目) -
著者、長谷川和夫さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
長谷川 和夫(はせがわ かずお、1929年2月5日 - 2021年11月13日)は、日本の医学者、精神科医。認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授。専門は老年精神医学・認知症。認知症医療の第一人者とも呼ばれた。
2018年、自らが認知症であることを告白した。
2021年11月13日、老衰のため東京都内の病院で死去。92歳没。
で、本作の目次は、次のとおり。(コピペです)
第1章 認知症になったボク
第2章 認知症とは何か
第3章 認知症になってわかったこと
第4章 「長谷川式スケール」開発秘話
第5章 認知症の歴史
第6章 社会は、医療は何ができるか
第7章 日本人に伝えたい遺言-
seiyan36さん、こんばんは!
いつも私のつたないレビューにいいねをありがとうございます。
seiyan36さんの本棚をじっくり見て...seiyan36さん、こんばんは!
いつも私のつたないレビューにいいねをありがとうございます。
seiyan36さんの本棚をじっくり見てみました。
すごいですね…ホント沢山の作品を読んでいらっしゃいますね!
そんな中でも私と同じ作品があったりして、
それを見つけて嬉しくなりました。
この作品、長谷川和夫さんは認知症専門医でありながら
自らも認知症になられたことを公表されています。
長谷川和夫さんが考案された、認知症スケール、長谷川式は
現場でも多く取り入れられて、私も尊敬しています。
seiyan36さんとは今後も読書を通じてつながっていきたいと思うので
遅くなりましたがフォローさせてください。
今後もどうぞよろしくお願いします。2022/11/21 -
かなさん、丁寧なコメント、ありがとうございます。
そして、フォロー、ありがとうございます。
著者が亡くなったことで、本書の存在を知っ...かなさん、丁寧なコメント、ありがとうございます。
そして、フォロー、ありがとうございます。
著者が亡くなったことで、本書の存在を知ったと記憶しています。
その著者が亡くなってから、もう1年。
早いものです。
こちらこそ、今後とも、よろしくお願いいたします。
2022/11/22
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もし長谷川先生がいなければ今の日本の認知症を取り巻く環境は全然違うものになっていたんだろうなと感じる。
それくらい長谷川先生がこの本に書いていることは、認知症の人と共に生きる社会を目指すために行われている様々な取り組みの基盤になっている考え方だと感じた。
身近に認知症の人がいる人、支援者、当事者、どんな立場の人でも、この本を読めばきっと少し心が軽くなるんじゃないだろうか。
認知症になったからといっていきなり「認知症の人」になるわけではなく、今までの人生と連続している自分を生きているだけ、という事が繰り返し書かれていて、とても心に残った。 -
この本は、「認知症の第一人者」である著者が、自ら認知症になった後に、書かれた本です。
研究内容と自らの体験を踏まえ、「認知症」とは、「生きることとは」などにについて、熱く書かれており、とても参考になりました。
ぜひぜひ読んでみてください -
父がなんだか怪しくなってきたので
認知症に対して、
世間一般で言われていることばかりの把握ではいけないと思い
最近、色々読み漁っています。
認知症になったからといって
昨日までの自分がなくなるわけではないと書かれていました。
当たり前のことですが
わかっていなかったと思います。
診断日を境に父からあれもこれもと
取り上げてしまわなくてよかったと思いました。
90歳ですが、自転車を乗り回すので
やめてほしい私の思い、
自転車に乗れないのは寂しいという父の意見、
色々話をすることが、まずは大切なようです。
看護する側の本ばかりではなく
色々な立場から認知症に対する意識を深めて
できれば、日々の暮らしに楽しみを見つけながら
暮らしていけたらと思っています。 -
ただ「支えられる人」にして、認知症の人からすべての役割を、奪いとらないこと。
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著者である精神科医・長谷川和夫さんは、認知症の検査スケール「長谷川式簡易知能評価スケール(長谷川式スケール)」を開発された人です。
長谷川さんは2017年に、ご自身が認知症であることを、公表されました。
今回の著書「ボクはやっと認知症のことがわかった」は、長谷川さんが認知症になってみて実感したことを中心に書かれた1冊です。
認知症についての定義や長谷川式スケール開発の背景、認知症の歴史もやさしくわかりやすく書かれており、それとともに長谷川さんがどんな医師人生を歩まれてきたのかも、織りこまれています。
この本は、「認知症になったら、こうやって暮らしなさい」という指示書や技術書ではありません。
むしろ、技術や指示にとらわれて見えなくなってしまう、本当にたいせつなことについて、書かれている本だと思います。
「そもそも認知症になったからといって、突然、人が変わるわけではありません。昨日まで生きてきた続きの自分がそこにいます。」(5ページ)
「その人との接し方を、それまでと同じようにすることです。それまでと同じというのは、自分と同じ『人』であるということを、第一に考えるということです。」(44ページ)
「下手に手を貸さず、しかも貸しすぎない。時間をかけて十分に待つ。自主性を尊重しつつ、さあ、前に向かって進んでみようと誘ってみる。」(80ページ)
「認知症の人を、ただ『支えられる人』にして、すべての役割を奪わないということも心がけていきたい。」(72ページ)
認知症という経験を経て、著者が“生きる”上で大事だなと感じていることが、この本のなかにはたくさんつまっています。
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原因疾患による認知症は治療法があるものの、そうではない認知症においては、「診断はできても、それ以上やれることがない。」(168ページ)という状況は、医師にとって大変つらく、無力を感じる状況ではないでしょうか。
しかし認知症を“治療”という目で見るのではなく、著者の言うように「暮らしの障害」としてとらえていけば、治療はできなくても、できることはまだまだたくさんあります。
認知症は、生きていく上でのひとつの変化に過ぎません。
なにが起こったとしても、その人が名前をもったひとりの人として生きていることは、変わらないのです。
だからまずは認知症の人、という診断名の呼び方をやめて、○○さんと、その人の名前を呼ぶこと。
そこからなのだと、思います。 -
本を読む前にNHKスペシャルで特集をされていたので、どちらかというとスペシャルの方がリアルで面白かったかな。
長谷川式は診療で当たり前の様に用いられているものだけど、専門でもないのでそれが作られた背景や歴史は全く知らずにいた。今回その作成された方が認知症になったと言うのを聞いた時は結構な衝撃だった。「君の研究は君自身が認知症になって初めて完成する」と先輩から言われた事があると書いてあったのも、なんだか複雑な気持ちにさせられた。
スペシャルで言っていた認知症になっても景色は変わらないって言う言葉が印象的。認知症と言うファクターで患者さんを見るのではなく、1人の人間としてちゃんと尊厳を持って接していく事が認知症への理解を深めていく事なのだと理解した。 -
長谷川先生の穏やかな笑顔の奥には、今までひたむきにに認知症患者と関わってきたこと、自身が認知症になってみて支えてくれる家族や地域があることがあります。「聴くということは待つこと」‥『やさしくおだやかに待つ そして聴くこと その人らしさを大切に』長谷川先生がしたためた色紙に心打たれました!
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ある日から突然認知症になって何もわからなくなるのではなく、連続した自分を生きているだけである、という言われてみれば当たり前だがついつい忘れがちなことに改めて気付かされた
喜怒哀楽は最後まで失われにくいとのことで、軽く扱われたり存在を無視されたりした時の悲しさ、対等で尊厳ある人間として扱われていると実感できた時の安心感を想像したうえで行動したい
人間を尊重するって死ぬほど難しいと思うけど。尊重するという行為は、軽蔑や拒否感、嫌悪感といったほぼ生理的反応を理性で封じ込めることで成り立つもので、道徳心が培われれば自然にできる類のものではないと思う。感情の訓練ともいえる、非常にストイック。
皆望んで認知症患者を子供扱いしたり邪険に扱ったりしているわけではなく、身近な人間が変わりゆく戸惑いや自分の手を煩わせられることによるストレスが自然な形で表れてしまっているだけでは。全てを受容して適切な対応をとれだなんて無理難題すぎる。
ということで、人格の修練というより技術の習得という目線で行動を変えて対応していきたい-
マルさん、こんばんは。いつもありがとうございます。なるほど、人格の修練というより技術の習得という目線ですね。こういうことこそ学校で教えてほし...マルさん、こんばんは。いつもありがとうございます。なるほど、人格の修練というより技術の習得という目線ですね。こういうことこそ学校で教えてほしい(*^^*)2025/03/02
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精神科医で、認知症の第一人者であり、自身も晩年に認知症を発症した、長谷川和夫氏の著作。
なんとなく「闘病記めいたもの」や、「周囲にどうして欲しいかを詳細に綴った日記」を予想していたのですが、少し違いました。
内容としては、
・認知症の概要
・長谷川式スケール開発話
・認知症の歴史
・社会福祉のあり方について
などについて綴られています。
専門家としての知識をベースに自身の体験を踏まえて語られる内容ではありますが、どちらかといえば認知症の現在置かれている状況、社会的に不足している問題点や、これから何をしていけるか、といったことに重点が絞られています。
医師ということもあって、感情の描写もさっぱり簡潔にまとめられているため、当事者の心理的な部分の印象は薄めだと感じました。
認知症の方と接する際の心構え的なことは書かれているものの、当事者の視点から認知症を(感情面も踏まえて)深く理解したいのであれば、他の闘病記の方が参考になるかもしれません。
一方で、長谷川氏の功績や認知症の歴史などについて知るということであれば、お勧めできる本だと思います。
当事者となってからも、専門家として情熱を持ち、研究を続けられているところ、本当に素晴らしい方だったのだなと感じました。
(長谷川和夫氏は2021年11月13日に92歳で逝去されています) -
認知症のことに今ひとつ腑に落ちないものごあった。それは本人の気持ちだ。他者が認知症について説明しているほんはたくさんあるけど、気持ちがみな抜け落ちていた。でもあったよ。専門医本人が認知症になって初めて知ることができた。本人いわく「自分が認知症になって初めて分かった」とね。
それと、もうひとつ気になっていたのは認知症の初期症状、「自分の体験の「確かさ」が、はっきりしなくなってきたのです。自分がやったことも、やらなかったことに対して確信が持てない。例えば家自宅を出てどこかへ出かける時、鍵をかけたかどうか不安になっても確かめる。確かめたにも拘らずそれがまたあやふやになって、いつまで経っても確信が持てない」状態、この症状が初期の初期。瞬間的には僕にもあるような気がする。そして著者は要望をしている。
本人を置いてきぼりにしないで欲しいのと、騙し撃ちはしないと。というのは本人抜きで決めないで欲しいということ。決定事項。本人に嘘を言って専門医の診断を受けさせるということ。本人には分からない或いはボケてるから大丈夫だろうと傷付けるようなことを平気で言わない。本人は聞いているらしい。かなり傷つくらしいのだ。人間は死ぬその瞬間まで聞こえているらしいのですぞよ。
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母がレビー小体型認知症を発症して、それが一体どのような世界なのか知りたくて選書した。印象に残っているのは「待つ」というのはその人に時間を差し上げることだと著者は言う。差し上げる作業が多いと苦痛になるが、一日のうち何時間かを差し上げたと思えばいいことをしたような気持ちにならないでもない。
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本書を読むと、認知症の方々への取り組みが始まったばかりであることがよく分かる。認知機能の低下に対して理解されず、人として受け入れてもらえなかった時代が自分の若い頃にまだあったと思うと悲しくもあり、今できることは何かと考えさせられる。医療人として働き出す少し前の2000年に介護保険制度が開始され、たかだか6年前の2015年にオレンジプランが策定されていることを実感した。今までできていたことができなくなり、感情面が表出し始める。不安からくる怒りや悲しみ、人との交流を通して得られる安心や喜び、これらの感情にも波があり、認知機能にも波があることが感じられた。そしてその感情すらも薄れていく先には、人柄だったりその人の核となるものが残る。だからこそその核を大切にして家族と共有していきたい。認知症の方々と向き合っていく中で、病態に対する知識やスキルよりも、その時間を安心に変えてあげられる関わり合いができたらと考えさせられた。
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認知症になったからと言って突然何かが変わるのではなく、あくまでも昨日から今日へと続いた日々、人生を送っている。認知症自体は存在していたけど、世間できちんと認識されて措置が取られるべきとなったのは意外と最近のことだった。高齢化社会でたくさんの課題はあるにせよ、みんなが不安なく平和に笑顔で過ごしていきたいと改めて思う。
認知症は暮らしの障害
時間を差し上げる
相手の目線
人としての尊厳
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ご自身が認知症と公表している聖マリアンナ医科大学の専門医の先生の認知症本。
医師と認知症者の二つの立場から認知症のリアルがやさしい言葉で綴られていて、とても分かりやすい。
「認知症になったからといって人が変わるわけではなく連続している」というフレーズが印象的。
■認知症のタイプ
・アルツハイマー型 脳神経系。65歳以上の女性に特に多い。認知症の約6割がこのタイプ。
・脳血管性 生活習慣病による脳梗塞や脳出血が主原因。記憶障害や歩行障害が見られる。
・レビー小体型 大脳皮質や脳幹などに特殊なタンパク質が蓄積することが原因。幻視なども。
・前頭側頭型 前頭葉や側頭葉が萎縮。感情抑制困難や社会ルール忘れなど。
■長谷川式スケール
認知症診断のものさしとなる認知機能診断。
記憶、日時見当識、場所見当識、即時言葉再生、計算力、注意力、脳の記銘力などをはかる。
■脳の記銘力
記憶の第一段階。新しい情報を受け取る機能を指す。認知症ではこの機能が損なわれる。
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認知症の専門家であり、長谷川式スケール(認知症を見極めるためのテスト)を作った長谷川和夫さんが、自らも認知症になってから綴った本。
認知症研究についてはほとんど知識がなかったので、長谷川先生がどれだけすごい方なのか、この本を読んで初めて知ったわけですが、認知症の専門家が、認知症の「患者」の立場から発信するというのは素晴らしいことだと思いました。
現在では「認知症」と呼ばれる認知機能障害が「痴呆」と呼ばれていた頃からの歴史も書かれていて、認知症や介護に関する医療・行政の対応が、割と最近始まっていることに驚かされました。
確かに、ニュースで「介護保険制度」について報道されていた気もするし、いつの間にか「痴呆」ではなく「認知症」と呼ばれるようになっていたけれど、結局のところ、その当時の自分に関係の無いこと…とスルーしていたんでしょう。親が高齢者になって、介護保険制度のお世話になり始めるまで、世の中がどんなふうに進んできたのか関心なく暮らしてきてしまいました。
介護、医療の分野で、少しずつ制度や創薬に尽力してくださっていた長谷川先生および専門家の皆さんに感謝です。
内容的には、さすが専門家だけあって、理想的な「患者像」なんだろうな、と思いました。専門家として、いろいろな知識がある上での「患者」。それでも、患者の1人として、心境を語ってくれているのは素晴らしいことです。
著者プロフィール
長谷川和夫の作品

こちらへのフォローをありがとうございます。
たけさんの本棚をみたら
私と同じ作品をたくさん読まれていたので
...
こちらへのフォローをありがとうございます。
たけさんの本棚をみたら
私と同じ作品をたくさん読まれていたので
嬉しくなりました♪
たくさん、いいねをしましたが、
私のごあいさつのようなもので
あまり気にされないでください…
単に私の自己満足ですので(^-^;
こちらからもフォローさせて頂きますので
これからどうぞよろしくお願いします。
長谷川和夫先生、私尊敬してます!!
認知症分野のエキスパートでさえ
認知症になる時代…
遺された功績は、大きいです。
この作品を読むことで
長谷川先生のお人柄を感じることもできたので
よかったなって思っています。
たくさんの「いいね!」ありがとうございます!
少しびっくりしましたが、嬉しく思います。
同じ本をたくさん読まれている...
たくさんの「いいね!」ありがとうございます!
少しびっくりしましたが、嬉しく思います。
同じ本をたくさん読まれているとのことなので、今後も本棚をチェックさせていただきますね。
長谷川和夫先生は残念ながら一昨年にお亡くなりになりましたが、認知症医療の第一人者ですよね。
この本は当事者になって書かれた本ということで、とても興味深く読んだことを覚えています。
僕は、自分自身が認知症になるとはどういうことなのか、とても興味があります。親の介護も目前に迫っていることもあり、認知症に関する本は少しずつ読んでいきたいな、と思っています。
今後ともよろしくお願いいたします!