寄り添うツイッター わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」
- KADOKAWA (2020年3月2日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046046789
作品紹介・あらすじ
地味な文具メーカーなのに、フォロワー数36万人!
キングジム公式ツイッター担当者が、運営にまつわるエピソードをぜんぶ語る!
ノウハウなし、予算ゼロ、担当は1人……。あらゆる逆境を乗り越えながら、いかにして人気アカウントにまで育て上げたのか。
誰も教えてくれなかった、「広報としてのSNS」がわかる本、爆誕。
目次
【序章 ~キングジム公式アカウント、いざ出航~】
社長が放った「鶴の一声」と「亀の一言」
【第1章 ~キングジムを好きになってほしい~】
「中の人」として最初に考えたこと
【第2章 ~フォロワーと深くつながりたい~】
こんにちは、「近所のキングジムさん」です
【第3章 ~アカウントに「人格」が生まれた~】
「キングジムさん」が「姉さん」になったワケ
【第4章 ~PR担当者としての矜持~】
「広報×ツイッター」、二足のわらじの相乗効果
【第5章 ~想像もできない世界が待っていた~】
企業の垣根を越えた「つながり」
感想・レビュー・書評
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女性が書いている文章なので、事実と感情がいいバランスで読みやすかった。
Twitterに対してだけじゃない仕事に対する心意気や覚悟が今の私には刺さった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フォロワー数36万人を抱える企業公式ツイッター、キングジム。アカウント誕生からいかにして人気アカウントにまで育て上げたのか。アカウントの「中の人」が包み隠さず語る。
序章 キングジム公式アカウント、いざ出航
第1章 キングジムを好きになってほしい
第2章 フォロワーと深くつながりたい
第3章 アカウントに「人格」が生まれた
第4章 PR担当者としての矜持
第5章 想像もできない世界が待っていた -
新領域に踏み出した。
そういったときに参考になる。
また、新領域のルールは、
自分たちで感じて作るもの。
社会に似ている。 -
たぶん私、対象読者じゃなかったのかと。SNSって何って思う位SNSに馴染みがない人が読む本なのかなと思った。
前書きにテクニックを伝える本ではないと書いていたけど、であればタイトルに「作法」と書くのはいかがなものかなと思った。
キングジムさんのゆるいツイートがウケるのは、企業は堅そうという先入観があってハードルが下がっているためだと思う。パンピがゆるいツイートしても何も起きないかと。
これ読むなら「ツイッター哲学 別のしかたで (河出文庫)」の方がパタンを学べていいような気がしたけど、それもそれとて、Twitterは操作方法が難しいものではないので本読む暇があれば始めた方が早い。 -
文具メーカーであるキングジムのTwitter中の人の著書。自分も中の人になった為、人気のあるアカウントを調べていたところキングジムさんへもたどりつき興味を持ち購入しました。
読んでよかったです。
中の人として普段感じている孤独感や、遊んでいるようにみられているのでは無いかという不安感を著者も感じ、またそれをどう乗り越えたかも書かれていました。
バズることやフォロワを増やすこと、商品を売ることに注力しなくてはならないと思っていたところを覆され、あたたかさと安心を感じました。
結局、お客様のことを考えて
お役に立てることを発信していくという基盤がもっとも大切と教えていただけました。テンプレのようなマニュアルではありませんが、指針を持てる良書です。 -
個人でもツイッターを使ってる人の少なかった当時、企業アカウント運用のノウハウもない時代を文字通り手探りで駆け抜けた担当者が中の人「キングジム姐さん」として愛されるようになった過程などが明かされます。
自分はシャープさんのツイッターが好きだったので、タイムラインでキングジムさんがテプラの会社なのは知ってる程度でした。この本でキングジムさんの中の人がどのように考え、人に寄り添うツイッター運用をされてきたのか知れて面白かったです。
この本はノウハウやテクニック集というわけではなく、あくまで「キングジムさんはこうやった」という振り返りに過ぎません。当時とこれからでは運用方法は異なってくると思います。
ただ、キングジムさんの心がけてきた「作法」にはハッとさせられます。
一方的な発信では人はついてこないこと。いいツイートには情報収集の積み重ねが必要なこと。会社のファンになってもらうこと…企業に染まれば染まるほど忘れがちです。
短期的な成果を求めたくなりますが、勢いのあるものほど廃れるのも早いもの。企業アカウントがキングジムさんのような親しみある存在として長く愛されるためには、という心がけを知る良い足がかりになる本だと思います。 -
申し訳ありません。新しく得られるものがありませんでした。
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ずっと前から見てたキングジムのTwitter垢運営に関する本。キングジムTwitterがどのようにして今の様な形態になったのか、企業がSNSを始める時に気をつけることなど勉強になった。ただ、妹はリアル妹ではないのには驚いた
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身近にあるテプラやファイルはKING JIM。ちょっと値段は張るけれど、品質は間違いなし!そんな事務用品の王道であるKING JIMの社風が表れたTwitterが話題と聞き、本書を手に取った。Twitterを通して、消費者や他の企業とほのぼのとしたやりとりがあり、それが10年という年月を通して「つながる」となったのだろう。「Twitterの中の人」としてどのようにKING JIMの社名を背負ってきたのか、その真面目で実直な取り組みもよかった。読んでいて、「生協の白石さん」を彷彿とするなぁと思った。
【心に残ったこと】
○目的:キングジムを好きになってもらうこと
目標:設けられてなかった(初期段階では「何ヶ月以内にフォロワーは何人にせよ」もなし。)
売ることを目的にすると、短期的には成功するとしても、長期的にはデメリットが大きい。なぜならそうした発信者の「色気」を、生活者は敏感に見抜くから。それ!
目標が最も大切な真髄の部分であるので、そこをゆるぎないものとした。だから10年続いているのではないか。
○「オフトゥン」の用語説明を社員の前で説明させられる公開処刑(笑)
○否定的な指摘を受けたときは、Twitter運営の意義を伝える資料を作り、丁寧に説明した。
否定されてアワアワなるのではなく、意義や目的をしっかり伝えることで真摯に対応するのが素晴らしい。「女性向けテプラ」のピンク色本体に黒いリボンをあしらったフェミニンなデザインについて非難轟々だった時も、女性に人気のあるブランドの服や小物などから同じ配色の印象的な写真を集め、データを添えて説得。「上の世代の偉い人」にはデータを見せるのが1番。結局のところ、「丁寧に」と「繰り返し」が肝心。
○「アカウント始める前にルールを決めたほうがいい?」の質問に対し、「まずは始めてしまったほうがいい」との答え。
いろいろ考えて動かないより、ともかくいっぽでもいいから何かやってみること。考えより行動が大切。私もTwitterの事は何もわからないが、とりあえずやってみた。細かいところはこれから知っていけばいいし、そのうちわかるようになるだろう。
○シャープさんとのプレゼント交換という名の見えるステマ(笑)
○「書類たっぷり」あずきバーキングファイル、欲しい
(笑)
○プリンや傘にテプラで「お前のじゃない」(笑)
○社長曰く「社会を作って、いつかミュージックステーションに出演したい」。社長さすがっす(笑)
著者プロフィール
キングジム公式ツイッター担当者の作品
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