アフターコロナの生存戦略 不安定な情勢でも自由に遊び存分に稼ぐための新コンセプト
- KADOKAWA (2020年11月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046050267
作品紹介・あらすじ
2020年に一変した世界。そこで自由に遊び存分に稼いでサバイバルするために必要な視点を成毛氏が一挙公開。
世界情勢、マネーの動き、ビジネストレンドや人々の価値観の変化、延びる寿命と生き方について、趣味と仕事の関係、タダでは築けない人脈の作り方まで。
世界と社会を正しく読めればいい人生を送れる。超情報社会を勝ち抜くために、GAFA研究や英語学習よりも必要なものとは?
「転職相談は50-60代にしろ」「趣味を始めるならニッチを狙え」「京都に住むなら中京以外」等々、個人の生き方にも豊富なオリジナルアドバイス!
感想・レビュー・書評
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相変わらずの成毛節でテンポ良く話題が展開していくのが小気味良い。
コロナについて、「2019年末から流行っていたのではないか」という京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授らの説が紹介されていた。巷で騒がれている液性免疫より細胞性免疫の方をもっと調べるべき、ウイルスは血管のなかで増殖している可能性があるのに血管の専門家より呼吸器系の意見ばかりが通って話が複雑になっているのでは、といった見解も述べられていて興味深かった。
世の中の情報に騙されないためにはこうした仮説を立てることが大事であり、そのため専門家の情報を直接仕入れるべく、成毛氏は、けっこうな工数を割いて情報をとりに行っているという。
ヘルスケアの分野では、個人差を踏まえた上での日々の自己管理の必要性が高まっていて、自らの心身のことを自ら観察し理解し行動を考えていくことが重要になっていると思う。自分なりのキュレーターを各分野で見つけ、生化学や分子生物学等についても一定のリテラシーを身につけて、未来を拓くための情報を「獲りに行く」ようにしたいと再認識した。
「コロナ騒動で、ある領域の専門家は隣の領域の専門家ではないことを、日本国民全員が身に沁みて理解したはずだ」と終章では述べられている。「だから、誰をキュレーターとして崇めるかが勝負だ」とも。あらゆる分野で知見の拡大がこれほど飛躍的に加速している今、新しい発想で、新しい学び方を考えていきたい。
「これからを生きる私たちは、その時代を楽しむしかないのだ。」
なお、本書には、情報収集のための具体的な情報がいろいろ盛り込まれている。「町山智浩のアメリカの今を知るTV」や「アルジャジーラ・イングリッシュ」は早速参考にさせてもらった。
余談となるが、日本人とアメリカ人の血液はかなり違い、日本人の血は全然止まらないという日米の小児科を知る医師の見解が紹介されていて、自分には大変参考になった。低用量アスピリンが、米国のアンチエイジングの本ではよく紹介されるのに日本では普及していないことについて常々疑問を感じていたのだが、少し合点がいった。それと、本書の中で紹介されていた久坂部羊氏のFacebookで見つけた「ボクの医シャ修行」がとても面白かった。 -
なかなか興味深かった。賛否はハッキリ分かれると思うが、わかりやすい上に、私は著者の考え方に共感できる点が多かった。もっと中身のない本かと勝手に想像していたので、嬉しい誤算(失礼)。
最近読んだ『京都ぐらい』や『老人漂流社会』の内容も入っており、ますます共感。SNSに広がる素人の素人による素人のためのニュースの章が面白かった。やはりこのくらいフットワーク軽く、前向きに生きる方が人生楽しめると思う。著者の他の作品も読んでみたい。 -
コロナウィルスが蔓延して働き方に迷いを持ってる方にオススメの一冊!
コロナになって世界中の働き方に変化が現れ、衰退する業界・成長する業界と顕著になって現れた今だからこそ読んで欲しい一冊です。
結果、一番大切なものとはというのがわかる一冊です! -
読みやすい。とにかく楽しいことをして、粋な趣味人になれ!とのこと。
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・採用する時は親が商売やってる人を選んでた、という箇所が印象に残った。自分が当てはまるからだけど。著者は良く捉えてくれたんだが、良くも悪くもだと思う。難しい。
・名もなき頃のマイクロソフトだからこそ出世できたし薦めたいという立場は、JTC民としては耳が痛い。
・2040が少し先の将来的な論点とかだったのに対し、こちらはもう少し短期的な目線で色々と。 -
成毛さんらしく、ビシッと言い切る小気味よいコロナ後の生き方論。さらっと読めてポジティブになれる。
占いと同じで、自分に刺さるところだけ指針にすればいいと思う。私には「転職は軽い気持ちでやったほうが成功する」「逃げ足の速さは重要スキル」が刺さった。 -
アフターコロナに関して著者の思う所を述べているが、文章にまとまりがなく、雑記に近い。
とんでもなく尖った人材が世の中を代えるし、その人材にいかに触れ、生の情報を手に入れるか。
結局は自ら動くことが不可欠。 -
元日本マイクロソフト代表の著者。ビジネスはもちろん、エンタメなどにも見識が深く、いろいろと参考になる。