自分らしい最期を生きた人の9つの物語

  • KADOKAWA (2022年6月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784046056955

作品紹介・あらすじ

終末期医療患者の願いをかなえる付き添い看護サービス「かなえるナース」。その現場で起きていたこととは……。温かい涙があふれ出るドキュメンタリー短編集。

【前書きより】
人は、心からやりたいことや願いを描いたとき、とてつもないパワーが湧いてきます。
それまで意識がもうろうとしていた方が目を覚まし、寝たきりだった方が起き上がり、
念願のときをめいっぱい楽しむ姿を何度も目の当たりにしました。
「願い」が、病を、余命を超える瞬間があるのです。
本書では、人生最期の願いをかなえ、自分らしい人生を生き切った9人の方々とそのご家族の物語をお届けしていきます。
その中には「かなえるナース」でお手伝いした方々をはじめ、訪問看護師時代に出会った方々や自分自身の家族のエピソードもあります。
命の残り時間が迫る中、ご自身や、かけがえのないご家族のために、なんとしてでも思いを遂げようとする。その姿に幾度となく心打たれる場面がありました。
この本には、それぞれの方たちの願いの実現をお手伝いする中で、僕自身が見たこと、感じたことをありのままにつづりました。
9つのストーリーの中に、皆さんの心に残る何かが見つかりますように。

みんなの感想まとめ

人生の最期を自分らしく生きるための願いを叶える、付き添い看護サービス「かなえるナース」に焦点を当てた9つの実話が描かれています。各物語は、終末期医療における患者やその家族の思いを深く掘り下げ、医療現場...

感想・レビュー・書評

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  • 人生最期の願いをかなえるナース。9つの実話は、それぞれの生き様、死に様が詰まっていて、考えさせられる。
    医療現場での過剰な治療や投薬には日頃から疑問を持っているけど、最期はやっぱり自分らしく締めくくりたいなと思った。
    本人のみならず、遺された家族も清々しい様子で描かれているのが印象的だった。 

  • 「きっと 目標を作りたかったんだと思う」

    死が迫っていること、闘病生活、元気がなくなり気持ちも暗くなってしまうところ、まだ顔を上げれば楽しめる、みんなで楽しめることができるんだと気づかせてくれる書籍です!

    著者である 前田さんの志、「次からは必ず写真を当日、最悪でも翌日には届ける」と心に誓った、写真を届けていれば佐藤さんは旅の思い出をもう一度味わうことができた、という箇所にもどのような思いで取り組んでいるかを感じられました!

    そして、ライターの伯耆原良子さんのセンスが光る文章にも、感動。9つの物語について、情景がありありと浮かんできました!

    ぜひ、たくさんの方に読んでほしい



    印象的だった箇所
    ・大切な家族が突然、命の危機に見舞われたショックで、なかなか 判断がつかずに、結果的に延命治療 選んでしまうケースが多いのです。。
    ・娘さんからの結婚式の話を聞いて、生きる気力が湧いてきたようです
    ・勇気を出して父に結婚式をプレゼントし、もつれた糸をほどいたみきさんは、心の底から「この両親のもとに生まれてきてよかった」と感謝の思いを抱くことができました
    ・ご自宅に伺うとその方が どういう人生を送られ、どういう家族関係を築いてきたかがよく分かります
    ・母から聞かされる、父のひたむきな姿
    ・住み慣れた場所で 普段着のまま行ってくれるからこそ、僕も普段通りの自分が出せたと思うのです
    ・「無理に話をしなくてもいい。ただ一緒の空間にいるだけでいいんだ」と思えるようになった
    ・淡々と繰り返される毎日に、ほんの少しだけ色を付けていく。
    ・なるべく人に迷惑をかけたくない。自分ができるところまでは自分でやる。寺西さんの根っこにある 芯の強さや 気丈な人柄が伝わってきました。おばあちゃんの事をリスペクトしています。
    ・死ぬまでにやりたい10のこと①お家に帰りたい②皆と一緒に食事したい③近所の人とお茶したい 書いた願いは、この三つだけでした
    ・母と一緒に晴れの日を迎えられた喜び
    ・こうして医療スタッフの強力なお力添えで、彼女の願いがどんどん 現実になっていく。僕一人の力だけだったら、到底 ここまではできないと痛感しました
    ・佐藤さん、温泉に浸かると、顔の真横で がっちり 両手 ピース
    ・ほんの少しでも華を添えられたらと、色つきのリップクリームを用意しておきました
    ・自宅での結婚式がどうか特別なものになってほしい。・・香山さんと新郎新婦が初めて顔を合わせる、ファーストミートの感動を大切にしたい
    ・普通の結婚式ではありえないと思いますが、僕たちかなえるナースは、ご本人の体調が良い場合、悪い場合のプログラムを最低 2パターン作ります
    ・ひとつ 望みがかなったことで 弾みがついて、もうひとつ願いが湧いてきたようです
    ・終末期の方の中には、「ただでさえ 家族に迷惑をかけているのだから、自分の願い や希望なんて言えるはずがない」と遠慮してしまう人もいらっしゃいます。そういうタイプの人には、こんな風に声をかけてみるのはどうでしょうか。「お父さん、今度、長男の就職祝いの食事会をやるんだけど、来てくれないかな?本人がどうしてもおじいちゃんに祝ってもらいたいんだって」
    「お母さん、今度 娘の成人式の着物選びに行くんだけど、一緒に行って見立ててもらえないかな?」本人も喜んでくれそうなことを「お願いする」というかたちで誘ってみると、きっと心の中で腕まくりしながら、張り切ってくれるんじゃないかなと。やっぱり 家族の役に立てるのって、うれしいものだと思うんです。

  • 終末期医療患者の願いを叶える、付き添い看護サービス「かなえるナース」。
    9つのドキュメンタリー短編集。

    本人の望み、家族の願い。
    あーしておけばよかったなど後悔しないように。
    家族と過ごす時間や最後の望みを叶えていく中で寿命を延ばしてくれることもある。
    こんな仕事もあるんだなと思った。

  • 490/マ/

  • 実話をもとに構成された9つの短編集。

    自分自身、自宅で看取った母との最期とその時の気持ちが思い出され、涙を流さずには読むことが出来なかった。リスクを恐れ、淡々と繰り返される毎日を送るか、それとも体に負担がかかり寿命が短くなるが、願いや未来に臨むかとなれば、自分は後者を選択するだろう。人生は一度きり。医療は治療するためだけじゃなく願いを叶えるためにもある。

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