本日もいとをかし!!枕草子 新編 コミックエッセイ

  • KADOKAWA (2023年1月27日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784046060884

作品紹介・あらすじ

2014年に刊行された『本日もいとをかし!! 枕草子』に、新たな描き下ろし16ページと修正を加えた、最新版。
『春はあけぼの』だけじゃない!
古典だからと倦厭されがちな『枕草子』。実際は、清少納言のするどい観察眼が冴え渡る秀逸のエッセイ。これを、人気イラストレーター・小迎裕美子がコミックエッセイとしてよみがえらせる!
【にくらしいこと】「急ぎの用があるときにかぎって、長々とおしゃべりする人」「イマカレが、モトカノの話をしたとき」「ドアを開けっ放しで去る人」「騒いで いる子どもを注意しない母親」
【失敗したこと】「悪口を言っている相手が、真後ろにいたとき」「みんなが泣いているのに自分だけ泣けないとき」
【胸がドキドキすること】「彼がくると言った日の、雨の音や風の音」「秘密の恋のお相手の噂話」「親が『最近具合が悪くて……』」と言ったとき」。
など、人間同士の本音と建前、恋人との駆け引き、彼女の好きなもの、嫌いなものなど、現代人も共感できる内容満載。
中宮・定子との美しい思い出や、イケメン貴族たちとのロマンスのお話も満載。
テストにも役立つ、『枕草子』原文付き!

【目次】
ナゴンにまつわるエトセトラ
ドキドキする日々
にくらしい日々
私のすきな日々
失敗する日々
ロマンスな日々
センチメンタルな日々
にくらしい日々パート2
すばらしい日々
中宮・定子のいばら道
ナゴンのいばら道
毒舌な日々
ナゴンにまつわるエトセトラパート2
巻末おまけコムカイ的ワタシノソウシ
ナゴンのプレイバックメモリ 定子さまと私1~3
赤間先生のよくわかる枕草子講座1~6
『枕草子』原文

感想・レビュー・書評

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  • 高校か中学か忘れたけれど古典の授業でやった枕草子は、清少納言の感性が並外れているのはわかるけれど、毒舌で高飛車な感じがプンプンしてあんまり好きじゃなかった。けれども今回この本を読んで、ただの毒舌な人じゃないんだ、と好感が持てました。

    この本は著者の言葉での現代語訳されていて、「春はあけぼの~空のグラデーションが素敵」とカタカナ交じりだったり、「!!」や「?」も入っているので、とても感情移入しやすくなっています。定子の優しくて知的な心遣いに、私も定子推しになりそうです。

    28歳バツイチ子持ちの清少納言が中宮定子に仕えてその日々をエッセイとして書く――
    清少納言と紫式部がいたからこそ、千年後の私たちは定子・彰子という普通なら忘れ去られるお妃の名前を知っている。
    女性の身分が低い時代にもかかわらず、2人は文学を通して、女房としてすごい仕事をやり遂げたのだと思います。

  • シリーズの紫式部が面白かったのでこっちも。人の感覚って1000年以上時が経っても変わらないものですね。こういう人がムカつくとかほんと分かる!
    発表するつもりもなく書いたものが有名になって教科書に載ったりもするなんて、納言が知ったら何て言ったかなあ。毒舌でツッコんだかも。想像すると笑ってしまいます。

  • 古典の授業は眠くて仕方なかったけれど、今になってちゃんと聞いておけばよかったと思うなり。
    千年前がやけに近く感じる。

  • 清少納言の枕草子。
    授業に出てきたってだけで、ちゃんとは読んだことない。古典は苦手意識があって。。
    でも、マンガになると面白い。
    相関図もあってわかりやすい。
    ナゴンは定子様に仕えてるわけで、
    管理職やってる仕事の出来る女子社員。
    女子社員たちの陰口や噂話、◯さんがかっこいい〜的なこともあり、父親のあれこれもあり、本人はバツイチ。
    コトバを現代に合わせれば、考えてることは今も昔も大差ないんだなあと思う。
    定子様、すてきな人だなあ。
    「言はで思ふぞ」いいなあ。。
    ナゴン、いいやつ。正直で人間味ある。
    紙と畳かあ。手紙の中に花びらが入ってたり、手紙っていいな。イヤミのわかめに気づかない元夫とか、面白い。
    ところどころに赤間恵都子さんの解説があって、さらにわかりやすい。
    巻末には枕草子の原文も載ってた。
    巻末といえば、「コムカイ的ワタシノソウシ」も面白かった。齢を聞くやつは、あるある。よくある。

  • いとをかし。ほんとに。ああ、おもしろかった。漫画ありの軽いノリが合ってる。昔の人も、今の私たちと同じようなこと考えていたのだな。なぜか紫式部推しだった私も、清少納言いいわ〜と思ってしまった。詳しく知っているわけではないのに、なぜか…そしてもう、定子が素敵。定さまのお人柄がよすぎる。これは清少納言じゃなくても魅了されちゃう。同じシリーズの紫式部日記も後で読んでみたいな。

  • 今まで古典!平安!で別世界の様に感じていたけど、この漫画読むと、現代と地続きなんだなと実感する。授業で勉強しながら読んだら、すんなり理解出来そう。

  • 清少納言が第1巻、紫式部が第2巻の漫画。

    やはり、清少納言が好きです。

    潔いのと、機知に飛んだ受け答え。
    相手の身分や男女差を超えた付き合いが素敵です。

    こうしたエッセイ形式の文学は当時としても、長い日本文学としても初めての分野だったと思います。

    唯一無二のこの才能。
    憧れ慕っていた定子に対する献身的でもあり、深く人間性まで尊敬するところも、素敵だなぁ〜と。

  • 中高の時にこの本読みたかった

  • 枕草子にあるエピソードについて、現代でもあるあるだと思いながら、読みました。
    内容によってはクスッと笑えてしまう内容も。
    2024年の大河ドラマ光る君へを見た後で、この本を読んでいるので、清少納言役のファーストサマーウイカ氏が本当に適役だったのだなぁと改めて感じました。

  • NHK大河観て、シキブよりナゴンに興味を持ってしまった。買おうと思った時は入手困難でした。軽いノリで読みやすく、平安文学の入り口として良!ドラマとのリンクも楽しめます。

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著者プロフィール

愛知県名古屋市生まれ。広告デザイン事務所勤務を経てフリーイラストレーターに。雑誌を中心に、テレビ、広告、WEBなどで活躍中。著書に『新編 本日もいとをかし!! 枕草子』(KADOKAWA)、『脱力道場』(小学館)、『だいこくばしズム』(朝日新聞出版)など。

「2023年 『新編 人生はあはれなり… 紫式部日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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