フランス人は生きる喜びを知っている 人生に貪欲なパリジャンに囲まれてみつけた小さな幸せ
- KADOKAWA (2023年3月23日発売)
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感想 : 22件
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784046061782
作品紹介・あらすじ
YouTubeで人気の仏政府公認パリガイド、「Ryoko Paris Guide」が書いたエッセイ。在仏23年、フランス人の夫と10歳の娘と暮らす著者が、「人生を貪欲に楽しむ」フランス人の生き方や、庶民の日常と、海外在住のリアルを伝える。
<構成>
1章 人生で「愛する」チャンスを逃さない
・熟女大国の「輝くオバサンたち」
・日本人女性は海外でモテる? …etc.
2章 アペロ、ホームパーティ、カフェ大好き
・フランス人との上手な付き合い方 …etc.
3章 バカンスのために働き、バカンスのために生きる
・庶民のバカンスはキャンプ場 …etc.
4章 おフランスのリアルな食卓
・和食が食べられない外国人夫問題 …etc.
5章 おフランスでの出産・子育て
・子連れに優しい国、フランス…etc.
6章 家も車もパートナーも中古の国
・おフランスの住宅事情…etc.
7章 Ryokoのパリガイド
・パリで「奇跡のような瞬間」が味わえる場所 …etc.
8章 それでも愛してやまないおフランス
・アジア人差別と日本愛 …etc.
みんなの感想まとめ
フランス人の生き方や文化を通じて、日常の中に潜む小さな幸せを見つけることができる一冊です。著者はフランス在住の日本人として、パリの庶民のリアルな生活を描写し、特に食文化や人間関係の温かさに焦点を当てて...
感想・レビュー・書評
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著者は仏在住のYouTuberさんとのことで、さぞかしキラキラな世界観の本なのでしょうね、と身構えて読み始めましたが、、、大丈夫でした。笑
自称「パリの庶民」の等身大・リアルな日常、とは言っても昭和生まれの日本人からすると十分オシャレ。でも気取らない様子が好感度大な本でした。
食いしん坊なのでどうしても食べ物が気になってしまうのですが、フランスといえば「アペロ」「牛の煮込み料理」「仔牛のクリーム煮」なんだそう。
後2つは大変そうなので保留ですが、前者は簡単な持ち寄りパーティーみたいなものなので、私でも気軽にできそうです!笑
ハムとチーズとオリーブ、パンにフルーツがあれば十分かなぁ、家族は喜ばなさそうだから友達としようかなぁと楽しい想像がふくらんでいます。
フランス人の旦那さんのことを「お父ちゃん」と呼び、愛を込めて「おフランスでは~」と語るRYOKOさん、好きになりました。
YouTubeも見てみようと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フランス在住20年超の日本人ガイドによる、フランス人(主にパリ在住)の等身大の生活が垣間見られるエッセイです。
フランス人との2度の結婚、出産、育児を経て、良い面、悪い面ある彼の国で、酸いも甘いも噛み分けながら逞しく生きてきた体験記でもあります。
日本で生きていて、いきなり背中に飛び蹴りをされることはまずないですよね(最近は日本も物騒ですが…)
個人主義によるカオスな面もある。一方で、トラブルがあると周囲が手を差し伸べたり、子育て世代に寛容であったりもする。場面場面で一体感も感じられるから、この国でやってこれたという話にもフランスらしさを感じます。
年齢を重ねても自己肯定力が高い。食事前の軽い飲食=アペロという習慣や隣人や知人とのホームパーティー、5週間のバカンスで人生を謳歌する。教育・医療の手厚い保障を当然の権利と主張する。隣の芝生は青く見えるのかもしれませんが、こういう生き方の存在を知ることで、少しでも生きることを楽しむ方に行動を変えていけるのでは、と思わせてくれる一冊でした。 -
この評価をつけてもいいか迷いましたが
「すいません、こういう内容だとは思いませんでした」という評価です。すいません笑
フランスの自由さ自分を大切にし、隣人を大切にするオープンマインドの心得的な内容を期待していました。
前半は少しフランスマインドを学ばせていただきましたが、中盤からフランスの生活、マナー、おすすめ観光地、食事などなど
あっ、そっち系??ってなってしまって、タイトルに釣られた気分になりました笑
これは私が悪かったのか…よくわかりませんが、、笑
これからフランスに移住を考えている方にはとてもおすすめな書籍だと思います。。 -
2024/05/04読了
フランス旅行に行く際に何度も動画を見て勉強させてもらっていた、Ryokoさんの書かれた本。
旅行中、飛行機の中など隙間時間に読んでいました。
フランスと日本の文化の違いを面白く知れて楽しめた。特に、フランスでは結婚前に子どもをつくるのが普通という感覚にはびっくり。
物を長く大切にする考えや、食事がシンプルなところ、流行や人の目は関係なく自分の着たい物を着る、そんなパリジェンヌの生き方は「こんな生き方っていいよな」とぼんやりと自分の中にある想いと重なっていた。
歳をとれば見た目も能力も衰えていく。今まで可愛げだけで生きてきた人はおばさんになった時どう生きればいいのか、何を楽しんで生きればいいのか、
年齢を重ねるたびに歳をとることが辛くなり、歳を取るたびに失う物の方が大きいのであればなぜ長生きをしなければならないのだろうとふと悲しくなってしまうことがある。
パリには魅力的でチャーミングがマダムがたくさんいらっしゃって、テラスでデートをしている姿をたくさん見かけた。オバサンヌという表現も面白い。
なんとなく見え始めていた悲しみが、パリジェンヌの生き方をお手本にするとハッピーになれるかもと思えて、良かった。 -
筆者のフランスへの愛、我々のフランスへの憧れと実際とのギャップ、筆者の言葉の表現がとてもとても面白かった!
また再読する! -
日記のようなもので、特に洗練された文章や中身ではない
バカンスのために働き、バカンスのために生きる
農業大国のフランスならではの歴史的背景
フランスは移民大国
家族や配偶者の出身地でバカンスの過ごし方が左右されるー南仏、イタリア出身などなど
La France ラフランス 女性名詞
Le Japón 日本 男性名詞
バカンスの始まり
産業革命
鉄道の普及
上流階級の旅への楽しみ
エルメス、ルイビトンのよつな高級旅行鞄のブランドが台頭する
陸続きで「よそ者」がひしめき合うヨーロッパでは、どうやって共存していくのか?ー葛藤の歴史
個人の自由を尊重するという価値を頑なに標榜しながら、文化宗教習慣も違うバラエティ豊かな人々が平和に共存することは簡単なことではない -
文章の最後の(笑)が多くて気になった。。。
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(所属:歯学部生)推薦
フランスへ旅行したくなる本です。
著者のyoutubeもおすすめです。 -
朝のカフェ。香ばしいクロワッサンとエスプレッソを前に新聞を広げるパリジャンの姿があった。忙しさの中にも余白を忘れない彼らは、「生きる喜び」を知っている。フランス政府公認ガイド・Ryoko氏が案内する街には、人生を味わい尽くす工夫がさりげなく息づいていた。時間より会話を、肩書きより個性を大切にする姿勢はどこか潔くそして貪欲だ。効率を追いがちな私たち日本人にとってそれは新鮮な衝撃でもある。小さな幸せに気づく力、人生を楽しむ技術。パリの空の下で、そんな生き方を学ぶ旅が始まる。幸せとは、追いかけるものではなく、日常の中に見つけるものなのかもしれない。
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国が変わっても外国に住んでいる日本人が抱える孤独など共感できるところがたくさんあり、読みごたえがあった。ガイドブックではわからないフランス。いつかブルゴーニュ行ってみたい。
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この手の本にしては、文字ばかりで読みづらい。もう少し、気軽なレイアウトの方が良いと思う。
なんだか、よんでる最中も読み終えてからも、恥ずかしさがある。 -
フランスを「おフランス」と表現するクセに耐えられず、途中断念。内容は良いことが書いてある。
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Ryoko Paris Guide
フランス政府公認パリガイド。大学の仏文学科を3年で中途退学し、単身渡仏。映画学校などで学んだ後、フランス人と結婚、離婚、再婚、出産を経験する。在住23年の現在は、夫と10歳の日仏ハーフの娘と3人で暮らす。翻訳業などを経て、フランス政府公認ガイドとなるが、コロナ禍で始めたYouTubeチャンネル「Ryoko Paris Guide」では、フランスでの飾らない庶民の暮らしや、パリの街歩き、フランスの旅レポートなどを発信している。
フランス人は生きる喜びを知っている 人生に貪欲なパリジャンに囲まれてみつけた小さな幸せ
by Ryoko Paris Guide
絵画表現でも、若い肉体は「生命、美の象徴」で、老いた肉体は「老い・近づく死、醜さの象徴」というのは男女とも同じはずなのですが、外見に関して世の中から受けるプレッシャーはおフランスでも男女平等ではありません。
私が「熟女大国」というのは、「何の努力もせず年を重ねる女性ばかり」という意味ではありません。チーズだって何もせず放ったらかしにすれば腐った牛乳にすぎませんが、極上のチーズは気温や湿度などの環境に気をつけながら、熟練の技で手間暇をかけ「熟成」させていきます。おフランスにはそのような「極上のチーズのような熟女がワンサカいる」のです(ワインの方が素敵なたとえなのでしょうが、私はお酒が飲めないのでチーズの方がピンときます)。 町に繰り出すと「ん? これは熟女大国おフランス・マジック?」と思うことがよくあります。それは、 40 代どころか 60 代と思われる女性でも「色っぽい」女性を多くみかけることです。
「熟女が売れる」時代になってきたのは最近のことですが、歴史上の実在人物にも( 16 世紀の国王アンリ2世と 20 歳年上の愛妾ディアンヌ・ド・ポワティエとの熱烈なロマンス)、文学などの架空の人物にしても( 19 世紀文学の金字塔スタンダールの『赤と黒』のレナール夫人)、フランスは昔から熟女の魅力には敏感でした。
私が尊敬する輝くオバサンたちは、いろんな心の栄養を吸収できるように、常に好奇心を持っています。 80 歳を超える元夫の叔母もその一人。彼女の目は常にキラキラしています。小娘の私の話をいつも心から面白そうに聞いてくれ、私の手を握りながら笑ってくれます。彼女と話をしていると、まるで自分が特別な人間のように思えてしまうのです。
最近とてもショックだった出来事があります。 50 代の日本人女性のお客様(動画にも匿名で登場いただいた 様) をお迎えした時のこと。夏のパリで、ミニスカートやデコルテの開いたワンピース姿の同年代の女性たちをみて「日本でこんな露出をしたら、『ババアが色気づいて』と罵倒されますよ」と大変驚かれていたこと。それを聞いて私の方こそ驚愕しました。 私より一回り年上ですがスタイル抜群で、何を着ても似合いそうなのに、「なんてもったいない」と思い、「パリにいる間だけでも」と、私の大好きなセザンヌでショートパンツをお勧めしました。翌日セザンヌで揃えたショーパン・ルックでホテルのロビーに現れた 様は、とってもキラキラしていて「やっぱり女性ってこんなに変わるものか!」と惚れ惚れしました。
もちろんとやかく言う人も中にはいますが、そんな時にはひと言。「Et alors(エアロ)? だから?(それが何か?)」で良いのです。
寝起きに朝のコーヒーを飲んでいたら、熟年のカップルが笑顔で「これのおかげで人生がスムーズになりました」と、シーツの下でいちゃいちゃしている映像に、バラの花びらに 雫 が流れる……という映像が目に飛び込んできました。なんと、更年期を迎えた女性の性器を潤すジェルのCMだったのです。コーヒーを噴き出しそうになりました。 おフランスの輝くオバサンたちの秘密は、ここにもあるのかもしれません。
世界中の男性たちが妄想する日本人女性のイメージは、未だに「ゲイシャガール」です。奥ゆかしく、男性を立ててくれ、男性の喜びのために尽くし、黙ってお酒をつぎ、黙って床に入る……。そんな妄想は未だに「サムライ」と同じように日本人にまとわりつくイメージの一つなのです。私がお父ちゃんと出会った国立の映画学校の学生たちによって制作されたSF映画に、チョイ役で出演した際は「スペース・ゲイシャ」という役名のアジア人の娼婦役でした(笑)。ただ宇宙船に乗っているだけのエキストラみたいなものでしたが。
日本ではあまりないと思いますが、フランスではいたって普通のことです。同棲して、子どもを持つ家庭のうち、結婚しているカップルはなんと半数以下の 45%! それ以外のカップルは、子どもを作っても結婚せず、union libre(自由な関係) や、concubinage(同棲)、 PACS(民事連帯契約という日本語訳が覚えられない制度) の関係にあります。 PACSをザクッとご説明すると、法律婚が許されていなかった同性愛のカップルにも、法律婚のカップルと同等の権利を与えて、法的にカップルであることを認める制度として1999年に制定されたものです。同性愛者の法律婚は、カトリック信者の多い保守派のフランス人からの猛反対で、2013年まで認められていませんでした。 「結婚ほどかしこまっていないけど、結婚とほぼ同じ」制度ということで、例えばパートナーの社会保険によって保障されたり、家族手当も法律婚のカップルと同じ条件で受給することができます。相続権に関しても、遺言さえ残せば同じです。普段の生活では法律婚と大差はありません。大きな違いといえば、PACSは簡単に締結・解消できるということ、そして法律婚は、死別したパートナーの年金を受給することができるということです。 PACSの場合は、亡くなったパートナーの年金はお国に吸い取られてしまいます……。この制度は、ふたを開けてみると、同性愛者カップルよりも異性カップルの間に広まっていき、なんと今では法律婚と半々!
お父ちゃんからすれば「これからも真剣にカップルとして一緒に生活していきたい」という誠意の表明で、清水の舞台を飛び降りる気持ちで申し出てきたのだと思いますが……。「ケジメつけるんやったら結婚やろっ! あかんたれ!」(なぜか関西弁ですが、フランス語の口調がこんな感じでしたので) と突き返しました。特に結婚したかったわけではないのですが、「この中途半端な制度」がどうも腑に落ちなかったのです。
でも、自己主張が苦手な妻を守るとか、サポートしてあげようという男性なら良いですが、自分の思い通りに丸め込もうとするフランス人夫では、ある日突然妻が子どもを抱えて永久帰国しても当然です。「日本人だから」ではなく、自分という人間に惚れ込んでくれた相手でないといけません。「黒髪の慎ましい日本人女性」だから近づいてきた男性と一緒になっても、それは後で自分の首を絞めることになるのです。そういうカップルは、大概別れます。「自分にしかない魅力」を褒めてくれるのではなく、日本的な女性の魅力を褒めたり自慢する男性には要注意ということです。
日本では、例えばお湯が出なくなったり、鍵をなくしたとしても、曜日や時間に関係なく業者に連絡して素早く修理をしてくれるし、詐欺に遭う危険もありません。宅配便も指定した日時に、奇跡のようにピッタリ配達してくれます。迅速で正確で信頼のおける日本のサービスはユネスコの無形遺産にでも登録してほしいくらい世界でも珍しい、日本にしかできない離れ業です。
プロヴァンス・コートダジュール 3大バカンス地の一つは、もちろんPACA(Provence-Alpes-Côtes d'Azur) と呼ばれる地域圏、特にコートダジュールです。夏になると、カンヌからイタリア国境のマントンまでの 60 キロの海岸に、普段太陽光線に飢えた北のフランス人や海外からの旅行者が、憧れのフレンチ・リヴィエラ目指して押し寄せます。
ニースの「英国人の散歩道」は、お天気の悪いイギリスの冬を避けて滞在するようになった英国人富裕層の発案・出資のもと、 19 世紀に整備された遊歩道、というのは有名なお話です。 19 世紀~第一次大戦までの「第二帝政期」「ヴィクトリア王朝期」そして「ベル・エポック」と呼ばれるこの時期に、ヨーロッパが目まぐるしい勢いで近代化していく中で観光業が生まれたのですが、この当時の華やかさを今でもうかがい知ることができるのが、「フレンチ・リヴィエラ」とも呼ばれるコートダジュールです。
日本からの旅行者が、ゴージャスでセレブでクリーンなイメージのニースに比べて圧倒的に少ないのは、「治安が悪い・汚い」といった悪評高い庶民的な町だからなのですが、私はマルセイユが心の底から大好きです。なぜかは分かりませんが、町と人との出会いというのは似ていて、フィーリングが合うと欠点も含めて愛さずにはいられなくなるのです。ハッキリ言って、悪評通りのところもある町ですが、シャルル・アズナヴールの有名な歌『世界の果てに』の中にあるように「太陽の下では、貧しさもましに思える」のです。イタリアでいうとナポリのような、雑多でちょっと怖いけど、美しい自然と太陽と海があって、さまざまな人種が交差してきた歴史があって、人情味に溢れていて、美味しいものがあって……。複雑な問題は山積していますし、マルセイユっ子たちも不満を訴えてはいますが、「マルセイユで生まれたらマルセイユで死ぬ!」という誇りを持って生きています。
さて、南仏コートダジュールは日本の皆様にもお馴染みのリゾートですが、同じ地中海エリアにありながら、おフランス・リピーターでもあまり足を運ぶことがない「未開の地」があります。それがフランス人に大人気のコルシカ島です。コルシカ島は、イタリアのサルデーニャ島の北に位置する島。「L'île de la beauté=美の島」の名の通り、私はフランスで最も美しい場所は、このコルシカ島だと思っていますし、「コルシカ島民魂」には、なにかビビッとくるものがありました。 14 世紀にジェノヴァ共和国に征服され、 18 世紀にフランス王国に編入されたナポレオンの生地で(ナポレオン誕生の1年前までジェノヴァ共和国領)、「常に征服されど、決して服従はせず」のフレーズで知られるように、地中海の戦略的な要所にあることから常に他国に侵略されつつも、独自の文化・言語、アイデンティティを守り続けた、一つの独立した国のような島です。
お酒に弱い私ですが、生牡蠣を食べる時は覚悟を決めていますし、酔っぱらっても良いバカンスならではの楽しみと言えます。 生牡蠣も我々日本人にとっては、馴染みやすい名産品ですが、なんとブルターニュでは、カツオ節や、近年の日本食・健康食ブームで、オーガニックのスーパーでも普通に売られるようになった「kombu=昆布」も生産しています。
高い」とぶつぶつ文句を言いながら、食べ物にこだわりがある我が家のお父ちゃんはそれでも毎週必ずマルシェに行きます。やはり、マルシェで買う食材は鮮度も良く、味もまた格段に違うからです。 私はスーパーのレジに並んでいる時に、人が買うものをチェックするのが大好きです。「あーこの人は独身男性で、ごはん作る暇ないんだなー。野菜が一個もなくて、調理済みのものばかり!」とか「大家族だな。添加物タップリの一番安いものを大量に買っているなあ。砂糖タップリの炭酸飲料を買うならリンゴでも買えばいいのに……」なんて頭の中でブツブツ独り言を言っています。
フランスに移住してみて、初めて体験したこと、発見したことの中に「人種差別」があります。日本という、ほぼ単一民族の島国に、日本人として生まれて日本人として育ってきた私は、もちろん差別行為や発言の対象となったことはありませんでした。 幼少の頃、父の仕事の関係で旧西ドイツに住んでいましたが、そこはほぼ日本というくらいヨーロッパ最大の駐在日本人の町だったので、差別をされた記憶はありません。「人種差別は自分には関係のない世界の話」だと思い込んでいました。 それが、フランスにやってきて、自分が「有色人種」の一人で、白人でない以上、必ず差別を受ける運命にあることを実感しました。「『自由・平等・博愛』は、フランス人に限られるの? そこによそ者は含まれないのね? せっかく尊敬して憧れて来たのに、現実はちゃうやんけ!」と失望もしたものです。
一方で「個人の自由を尊重する」という価値をかたくなに守り標榜しながら、文化、宗教、習慣もバラエティ豊かな人々が平和に共存できる社会を目指すということは、生半可なことではありません。
そして、自分が被害者になる、痛い目に遭うということのメリットもあります。人種差別に限らず、痛い目に遭えば、同じ痛みを経験した人たちを理解することができます。差別を受けてきた人たちと、同じ悲しみや憤りを分かち合うことができるようになったことは、有色人種の一人としてのプライドとなりました。
フランスだけでなく、海外に在住経験がある日本人なら同じ体験をしたことがあると思うのですが、日本国内ではなにかとライバル視しがちな韓国や中国の方たちとも、いったん西欧社会に身を置けば「お米が主食の平たい顔族」の仲間意識が生まれます(笑)。
2点目は、最もフランス人が不快だと思う日本人のあるクセ。これが最も多い「クレーム」です。それは「鼻水ジュルジュル」です。フランスと日本での「何を汚いと思うか」という感性の違いなのですが、日本人は「ブーン!!」と大きな音を立てながら公共の場で 洟 をかむことを恥ずかしいと思い、フランス人は洟をかまずに溜め込んだ鼻詰まりのジュルジュルの音を不快に感じます。
ところが実際には私が「日本人」と知ると、皆さん「日本は一番行きたい国」「一番憧れている国」と突然テンションが高くなるのです。 特に私と同世代のフランス人は、日本のアニメをみて育ってきたので、日本に対して特別な親近感を抱く人が非常に多いということを知りました。海外在住の日本人は、宮崎駿さんや鳥山明さん、もう少し最近ですが尾田栄一郎さんらを守り神と思って崇めなければいけません。もちろん、モード界の高田賢三さんのような神様も忘れてはいけません。世界で認められる日本の文化人の皆様の恩恵をどれだけ受けていることかと実感します。 テレビやラジオをつけても、「ジャポン」という音が毎日のように耳に入ってきます。 「近未来国家ジャポン」の最新のテクノロジー、伝統芸能、ポップ・カルチャー、アニメ・漫画などなど、すべてのジャンルにおいて、「ジャポン=日本」は一種のブランドとなっています。「おフランス」のものは何でもお洒落で洗練されているというイメージは、世界中に伝播していますが、「ジャポン」もまた同じような地位を獲得しています。 ユニクロが「ジャパン・テクノロジー」と 謳っているように、「ジャポンといえばハイ・クオリティ」「何歩も先を行く未来国家」「理想郷」だと信じて疑わない人もいます。 -
フランスの食、文化、恋愛、結婚、宗教、教育までフランスを愛しフランスで生きてきた著者の視点から語られるフランスがおもしろい。
パリに行った際には、カフェでゆったり人間観察して、広場でお散歩してぼーっとしてみる。そんな楽しみ方を私もしてみたい。 -
すごくね、いいよ、Ryokoさん。
特に後半。
Youtubeもとても見やすくて、すっかり好きになりました。
お友達に貸してもらった本。
紙のめくり具合も大好みでした。 -
RyokoさんのパリガイドYouTube のファンで、本が出版されると聞いて楽しみにしていました。YouTubeでも、パリで買えるポテトチップスはどれが1番美味しいのか、なんてことを3人でワイワイ話しながらレポートしてくれる飾らない等身大なところが楽しいのです。
本でも、パリの小学生の給食メニューだったり、ご近所さんの晩ごはんの定番メニューだったり、お父ちゃんと家族3人で行く普段のバケーションの過ごし方など、個人的にそこで住む人たちはどんな生活をしてるんだろう、と気になる私にはとても楽しい内容でした。
友だちと話すアペロの時間を何よりも大切にしていたり、夏休みにのんびり過ごすことを目標にお仕事を頑張ったり、ストをしながら勝ち取ってきた庶民の特権を全うするフランス人の生き方が伝わってきました。
フランス旅行したくなりました! -
学生(らいすた)ミニコメント
海外在住のリアルをしれたりフランスでの生活の仕方が知れたりできます。
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https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323416
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