日本人にどうしても伝えたい 教養としての国際政治 戦争というリスクを見通す力をつける
- KADOKAWA (2024年7月20日発売)


- 本 ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046066589
作品紹介・あらすじ
国家が衝突する危険な世界を生きる知恵――
今の世界を正しく知るための必読書としてメディアで反響続々!
田村淳(タレント)推薦!
「戦争が起こる理由が分かった!各国の本音を知る上で必読の1冊」
小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター准教授)推薦!
「ジャーナリストだから書けた、今の世界を読み解くための教科書」
入山章栄(経営学者)絶賛!
「日本が注目すべき安全保障問題をほぼ総なめ」
「テレ東WBS」「テレ東BIZ」客観報道で
圧倒的信頼を集める記者・キャスター豊島晋作氏待望の新刊!
米中関係、パレスチナ、インド、ウクライナ戦争…
世界で起きている戦争・紛争、大国の衝突の背景には、
各地の人々が長い年月で培った固有の“歴史と論理”が存在する。
注目の国と民族の動向を踏まえ、国際情勢の基本から深層までを徹底解説!
再来した〈戦争の世紀〉の中、日本は活路を見いだせるか?
第1章 次の大戦は起こるのか―米中戦争の論理
第2章 習近平は侵略戦争を始めるか―中国と台湾侵攻の論理
第3章 中国の圧力に耐えられるか―台湾の論理
第4章 世界を敵に回して戦う暗殺国家―イスラエルの論理
第5章 世界に見捨てられた抵抗者たち―パレスチナとハマスの論理
第6章 ウクライナ戦争の現在地―ロシアの”侵略三年目“の論理
第7章 世界の終末を阻止した人々―核攻撃の論理
第8章 西側のストーリーと対峙する―“新超大国”インドの論理
終章 世界に通用するナラティブとは―日本という”未完の論理”
「本書は、日本のビジネスパーソンにとっても必要な教養となりつつある
現代の国際政治の基本的な要素を、世界の視点を交え、
分かりやすく解説することを意図しています」(「はじめに」より)
感想・レビュー・書評
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現在世界で争っている二国間の思いを論理と言う形で豊島さんが解説してくださいました。とても内容も理解しやすくと同時に日本と言う国の危機感を覚える内容でもありました。今後自分の生活の中で色々と考えるきっかけになりました。改めて勉強していきたいと思います。
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テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」キャスター・豊島晋作さんによる国際政治の本。
米中関係
中国と台湾関係
イスラエルとパレスチナ
ウクライナとロシア
核攻撃について
インドの台頭
日本の課題
本当に目から鱗のわかりやすさ!
世界を見る目がぱっと開けた感覚になりました。
特にイスラエルとパレスチナ問題はニュースを見聞きしてもなんだかもやもやして理解しきれないことがあったのですが、両者の立場にたった言い分、それぞれの論理がとてもわかりやすく説明されていてすっきり理解することができました。
それにしても世界はこれだけ積み上げてきた歴史があり、みんな学校でも歴史を学んでいるのに、どうして戦争はなくならないのだろう。
この時期広島、長崎の原爆の日や終戦の日を迎えるたびにみんなが平和を思い平和を祈っているのに、世界は平和になるどころか、どんどん争いが増えているように感じて悲しくなります。
人間の力では防げないならAIが戦争しないようにしてくれないかな。
いくつもの核戦争開始の危機を、反対の主張をすることで救ってきた人たちがいて、今まだ核戦争は回避できているけれど、いつ思い違い、思い込み、誤認、誤作動、理性を失う、そんなことがきっかけで核戦争が起こるかわからないということが本当に怖いです。
そして、いざ巻き込まれたら、きっとどの国も
「国益と名誉を守らなければならない」
という論理でひくにひけなくなってしまうのでしょう。
日本の「ナラティブ・パワー」が弱い問題も知りました。
日本にいると国内にも山積みな問題はあるからそちらに目が向くけれど、いつ戦争が起きてもおかしくないようなことがすぐ近くにあることにもっと気づいて備えていかないといけないと思いました。 -
ウクライナ戦争、イスラエル問題といった、今の世界で実際に起きている問題から、台湾海峡危機やインドの立ち位置など今後の国際政治のトピックになりそうな要素まで、分かりやすくまとめた書籍。
あまりこの手の情報に触れない人にとっては、入門書として最適だと思った。
ただ、自分のようにテレ東ワールドポリティクスを毎回欠かさず観ているような人にとっては、新たな情報はあまり多くなかったように感じたため、⭐︎を一つ減らして星3つとした。 -
知りたい内容でした!
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本書は、さまざまな文化や価値観を踏まえながら、戦争の論理を紐解いています。著者は初学者にも分かりやすいように単純化した論理で説明しながらも、国際政治の実態はより複雑であることを繰り返し強調しており、その誠実で丁寧な説明が好印象でした。
戦争は単純な「正義 vs. 悪」という構図ではなく、「ある正義 vs. 別の正義」という側面が強いことを、本書を通じて改めて認識しました。どの国にもそれぞれの立場や主張があり、それが対立するために解決が難しくなるという現実に直面させられます。こうした視点を持つことで、戦争や国際関係に対する理解が深まるのだと感じました。
また、本書は平和とは何か、どのように実現すべきかを考えるきっかけを与えてくれます。戦争を回避しようとする国々が、結果的に大規模な戦争に陥ってしまうという歴史的な事実は、現在の国際情勢においても重要な教訓となる気がします。各国の政策や行動の背景とその結果を理解することで、表面的な報道だけでは見えてこない世界の動きが学べると感じました。
現代社会では、「自分さえ良ければ」「今さえ良ければ」という考え方が広がっています。しかし、過度な個人主義や短期的な視点が世界に深刻な影響を与える可能性があると、本書を読んで強く感じました。本書は、そうした価値観が国際政治に与える影響についても考えさせられる内容です。
戦争は決して遠い世界の出来事ではなく、私たちの社会とも密接に関わっています。本書を読んで、国際政治を自分ごととして捉え、平和について真剣に考えることの重要性を改めて感じました。
本書は初学者にも分かりやすく、政治の本を読む機会は少ない私でも、多くの学びや気づきを得られた気がした一冊でした。 -
なぜ戦争が起こるのか、どの国が悪いとかいう問題ではなく
それぞれの国の言い分と歴史、そして軍事能力など様々な要因がある。
日本もいつ戦争に巻き込まれるか分からない。
それを回避するにはどうしたらいいのか。考えさせられる内容であった。日本の国会議員たちにこの意識があるだろうか。
社会科の教科書としてもいいのではないかと思うぐらいであった。 -
今の国際情勢を知る、最も最新の情報が網羅されている本です。それもここまで読みやすく、わかり易く書かれている本はないのではないかと思えるほどの内容でした。この本こそ、多くの日本人に読んでほしいと、考えます。そして、今日本に足らない、ナラティブ思考を日本人が持たなければならないと思われました。
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戦争反対を唱えるだけで平和になると思考停止している平和ボケした多くの日本国民に読んでもらいたい本だと思った。
西側の立場である日本では、西側が現状維持戦力、中国、ロシアが現状変更戦力とされているが、中国にとってのあるべき現状とは台湾も含んだ中国統一であり、ロシアの視点から見ると同胞であったウクライナにまで西側に取り込まれようとして現状変更されていると見ている。
そんな各国の見え方について、中国、台湾、イスラエル、パレスチナ、インドの視点も紹介し、最後にこれらの国はナラティブを持っているが、日本のナラティブが弱いことに問題提起をして終わっていた。
著者プロフィール
豊島晋作の作品





