しゅうまつのやわらかな、

  • KADOKAWA (2024年12月19日発売)
4.17
  • (16)
  • (4)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 405
感想 : 11
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784046067982

作品紹介・あらすじ

忘却と喪失。停滞と安寧。異端の言語感覚で綴られる、過ぎ去った日々の心象。
随筆。小説。詩。日記。変幻自在に境界を超える筆致が織りなす待望の随想集。


装画:つくみず
装丁:名久井直子


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

小さなころの夢は石になることで、いま夢みるのも石になること。
もの言わず、もったりと、ただそこにあるだけのものでありたい。
水と風に磨かれて、つやつやしたからだにひかりを溜めていたい。
ときどき拾われて、飾られたり投げられたりするのも、悪くない。
むきだしのみじめさを武器にも鎧にもしないで、そこにありたい。
『石の日』より

……きっと、何者にもなれない。そんな言葉を聞いて、煮物にもなれない、と思った。
何者にもなれない、という十の音のつらなりは、その九つを煮物にもなれないが占める。
『煮物にもなれない』より

ことばはすべて、こころの翻訳だから、決して明かされない秘密を持っている。ちょうど湖の水を手にすくいとったとき、手の中の水はもう湖ではないように、そんなふうにしかことばをあつかうことはできないのだと、しずかにあきらめている。
『コンサバ』より

深淵をのぞくとき深淵もまたひとりぼっち。しーん。えーん。
『めそめそメソッド』より

神は細部に宿るのではなく、細部を見つめる視線に宿る。
それか、細部にすました耳に。こまやかさをこぼさないよう、ふるえる手つきの中に。
『ゴッホとズボン』より

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自分自身がカウンセリングを受けていることもあり、心理士さんの頭の中を覗けたらなと思い購入。感性が光る文章で面白かった。
    迷子日和、ぬいぐるみは役に立たないから、めそめそメゾットが特にお気に入り。

  • 表紙のイラストがとても好みで買った本。
    著者は臨床心理士らしい。
    24のエッセイが収められている。
    でも、エッセイと単純に呼んでもいいのだろうか。
    文章は平易だが、著者の独特の感性が光っており、どこか詩的でもある。著者に世界はどう見えているのだろう?
    なんだか不思議な読書体験だ。

  • 914-A
    新着図書コーナー

  • おてんき:ぽかめき

  • エッセイや詩、小説などいろいろごちゃまぜの作品集。少し読みにくさあり。

  • 914/ア

  • 全24編の作品集

    「静けさをおそれないこと」
    座っているだけでいいと言われても不安になることがある。
    できる人を見ていると、自分なんてと思う日もある。
    そんな私には、著者の祖母が言った
    「役に立たないから、いいんだねぇ。役に立つもんは、どっかでいらなくなるから」が頭に残った。役に立たなくてもその場にいていいのかもしれない。

    ぽかめくという造語がかわいい。

  • 星の数:★★★★★

     X(旧Twitter)で、ぬいぐるみのかわいい写真の投稿で知られる臨床心理士、浅井音楽さんによる第一作品集です。
     やさしくやわらかい言葉で紡がれた、心がぽかぽかするような作品です。
    (みさんからのおすすめコメント)

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    http://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB00619959

  • 914/ア

  • ゴンドラゴン

全10件中 1 - 10件を表示

浅井音楽の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×