世界は誰かの正義でできている アフリカで学んだ二元論に囚われない生き方
- KADOKAWA (2025年2月20日発売)
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784046073723
作品紹介・あらすじ
「世界最悪の紛争地」と呼ばれるアフリカ・コンゴ東部。略奪や虐殺、性暴力が横行するその地は、闇に潜む「悪」が支配しているように見えていた。
けれども、熱帯雨林を抜けた先で対峙した武装勢力の司令官は、戦う理由をこう説明した。「自分たちの土地を守るためだ」。また、世界で禁止されている「鉱山での児童労働」を行う子どもは、僅かな収入で自身と家族を支えようとしていた。
そこには、彼らなりの「正義」があった。
何事も二元論では語りきれない。アフリカから遠く離れた私たちの社会でも同じだ。ニュースやSNSで叩かれる「悪人」も、視点や風向きが変われば「善人」と称えられる。しかし、真実はもっと複雑で、白と黒の間には無限の灰色がある。
アフリカを中心に、紛争地や貧困地域を訪れてきたフリーランス国際協力師の原貫太。ユーチューブでは世界の課題について幅広く発信し、登録者は33万人を超えた。だが、順風満帆に見える歩みの裏には、複雑な世界と向き合って生きる上での葛藤があった。
・フィリピンやウガンダでの出会いを胸に起業した団体を、心の病を理由に辞めてもいいのか。
・多くの人に動画を観てもらうために、過激なタイトルやサムネイルを使ってもいいのか。
・厳しい環境で暮らす人々を撮影するだけで、助けなくてもいいのか。
・生きづらい日本で幸せに生きるために、「死」が身近にあるアフリカから何を学べばいいのか。
あなたも、世の中の複雑さに立ちすくみ、二元論が生む苦しみに囚われているかもしれない。でも、そんな中でも社会を良くしたり、自分らしくありたいと願うのなら、本書を手に取ってほしい。著者の半生の記録を読めば、一歩を踏み出すための問いや視点が見つかるはずだ。
感想・レビュー・書評
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『感想』
〇正義論について学べるなと思い読んでみたが、論理的考察からのものではなく、個人の視線からの感情的な思いが書いてあるものだった。
〇著者はユーチューバーとして活動されているそうだが、本人のことを知らず、この人のことを知りたいと手に取ったわけではなかったため、すんなりと受け入れられることはなかった。
〇自分の苦しみを赤裸々に描いてあるのは好感が持てたが、取り巻く環境の問題点があることだけでなく、自分で線を引くことができないから苦しんでいるわけで、それができてしまう自分が悲しいのと同時に、気の持ち方を変えていくことも必要だと感じてしまう。
〇自分の信じる良い方向に世の中を変えていこうと考えることは大切なこと。でも現実を受け入れるところから始めないといけない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アフリカでの貧困格差の現状を何度も現地に足を運び発信するYouTuberの本
活動はほんとに素晴らしいのだが、「現実を知った者の義務として"自分が"何とかしなければ」という正義感が強すぎて、その正義のまわりには余白がない気がした、、 -
読者のYouTubeを見ていればより読む際の考えも広まったのかもしれない
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正義論について、もう少し具体的にページを割いて欲しかったかな。
やなせたかしさんではないが、正義はいつでも逆転するというのが正しいのであろう。
ガザ地区でのジェノサイドもイスラエルには正義であると言うように、戦争、紛争はどちらにも正義という名のもとに行われているのだから。
まずは知るということが大切なのであろう。
そのために彼はYouTuberとして発信しているのだが、知ることの先にどう行動すべきかわからず苛立ちさえ感じる。混沌とする世界、
暴力、貧困の前に何が私達にできるのだろうか。
日々の生活の中で意思決定の機会が奪われ、
主体的に考える力が失われ、創造性が失われてると彼は言う。
だから自分の頭で考えろと言うことだとは思うが、答えがみつからない愚者にとっては、もう少し具体的なアプローチを示して欲しかった。
彼のYouTubeも観てみよう、なにかヒントがあるかもしれないと。
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選書番号:235
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勉強になりました。アフリカの現実から目を背けてはいけないこと、必ずしも力強い精神から使命感が溢れ出てくるわけではないということが理解できました。そして、マスコミの存在意義を深く問う内容でした。ジャーナリズムにおいての正義とは、目の前の危機を撮影し続けることなのか、それとも撮影など後回しにして、弱者を救い出すことが正義なのか、倫理的内容も豊富でした。
著者プロフィール
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