回天の群像

著者 :
  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046210753

感想・レビュー・書評

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  • 特攻隊員は何を想って志願し海に散ったのか、手紙やエピソードを通して、その人柄までも伝わってくる。
    ここまでの極限的な純粋さには感銘を受けるけど、そこへ至るには時代背景が大きく影響しているし、自分の想像力ではやはり遠い過去のことという域を超えられない。

  • 第二次世界大戦末期、必殺の兵器として開発された特攻兵器(回天」。

    回天を開発し、兵器としての採用に奔走し、そして自らが殉職した黒木大尉はじめ、多くの回天搭乗員、そして彼等を見送った家族等の資料、証言を元にら回天作戦とはなんであったか、そして、回天に搭乗し特攻していった彼等の姿をありのままに描いていると思う。

    今の我々から見れば、その訓練を始める時から最終目標が自爆となる回天に搭乗することを志願するというのはどういうことか。
    国のため、家族のため、後に続くもののために我が身を犠牲にして散って行くという事が、彼らにとってどういう意味を持っていたか考えさせられた。

    また、そこから現在存在するテロ支援国家と呼ばれる北朝鮮の姿を思い出した。
    劣悪な環境で、大量破壊兵器、核ミサイルを開発し運用している北朝鮮軍の中にも、同様の気概を持って事に当たっている若者や優秀な技術者はいるのではないだろうか。
    他国から見れば、その指導者はとんでも一族ではあるが、国内でその指導者を神に等しいものとして教育され育てられた北朝鮮軍は、侮ってはならない存在なのかもしれない。
    北朝鮮から日本に対するミサイル攻撃は、本当に起こりうるものとして考えたほうがよさそうだ。

  • 「涙なしには読めない」

    と紹介があった本。確かにそうだった。
    電車の中で読むことが多かったので、実際に泣くことはしなかったが。。。

    国や家族のために命をかける、ということの意味が分かるし、その志を引き継ぐ気持ちになる。

  • 2009年1月31日(土)読了。

    2009−10。

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