プライドと情熱―ライス国務長官物語

制作 : Antonia Felix  渡邊 玲子 
  • 角川学芸出版 (2007年7月発売)
3.30
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046211149

作品紹介

「いつかここに住むわ」初めてホワイトハウスを訪れた10歳のコンドリーザ・ライスは父に告げた。人種差別の激しかった南部に生まれ、常に白人の子どもよりも優秀であることを目指したライス。差別に屈せず、誇りを持って生きるように育てられた少女は、やがて大学、政界に活躍の場を得る。すべては自らのプライドと情熱に支えられていた。世界で最も輝く女性の真実。

プライドと情熱―ライス国務長官物語の感想・レビュー・書評

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  • 改めて読んでいて思うのは、ライスもまた世代間格差の障壁に悩まされていたという点。

    40歳以上の白人に安全保障を任せてはならないと言い切れる若年層が果たして日本にどれだけいることか。

  • 2001年9月11日の朝、コンディはいつものように午前6時半にオフィスに着いた。今日もまた、夜9時まで家に戻らない、長い1日が始まると思っていた。p.210

  • 黒人で、女性、というマイノリティの代表でありながら、国家の重要なポジションについているコンディという女性はどんな人なのだろうかと、関心があった。先祖は奴隷でありながらも、教育熱心な家系に育ち、同時に、宗教心による公平さ・公正さをもって生きることを学んで育ったという、おいたちから、半生をトレースすることができる。
    「女性」の持つ「強さ」や、何世代にもわたる家族のなかでの教育の大切さを考える一方で、能力ある(マイノリティの)若者を起用するアメリカの政治家のバックヤードを垣間見た思いがした。

  • 黒人で女性である彼女が差別が色濃く残る時代のアメリカ社会において
    大学、政界に活躍の場を得るまで、
    またその競争の土俵に立つまでにどれほどの苦難を要したのか。
    それを乗り越えた彼女がいかに多才で、聡明で、且つ気概溢れる優れた人物であったか。
    そういう事だけが知りたかった訳ではないのです。

    私が知りたかったのは、
    それ程までに賢明な彼女が、
    偏った遠目から見て人間性まで定義される事の不条理さ、迫害される事の痛みを知る彼女が、
    第一線でイラク戦争を強行するにあたって何を感じていたのか。
    足元のおぼつかない大義、一局的な正義の名の下に
    奪われていった命のあまりの重さに揺さぶられる葛藤はなかったのか。
    それを知りたかったのです。
    残念ながらそれについてはたいした考察もなく、
    「アメリカは世界を安全な場所にするだけでなく、
    それ以上にいい環境にすることを目指している」
    という、本気なのかどうかさえわからないような文句で終始。

    アメリカは自由と正義の名の下に戦う。
    我々はテロとの戦いに勝利した。
    彼らが欺こうとしているのは、世界なのか、自分自身なのか。

  • これは自分のキャリアを見直すうえで非常に読んでよかったと思う本。別に教訓とかは書いていないけど。でもやはり責任のある立場に就く人ってそれ以外の才能(ライスさんはピアノ)も極める努力ができるのね、と思うと我が身を省みてブルーになります。

  • (2008/7/21読了)ライス国務長官の伝記。音楽から政治学に転向って凄いな!やっぱり「天才」には、天賦の才と努力と両方が必要なのね、と思いました。私も中高生の頃は政治学の研究者にあこがれておりました…全然そんな器じゃないことは、大学に行ってから分かりました(^^;

  • 幼少から優秀伝説ひたすら、な本。なわけで、どんな教訓を拾うか、というために読む。
    人種差別がつい最近までそんなひどい状況とは思っていなかったので驚き。

  • P20“問題の核心にストレートに迫る知性”P33“アメリカ南部のプランテーション所有者とその奴隷を先祖に持つコンディは、人種差別の激しかった南部にあって、白人の子より三倍優秀であることを目指し、差別に屈せず、誇りを持って生きていけるように育てられた。”P81“自分が何をやりたいのか分かっていて、そのためには喜んで犠牲を払うという基本姿勢ができていました。それは犠牲ではなく、自分のゴールを達成するためになすべきことと理解していたのだと思います。”P85“「ぎりぎりになって教科書を読み、テストはパスしましたが、すぐにすべてを忘れてしまいました。十五年後、日本を訪れ、お寺を巡りながら、『かつてこれらについて読んだことがあったけれど、ああ、それを覚えておいたら』と後悔しました」。”P103“「不思議の国のコンディ現象」〜「私は身長百七十三センチの黒人女性であり、生まれ変わって外見を取り替え、もし白人男性か白人女性、あるいは黒人男性だったらこうした現象が起きたかどうか試したりなどできないのです。ですから、そんなことを悩んで時間を無駄にはしません」”P118“ソ連の宇宙飛行士ヴァレリー・クバソフはテレビ放映された場面でこう語った。「アメリカのテレビを見ている皆さん、どちらの国がより美しいかと問うのは的外れです。私たちの青い惑星より美しいものはないと言ったほうがふさわしいでしょう」。”P122“「リーダーは、普通の人々が理解できるよう外交政策を明確に伝えなければならないと彼女に教えたのは、ジョセフ・コーベルだった。危機に際し、市民は自分たちの日常生活に影響が及ぶのを理解しなければ、大義を支持しないだろう」とマデレーン・オルブライトの伝記作家のアン・ブラックマンは記している。”P127“「[長い間]私は音楽家になるという人生の計画を立てていました。それが唯一の夢だったのです。やがて夢は崩れ去りました。もう二度とただ一つの夢だけにすがるような真似はしないつもりです」”P170“「私は学生に、『自分の周りに同意見の人々しかいないとしたら、それは居場所を間違えているのよ』と言っています」コンドリーザ・ライス、一九九三年”P219“「高い自尊心と自信は、三つ目の特性、つまりこの女性たちが職業における成功の鍵とする、常に期待を上回るせいかを挙げること(九五パーセント)で、自然に身についていった。男性の同僚たちと同等の尊敬と信頼と報酬を手にするには、女性は男性以上に一生懸命働かなければならないと実感していた。八〇パーセントの女性が、キャリアを高めるうえで海外経験が重要だと認めており、七四パーセントの女性が『男性の同僚が心地よいと感じるスタイルを身に付けること』も重要だと述べている」”P257“「環境や試練は選べませんが、それへの対処法は選べます。すげてがうまくいっている時は、物質的な見せかけの喜びや満足に陥り、自分に対するプライドや信念に満足していましがちですが、苦難を通して、罪の贖いや自己認識を見出すのです。それは『出エジプト記』の奴隷が学んだことであり、アメリカの奴隷が『この苦しさを誰も分かってくれない/主の栄光を讃えよ!』と歌った時に示したことです」”

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