中国ニセ食品のカラクリ

著者 :
  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046211576

作品紹介・あらすじ

ヒ素入りの粉ミルク、ホルマリン漬けにした鮮魚、洗剤と牛の尿で水増しした牛乳、工業廃水の不法投棄、1年に82回発生する赤潮、肺がん患者の急増、カドミウム汚染、大腸菌入りの"ミネラルウォーター"…。食のモラルの低下が問題になっている現代、自分の身は自分で守らなければならない。中国内部で深刻化するモラルハザードを鋭くえぐり、日本の食と環境を守る活路を切り開く。

感想・レビュー・書評

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  • 食事中、食後まもなくには
    くれぐれも読んではいけないのが
    こういう類の本でもあります。
    間違いなく気分を害することでしょうし
    食べ物を信用できねぇ、になるかも。

    とにかくこのニセ食品は
    話を聞くだけでも
    うんざりさせられるものばっかりです。
    しかも摘発されてもまた新しいものを
    作り出すという、負の意味での商魂のたくましさ。

    これは読んだものこそその
    おぞましさを体感できることでしょう。
    上記のような状態に読んでしまったら…

    そして言えること…
    いくらこの国が世界2位になっていても
    この裏側の状態では
    そのうちツケが回ってくることでしょう…

  • 富阪聡氏の中国食品レポート

    中国食品の危険性に対するレポートは数限りなくあるが、富阪氏の本書もスゴイ、次から次へと続く、昨年のメラミン入り牛乳もほんの氷山の一角に過ぎない

    「夫婦喧嘩で殺虫剤を飲んだ妻が元気になり、初めてニセモノだったのに気がついた、仲直りをして九死に一生を得たことを喜び酒盛りをして、その酒がニセモノで、夫婦は死んでしまった」

    「中国の恐ろしい一面を生み出しているのは何なのだろうか?それは、中国社会の過当競争である。過激なサバイバルゲームである。日本人は以前ならば知る必要も無く過ごすことが出来たかもしれないが、現在は切っても切れない関係にある。」

    1989年最初に北京に行った時、町の様子を知るには駅を見ればいいと思い、観光が終わったあと一人で夜の北京駅に行った時のことを思い出す。駅前広場に人が多いことにも驚いたが、構内に入ってビックリした。切符売り場は鉄格子で囲われ、どの窓口にも人・人・人が殺到し、大声で叫んでいた。どうして並ばないのだ!これで切符が買えるのか!不思議な世界を呆然と見ていた。

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著者プロフィール

1964年愛知県生まれ。北京大学中文系に留学した後、
週刊誌記者などを経てフリージャーナリストに。
94年『「龍の伝人」たち』(小学館)で、21世紀国際ノンフィクション大賞
(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞を受賞。
新聞・雑誌への執筆、テレビコメンテーターとしても活躍。
2014年より拓殖大学海外事情研究所教授。
『反中亡国論』『中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由』
『「米中対立」のはざまで沈む日本の国難』(以上、ビジネス社)、
『感情的になる前に知らないと恥ずかしい中国・韓国・北朝鮮Q&A』(講談社)、
『トランプVS習近平 そして激変を勝ち抜く日本』『風水師が食い尽くす中国共産党』(以上、KADOKAWA)など著書多数。

「2023年 『それでも習近平政権が崩壊しない4つの理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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