本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046211736
作品紹介・あらすじ
ドイツ・ロマン派を代表する画家、カスパール・ダーヴィト・フリードリヒ。その絵画に湛えられた深い崇高感覚に、シューベルトの音楽、中原中也、梶井基次郎、ランボー、チェーホフの文学、東山魁夷の絵画、そして哲人ニーチェの言葉を折りかさね、そこに谺する「崇高なもの」の響きを、現代社会への根源的問いとして聴き取る。
感想・レビュー・書評
-
カスパール・ダーヴィト・フリードリヒは、北ヨーロッパを感じさせる18~19世紀のドイツ・ロマン派の画家である。海を望む崖や海岸に後姿の人物が描かれていて、深く惹きつけられる。確かに崇高さや永遠性を感じさせる。本書では、和洋の様々な詩人、批評家、音楽家と結びつけて、その崇高さを盛んに言うのだが、類似性を言われたからといってなんなんだろう。いったいどこが現代社会への根源的問なんだろう。さっぱり分からない。批評とは思わずに気楽なエッセイとして読めばいいんだろうが、それにしても著者自身の思いをつらつらと述べているだけように思えて面白くなかった。まあ、こちらの頭が悪いだけかもしれない。
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示