ウェルカム トゥ パールハーバー (下)

  • 角川学芸出版 (2008年12月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (572ページ) / ISBN・EAN: 9784046211774

作品紹介・あらすじ

国際覇権戦争に巻き込まれた日本は、和平への道を閉ざされ、真珠湾攻撃の日を迎える。

みんなの感想まとめ

戦争の裏に潜む陰謀や情報戦を描いた本作は、日本が米国との戦争に突入する過程をリアリティ豊かに描写しています。真珠湾攻撃が実際には米国の策略によるものであったという視点から、歴史の表層だけでは見えない真...

感想・レビュー・書評

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  • 本音はグッドバイ トゥ パールハーバー 《赤松正雄の読書録ブログ》

     日本の真珠湾攻撃は、戦史における騙し討ちの好例として常に俎上にのぼる。だが、果たして米国は本当に騙されたのか。むしろ、日本の側が騙されて、戦争に引き摺りこまれたのではなかったのか。このテーマは諸説入り乱れ、様々な解釈が光彩を放ってきた。実に永い間の謎とされてきたのである。西木正明『ウェルカム トゥ パールハーバー 上・下』は、米国ルーズベルト大統領が開戦の口実を作るために、あえて日本を誘い込んだとの解釈にたって書かれたスリリングな長編小説だ。

     そう、いかにも長い。上下二巻であわせて千ページを超える大作は、面白いのではあるが、読む方は大変だ。一昨年に上巻を読み終えて、正直にいうと、つい先日まで下巻の半ばで放っておいた。それがある本が原因で、突然再読する気分になった。お蔭でやっとこさっと、ようやく制覇できた。

     昨年暮の8日に70年の節目を迎えた日米開戦。手堅い書店として名を馳せる藤原書店が「幻の名著、遂に完訳」との触れ込みで、『ルーズベルトの責任 上・下』を出版したことが後押しの役割を果たしたのだ。この本は、米国の学者チャールズ・A・ビーアド氏が、大統領ルーズベルトが非戦を唱えながら、日本を対米開戦に追い込んで行く過程を膨大な資料を元に容赦なく暴いたもの。1948年に発刊されるも禁書扱いにされ、占領下日本でも翻訳されることはなかった。そうしたいわく付きの著作が陽の目を見たとあっては、持て余し気味の小説にケリを着けざるをえぬ。遂に駆け込み読書宜しくゴールインできた。同時並行で10冊程を読む身としてはどうしてもノリのリズムに乗り切れぬのは仕方がないにせよ、遠い道のりではあった。

     日米戦争はペリー来航以来、やがては起こるものとされてきた。百年以上に渡り米国が実践してきたアジア極東外交の必然的な結末であったというのが常識的見方であろう。ルーズベルトの陰謀を思い知って、改めて米国や英国という国のしたたかさというか性懲りのなさを感じたしだい。この二冊の本を読むことで、真珠湾攻撃の謎ともサヨナラしたい。そう、リメンバーでもウェルカムでもないグッドバイ トゥ パールハーバーが本音だ。長い論争にケリをつけるという意味と、真珠湾を忘れたいとの思いの双方を込めて。

  • 日本が米国との戦争状態に入ることで発生した第二次世界大戦だが、日本の参戦は英国や米国の謀略だった、っていうお話。
    ノンフィクションらしいね。


    よく巷に流れる、真珠湾攻撃は事前に米国が察知しておりこれにより米国世論が戦争に傾いたおかげで米国政府も気兼ねなく日本との戦争に突入できた、っていうのが大まかな流れ。
    この手の真珠湾攻撃に対する謀略論はよく聞く話だけど、凄くリアリティを持って描いていると思う。



    一言に戦争をするといっても、武官諸氏が活躍する裏で文官たちも同じように戦っている訳で。本作はその文官たちの情報戦略にスポットを当ててるのが面白いと思う。
    戦争は持っている情報次第で左右されるなんて話はよく言われているけど、その情報を得るための熾烈な戦いをテンポよく書いているのでスラスラと読めます。

    内容の真偽のほどは俺には計り知れないけど、これが完全なノンフィクションだとすると、自分が学んできた歴史は本当に表層の都合の良い部分のみなんだな、というのが一番の感想でした。

  • 感想未記入

  • 結局、こうしてわが国はヤられたわけか・・・。

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著者プロフィール

1940年秋田県生まれ。出版社の雑誌編集を経て、作家活動に入る。88年『凍れる瞳』「端島の女」で直木賞、95年『夢幻の山旅』で新田次郎文学賞、2000年『夢顔さんによろしく』で柴田錬三郎賞を受賞。

「2011年 『ウェルカム トゥ パールハーバー(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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