ウェルカム トゥ パールハーバー(下)

著者 : 西木正明
  • 角川学芸出版 (2008年12月6日発売)
3.22
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  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046211774

作品紹介

天城と江崎は日米交渉の裏で糸を引くイギリスの思惑を探るうち、ソ連の「スニェーク」なる作戦が進行中であることを知る。英、米、中国、ソ連の陰謀が絡み合い、日本を戦争へと導く運命の歯車が回りだす…。壮大な謀略を突き止めた天城と江崎に、残された道はあるのか-。歴史を塗り替える、驚愕の新事実を明かす。

ウェルカム トゥ パールハーバー(下)の感想・レビュー・書評

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  • 本音はグッドバイ トゥ パールハーバー 《赤松正雄の読書録ブログ》

     日本の真珠湾攻撃は、戦史における騙し討ちの好例として常に俎上にのぼる。だが、果たして米国は本当に騙されたのか。むしろ、日本の側が騙されて、戦争に引き摺りこまれたのではなかったのか。このテーマは諸説入り乱れ、様々な解釈が光彩を放ってきた。実に永い間の謎とされてきたのである。西木正明『ウェルカム トゥ パールハーバー 上・下』は、米国ルーズベルト大統領が開戦の口実を作るために、あえて日本を誘い込んだとの解釈にたって書かれたスリリングな長編小説だ。

     そう、いかにも長い。上下二巻であわせて千ページを超える大作は、面白いのではあるが、読む方は大変だ。一昨年に上巻を読み終えて、正直にいうと、つい先日まで下巻の半ばで放っておいた。それがある本が原因で、突然再読する気分になった。お蔭でやっとこさっと、ようやく制覇できた。

     昨年暮の8日に70年の節目を迎えた日米開戦。手堅い書店として名を馳せる藤原書店が「幻の名著、遂に完訳」との触れ込みで、『ルーズベルトの責任 上・下』を出版したことが後押しの役割を果たしたのだ。この本は、米国の学者チャールズ・A・ビーアド氏が、大統領ルーズベルトが非戦を唱えながら、日本を対米開戦に追い込んで行く過程を膨大な資料を元に容赦なく暴いたもの。1948年に発刊されるも禁書扱いにされ、占領下日本でも翻訳されることはなかった。そうしたいわく付きの著作が陽の目を見たとあっては、持て余し気味の小説にケリを着けざるをえぬ。遂に駆け込み読書宜しくゴールインできた。同時並行で10冊程を読む身としてはどうしてもノリのリズムに乗り切れぬのは仕方がないにせよ、遠い道のりではあった。

     日米戦争はペリー来航以来、やがては起こるものとされてきた。百年以上に渡り米国が実践してきたアジア極東外交の必然的な結末であったというのが常識的見方であろう。ルーズベルトの陰謀を思い知って、改めて米国や英国という国のしたたかさというか性懲りのなさを感じたしだい。この二冊の本を読むことで、真珠湾攻撃の謎ともサヨナラしたい。そう、リメンバーでもウェルカムでもないグッドバイ トゥ パールハーバーが本音だ。長い論争にケリをつけるという意味と、真珠湾を忘れたいとの思いの双方を込めて。

  • 感想未記入

  • 結局、こうしてわが国はヤられたわけか・・・。

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