パピヨン

  • 角川学芸出版 (2008年12月19日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046211903

作品紹介・あらすじ

生涯を「死と死に逝くこと」の研究に捧げたエリザベス・キューブラー・ロス。ロスが残した「蝶」の謎を追い、田口はポーランドの強制収容所跡へと向かう。生と死をめぐるシンクロニシティのなかで、看取りという現実に直面しながらロスを追い求め、捉まえた「死」と「意識」とは。

パピヨンの感想・レビュー・書評

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  • 大好きだった祖母の名前が蝶。我が家では、とても親しみのある生き物。読むべくして読んだ本という気がする。おばあちゃまに会いたいな。

  • 死の研究しながら最後は孤独に死んだエリザベス・キューブラー・ロスの人生をたどりながら、著者は実生活でもアルコール依存症だった父を看取る体験をする。

    デビュー作以来、壮絶な家族状況を直接・間接に公表してきた彼女だが、今回の作品はいっそう胸に迫った。

    ひどい目に遭わされた父をここまで看たという猛々しい気持ちから、うらみつらみを昇華して「よく生きた」と父の生き方を肯定できるようになるまで、葛藤のなかで自分自身をみつめながら到達した思いは、ロスの思いと共振している。

    引用部分にもはっと打たれる文章が多かった。求めているものに出合えた感じがした1冊。

  • ポーランドでは子供のころから蝶の絵をかく。収容所でも子供らが描いた蝶の絵が多く残っていた。
    人は自分がしたいと思うことしかしない。それを知ることが重要だ。
    全てのことにイエスという。人生はそのための学校なのだから。
    私は大丈夫でない。あなたも大丈夫でない。だからそれで大丈夫。

  • 201306

  • 著者が「死の瞬間」の著者 エリザベス・キューブラー・ロスについて調べている時に父が末期の肺癌になる。父親は重度のアルコール依存症で病院でも問題を引き起こす。

    母も兄も亡くしている著者は一人で、父を看取る。
    父の態度に怒り、時には憎みながらも精一杯父の生を支える。
    過去に対する複雑な思いを抱きながら、懸命に父を看取った後、
    ロスについての調査を進めた。

    死後の世界について考える事は、身内を失った者なら誰しも経験があると思う。蝶にまつわる不思議な話にも心救われる気持ちがした。

  • 最期に父がけい子さんに遺したことばと、半年後の夢で伝えた言葉。
    この本の骨子だ。

  • たまたま、雑誌ですごくよい感想が載っていて、ちょうど認知症関係の
    本を読みたいと思っていたので買ったんだけど、残念賞。

    ロスの『死ぬ瞬間』は職業柄必読本で、すばらしいと思っている。
    だから、ロスの引用部分は納得できたし、感心できたが、ほかの部分は
    父親への思いや、医療従事者への偏見が強く、読んでいていやな気分になった。
    つまり、この本自体がよいのではなくて、ロスの言葉が評価されているだけではないか?と思ったりして。(ごめんなさい)
    田口ランディという人の文章は独特で、なんというか執念深いというか
    強すぎて私はあまり好きじゃない。

  • E・キューブラー・ロスの蝶の謎を追いつつ、自分の父の看取りに至った過程を描く体験談。

    自分の父もランディ父と同様にアル中で、酒乱で酒を飲み暴れて、大変だったので、この手の作品はきつかった。
    当時を思い出し中盤は少し読むのを中断しました。

    「キュア」が癒しなのに対して、この「パピヨン」は死を誘う蝶を追う精神の旅。
    終盤の父が亡くなる直前の話が印象的で「浦河べてるの家」のソーシャルワーカー向谷地さんと、精神科医の川村敏明先生が北海道から来てくれるのだけど、結局ランディ父は亡くなる。

    そしてアルコール依存症患者が、どうしてあんなに周囲の人に迷惑を掛けるのか?

    という問いに、川村医師は
    「淋しいからです」「依存症の人はみんな、淋しくて淋しくてたまらないんです。自分が見捨てられてしまうんじゃないかと不安なんです。」(205ページ)
    に衝撃を受けた。

    私の父も淋しくて、淋しくって暴れていたんだ…。
    父の気持ちを少し垣間見たような気がして、これが父からのメッセージのような気がして、泣けた。
    依存症患者の心理も垣間見れた。

    否定的な言葉を浴びて育った子供は、言葉を理解できなくても波動で理解して心に歪みを抱える。

    歪みは個性でもある。歪んでいない人間なんて一人もいないのだから。(228ページ)

    色々とつらい内容の本であったけど、救われる内容でもあった。
    併せてロスの本また読みたくなった。

  • 二○○六年五月、私は初めて瞑想を体験した。

  • 週末医療。キューブラ・ロス。屋久島であった詩人。ピースがはまっていく

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