軍師の門(下)

著者 :
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 109
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046211996

感想・レビュー・書評

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  • この著者の話はいつも悪く無いのだが、どうも緩いというか温いというか、勢いが無い感じがするんだよなあ。悪くは無いのだが〜、ん〜
    やっぱり「面白かったーッ」と言いきれない。何か足りない。上下巻でも飽きずに読ませはするから、単なる好みの問題なのかもしれないが。

  • NHK大河終盤になり、官兵衛関連の本を読んで みた。その一冊。ボリュームの割に内容は薄いかな。

  • 半兵衛が病のもとに薄命であったのに対して、官兵衛は荒木村重により有岡城幽閉の試練を経ながらも戦乱の世を生きながらえる。明日をも知れぬ時代に見事な先見をもって道をひらいた官兵衛は、戦国武将としては勝者に違いない。しかし、天賦の才を備えるがゆえ、あたかも不遇の将であるかのごとく描かれる。二兵衛の視線で俯瞰しつつ、織豊政権の盛衰を分かりやすくおさらいできた。

  • 下巻は黒田官兵衛が主人公。中国大返しまでは、羽柴秀吉と良好だった関係も天下統一が進むほど冷めてしまい、遠ざけられてしまう。
    毛利氏との同盟、四国平定、九州平定、関東や東北平定、朝鮮出兵と黒田官兵衛の出番は数多くあった。しかし、その恩賞は少ないものであった。
    関ヶ原の戦いの際に最後の大勝負に出る!軍師は芸術家だと例えがあったが、まさにその通りの人生だった。

  • 軍師は芸術家。軍師について表現したいことが綺麗に表現されていました。おもしろかったです。

    ミーハーな理由で読み始めた小説だったが、いいの引いた。著者は大河の原作を書いたぐらいの人だし、間違いない。
    火坂さんの小説は別のも読んでみたくなった。なんていうか、人選がいいなと。よくわかんない歴史上の人物に日を当てているところがいい。ただ、その分歴史的検証のほどはどうかわからないが……

    ___
    p83
    鳥取城攻めでのカニバリズム。吉川経家は籠城戦を続け、城内の食えるものは食べつくし、草木や壁に埋め込んであるイモガラ、ついには戦馬も食べ、いよいよ人肉に手を出すしかなくなった。『吉川経家置文』にはその凄惨な状況が詳しく書き残されている。

    こういうリアルがいい。姥捨て山とかそんな感じで老人は自ら食われに行ったりしたんやろうなぁ。

    p436
    軍師は政治家ではない。むしろ芸術家に近い。
    政治家というものは頭が切れすぎてはいけない。どこか愚鈍に見えるようなところがなければならない。だが、芸術家は峻烈なまでに自らの美意識を追い求め、自己表現に生きがいを見出すものである。

    たしかに! いいリーダー論だ。

    ____

    これから城を見るとき、黒田官兵衛を思い出すようになるんだろうな。

  • 羽柴秀吉の軍師で有名な竹中半兵衛と黒田官兵衛が主人公で、前半は主に竹中半兵衛、後半は小寺(黒田)官兵衛が登場し、時代的には竹中半兵衛が稲葉山城を乗っ取るあたりから、関が原の戦いの後に官兵衛が死ぬところまでが出てきます。

    今まで、どちらかというと半兵衛が義の人で、官兵衛が智謀の人というイメージでしたが、この本では逆のイメージです。
    そういえば、官兵衛が荒木村重を説得するために単身有岡城に乗り込みますが、それも義の人であるがゆえの無謀さであったかもしれませんね。

    信長がうつけ者と呼ばれるような態度で世間を欺いていました。
    これが正にこの本でいう「悪人」というべきもので、おのれを隠し、相手に隙をわざと見せる、ということで相手の警戒心を解く、それを官兵衛はできなかったということですが、それに後悔することなく、政治家としてでなく、芸術家として生きた、というのが非常に共感できるものでした。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-27c5.html

  • 終わっていくので仕方ないのだけど、上巻に比べるとワクワクした感しがなかった。

  • 九州での官兵衛についての解釈は面白いと思った。

    最後の方はスピード感もあって読みやすかったけど、上下巻あわせて一気に読むのは辛い。

  • 豊臣秀吉を支えた二人の軍師「二兵衛」、竹中半兵衛と黒田官兵衛の物語。赤の上巻、緑の下巻。龍の上巻、虎の下巻。大きく分ければ、竹中半兵衛の上巻と黒田官兵衛の下巻。
    ただし、そこは簡単には分けられない・・・相互に刺激し合い、高め合ったであろう二人の軍師は相互にライバルであっただろうし、相互に師弟でもあったであろう。そういう意味では、半兵衛の中に官兵衛がいて、官兵衛の中に半兵衛がいる・・・そんな二人として描ききったこの小説は、スピード感もあるし、面白い。
    けれども、何となく読後の欠乏感があるというのも事実なんですよね。期待の半面でしょうか。逆に言うと、こういう小説こそ、映画やドラマ化することで一味出せそうな気もするな、と。対称的な俳優二人で表現してほしいな。

  • さくさく話は進む。
    関ヶ原の戦の裏で官兵衛はあんなことをしていたとは。
    しかし人ってのは、誰しもが人から受けた大事な言葉をいつの間にか忘れて、風化していってしまうんだな。
    そして後になって、思い出したり、気が付いたりする。
    半兵衛がもう十年生き長らえていたらと思わずにはいられなかった。
    黒田官兵衛、何やら切ない生涯だ。
    上下巻通しての評価なら★4つ。

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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