夢の動物園 旭山動物園の明日

著者 : 坂東元
  • 角川学芸出版 (2008年12月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046212597

夢の動物園 旭山動物園の明日の感想・レビュー・書評

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  • 動物園を劇場やサッカークラブに読み替えても成立しそうな第三章「日本の動物園「反省史」」。
    スター動物がいなくても、列島の端でも、小さくても。そこにいる動物の成長にお客さんには付き合ってほしいと。そこにいる動物どうしの間に価値の差はないと。
    動物園も王侯貴族のコレクションの陳列としてが始まり。日本の場合、例によって帝国になったとき学問抜きで見世物小屋的に始まった動物園。公立が多いのは反対されにくいから。でも入場者数に左右される(税金使うし公務員のやる見世物だからね)。

  • 行動展示で有名になった旭山動物園。
    園長の坂東さんが、動物園の理念や役割、命について、野生動物とのつきあいについて書いている。

    生命に対する哲学を感じます。

  • 旭山動物園に2011年に初めて訪問し、既存の動物へのお客さんの見方(例、ヒヨコを餌にするなんて「可哀想」)に対する挑戦を含んだ、飼育担当の方の想いを込めた手描きの掲示物を読んで「なんでスタンスを取って主義主張をはっきりする動物園なんだろう」と疑問に思ったところで、お土産屋さんで購入して読んでとても納得するものがありました。

    人間対自然、ではなく、自然の中の一部としての人間、という捉え方で言い表すと陳腐かもしれませんが、そう捉えると様々な展示や餌をあげながら飼育担当がその動物のおかれている環境について解説する「もぐもぐタイム」などの行動展示に一貫するものが言語化されてわかりやすいかもしれません。そして、旭山動物園は、今の自分たち大人ではなく、子供たちに新たな動物観、ひいては新たな自然観を持ってもらいたくてやっているんだ(だから「もぐもぐタイム」に子供専用の閲覧スペースが必ず確保されている)なということが伝わって来ました。

    余談的には、経営的にはこれだけ(言い方は失礼かもしれませんが)強烈な組織文化を築きあげることができた組織は強いですね。来場者数が増えたということは、それにやっと時代の価値観が徐々に追いついてきたということなんだと思います。

  • どん底から出発し、今や世界から注目を集める屈指の動物園の園長、板東元さんが語る、旭山動物園のこれまでとこれからの話。
    先日、駆け足ながら、初めて噂の旭山動物園に行き、板東園長からも直接話を伺うことができましたが、動物園の仕事に取り組む上で、どんな思いや経験をもとに、この動物園が発展してきたのか、とてもよくわかる内容です。

    動物たちが"共に暮らすこと"と"仲良く暮らすこと"は全く違うということ。
    人間社会とは全く異なる秩序や仕組みの中で循環している自然界のシステム。自然界と私達の関係性、動物達から学ぶ知恵と生き様、仲介者としてそれを伝えようとする園内スタッフの情熱などがよくわかります。

    動物園に行かれた方には、園内ショップで販売されている「動物図鑑」との併読をお薦めします!
    図鑑には、どん底時代に描かれた14枚の絵(動物園の理想像)や旭山動物園の歴史が掲載されています。

  • チェック項目41箇所。本物を見る・体験すること。野生の動物は
    自然中心に生きている。人間だけが自分中心に生きている。
    動物園はいのちを展示している。人間のフィルターを通さず、野生の魅力
    そのままに展示することに意味がある。自然界では依存=死。
    「生きているから生きている。」動物園の動物はペットではない。
    相手のいのちを思うなら、自分の一方的な感情で判断しない。
    ヨーロッパでは王族コレクションとして動物園があった。
    そして、研究学問に発展した。
    いのちの価値に差はない・・・コアラ・パンダのブーム。
    人間と野生動物は対等。何でも自分たちでやる。お金がなければ
    どうやって実現するか考える。共生とは仲良くすることではない。
    環境保護の真実を知ること。
    野生動物と人間・・・「存在を認めている。」
    「負け犬」は群れが生きていくために必要なもの。
    いじめをなくすのではなく、いじめがある中でどうするか?
    平等・・・みんなが同じ能力をもっているわけではないという事実を
    認めること。

  • いつか行きたい旭山動物園。
    でもどうせ行くならツアーじゃなくて一日かけてゆっくり観てみたいなあと思いなかなかチャンスがありません。が、いつかは行ってみたい。大型猫科動物に見下ろされてみたいなあ…と思っております。

    動物ってスゴイんだ。命ってすごいものなんだ。と、言うことが色々な形で語られています。うちの飼い猫だってもう20年近く一緒に暮らしてますが時々あ、スゴイとかこんなことするんだ、ネコってと驚かされることがたびたびあります。その動物の良いところ、すごいところを一番知っている飼育員さんがそれを他の知らない人に見せる・説明する。そんな簡単なようでいて難しいことを実現されたんだなあ…と感心致しました。

    そういえば風太君のおかげで千葉動物公園もしばし潤ったとききましたがその後はどうなのかなあ?たまにはいきたいなと思ったのですが風太君フィーバーで混んでいると聞き、足が遠のいておりました。今度行ってみようかな、なんて思いました。

  • 板東さんの動物に対する真剣な気持ちが伝わってきた。

  • 坂東さんの本を読んで
    今まで子どもの時に見ていた動物園や
    擬人化された動物を可愛いと
    見ていたことにちょっと恥ずかしくなりました

    動物の本当の自然の姿を知らなかったんだなと今さら思いました
    地球温暖化で絶滅の動物もうたわれています
    こんな時代だからこそ
    動物の本来の生きる姿が見てみたいと思いました

  • 思いのほかよかった。旭山動物園の理念が伝わってくる。信念、をもって、プライドをもってやってるんだろうなぁと思った。

  • 読んでよかった。私はこの人の考え方が好きだ。べつの著書も読んでみよ〜

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