- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046212603
感想・レビュー・書評
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会計の基礎、PLの虚構を各個人の経験を語る、というストーリーに立てて説明。事例をシンプルに紹介した小説になっており、容易に読めた。
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おもしろい!小説仕立てで、起業した人たちの語りで、会社のしくみが
わかる。この人の本はすごく読みやすい。
会計の難しいことが苦手だけど、本好きな人にはおすすめ。
っていうか、わたし向きだわ。 -
起業後に遭遇する落とし穴について、実際に起業を経験した人物の体験談という形をとりながら解説をしてある本です。会計用語を参考書を読んで理解するよりも、物語の中で実例に即しながら学んだほうが身につくと思いました。
物語の形式ではありますが、多分、ベースとなる実例があることでしょう。起業してから、ある程度の売上を確保する難しさ、更に成長するときの罠について理解できました。起業することの難しさ、それを軌道にのせて成長することの難しさが書かれていました。
以下はためになったポイントです。
・金融機関は会社と経営者を一体と考えているから、会社に融資する際には個人保証をとる(P39)
・利益は伸び縮みするゴム製の物差しみたいなもの、利益が増えても現金がそれだけ増えるわけではない(p56)
・事業者は自宅で、従業員は母、利益は出るまで給料なし、そうすれば固定費はかからない(p73)
・売れていない商品は、期末には在庫として倉庫に眠っているので、費用ではなく資産にする必要がある、従って期末に商品を仕入れて所得が減り税金が減ることはない(p84)
・純粋な固定費は、リース料・家賃・減価償却費だが、大まかに言えば、材料費と外注費である変動費以外は固定費と考えて良い(p91)
・使える現金は、売上代金から変動費を差し引いた金額である(p92)
・売上に対する人件費の割合は、製造業で28%、小売業で17%、サービス業は40%程度である(p95)
・人件費を変動費化する問題点として、製品の品質と従業員の会社に対する忠誠心である(p96)
・会社の買収(M&A)をすることで、その会社の財産・借金・人材・ノウハウも根こそぎ引き受けることになり、デューデリデンスが必要になる(p103)
・商品を輸出して代金が安心して回収できるようにするシステムが、信用状(L/C)取引である(p116)
・同業者と組んで手形を互いに振り出して銀行で割り引く、いわゆる融通手形は、帳簿上は売上代金を手形で回収したように見えるが粉飾決算である(p124)
・会社の中にある商品は、お金が一時的に形を変えた姿であると認識すべき、その商品が売れなかったら、お金を捨てることと同じ(p135)
・会社を続けるためのポイントは、1)苦しいときの備えを怠らない、2)常に次の商品を考える、3)必要な投資は怠らない、である(p136)
・お金の本来の姿は液体だが、機械や設備を買うと「固体」になり、給料や電気代になれば「気体」に変わる(p137)
・起業家が陥る第一の落とし穴は、自分の能力にこだわって顧客の存在を忘れてしまう(p153)
・経営の法則は、1)利益よりキャッシュフロー、2)商売は現金を殖やし続けることが肝心、3)増やした現金は将来のリスクと設備投資に備える、である(p156)
・エステサロン成功の秘訣は、顧客来店時に次の予約を取ること(p177)
・リーマンが破綻する直前の2007年11月には、4400億円の利益に対して、借金は41兆円、営業CFは4.8兆円の赤字、利益の元は借入金の金利より利回りの良い不動産を証券化した金融商品の購入であった(p187) -
経営者の陥りがちな失敗の法則、そして、成功への鍵を同窓会で再会した8人の体験談を通して話は進んでいく。売り上げや利益を重視し、追い続ける経営は壁にぶち当たる。会社を起こす際には、利益の追求だけでは不十分。現金を無駄なく使い、現金をそつなく増やす。本書の中で述べられている言葉は深く、非常にタメになる。企業を志す人にこそ一読を薦めたい。
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つぶれない会社には「わけ」がある 起業しようかどうか迷っている主人公が高校時代のクラスメート達から経営の経験をきくという話。読む前は登場人物が50代ということもあって、自分にはあわないかもと思ったけど、面白かった。 http://amzn.to/d4DEB9
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同窓会で会社経営をしてきた人たちが話す苦労話と
経営に対する議論を通して
あるべき姿を語っている本
なかなか興味深くためになると思います