童話を書きたい人のための本 (角川学芸ブックス)

  • 角川学芸出版 (2008年8月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784046212658

作品紹介・あらすじ

書くことによって癒された著者。その書く喜び、創作の楽しみをコンクールに入選するまでの自らの体験を通して実践的に述べた童話作家による実作のための書。この一冊から世界でたった一つだけの童話創りがはじまる!

感想・レビュー・書評

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  • 【2024.6.17ブログの感想】
    氏は童話作家で、那覇市の日本蕎麦寶(たから)の女将でもあります。
    那覇市に住んでいたとき、近くに日本蕎麦屋ができたのを知り、おいしくて何度も通いました。
    さなえさんにはとても懇意にしていただきました。
    私も妻も父母の身寄りはないので、「私を沖縄のお母さんと思いなさい」と言われました。
    沖縄から東京にもどる際、サインをしていただきたくて、店の近くのジュンク堂那覇店に本書があるのを見つけ、サインしていただきました。

    さなえさんの生い立ちは壮絶で、10歳でホームレスになり、その後養護施設に入りいじめを受けた少女時代を過ごしています。
    その頃のことを書いた「10歳の放浪記」(2006年)を出版し、NHKの「わたしが子どもだった頃」に出演されました。
    教員を4年半で辞め、童話作家になり、児童館の館長・県の教育委員長を務め、現在は童話作家とともに講演活動もされています。

    サインをいただいてから本書を3年以上もきちんと読まず、ふと思い立って一気に読みました。

    本書を読んで驚いたのは、癒しのために、童話を書くことをすすめていることです。

    自分の幼少時・若い頃の思いをもとにし、童話を書くことで気持ちが穏やかになるそうです。
    その通り!さなえさんはとても穏やかな方です。
    ・一枚、また一枚と童話を書き進めるうちに、心の中に「穏やかな風」が吹き始める。
    ・50冊近い童話に、心を癒されて今の穏やかさを手に入れた。
    ・50冊近くを書かなければ、穏やかさを手にいれられないほど、少女時代の心の傷は深かった。

    なぜ穏やかになるか分析しています。
    ・童話は読者だけでなく、書き手の心をも癒すから。
    ・それはあらゆる感情が浄化されるから。
    ・つまり童話は人間そのものをフィルターで浄化する。

    さなえさんの父を題材とした「おじいちゃんのテーマソング」を書いたことで、父を亡くした悲しみの感情から抜け出せたそうです。
    この”抜け出せた”ということがポイントだと思います。
    その他にも、生い立ちと共に童話を書いた心情が書かれています。
    童話を書くことはインナーチャイルドの癒しになるのではと思いました。

    もちろん、上記のような意味・意義だけでなく、童話を書くに際しての設定などの書き方についても書かれています。
    単に自分のことを童話を書くのではなく、他の人物や動物に変えての設定方法は役に立つと思います。
    発行当時の童話の応募先も書かれています。

    本書を読んで、自分だったら何を書きたいかなあと考えました。

    【2021.9.7感想】
    那覇市の日本蕎麦寶の奥様が童話作家で、とても懇意にしていただいた。
    沖縄から転居するに際し、本を購入してサインをしていただいた。
    絵本ではなくエッセイにサインをしていただきたくて、ちょうどジュンク堂に本書の在庫があるのを見つけた。希望通りサインをいただけてうれしかった。
    本書には上條さんの壮絶とも言える体験が書かれている。(2021.9.7)
    http://kamijyou-s.cocolog-nifty.com/blog/

    ※2021.2.7購入@ジュンク堂那覇店
     2024.6.15改めて読書開始、6.16読了
     2024.10.8著者から郵送していただき、もう一冊入手

  • メルヘンとメンヘルはよく見間違える。

    この書き手、「よいところが一つも見いだせなかった」と振り返る幼少の娘と旦那から、逃げるようにしてメルヘンの世界に入っていくところをつらかった思い出として(自虐的にでなく)語るのが気持ち悪い。自分語りをしたいだけなら、こんな本のタイトルにしないで欲しい。唯一、落選を続けていた生活のブレークスルーとして参考になるのは、良い子を主人公にしていたことに気づくところか。

  • タイトルよりも内容ははるかに深い。
    自分を幸せにしてあげること。童話を書くことは、著者にとってその一つの手段だったのですね。
    好きなことに打ち込めることの幸せ。
    人生いろんな辛いことがあっても、それを受け容れ自分の内に取り込める強さと優しさ。
    上條さなえさん、ポジティブなのに控えめなオーラ。このバランスがいいのでしょうね。
    何気ない文章のなかに、ハッとする「気づき」をたくさん見つけることができました。
    童話が書きたくなった!とまでは思いませんが(^^;;、自分の幸せのために、自分を見つめ直してみたくなりました。

  • 筆者の壮絶な人生、読み応えあり。挿入童話にも涙!人柄も最高です。

  • 3月6日

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著者プロフィール

『さんまマーチ』でデビュー以来『さんまラプソディー』(国土社)『コロッケ天使』(学研)『ぼくのおじいちゃん、ぼくの沖縄』(汐文社)『わすれたって、いいんだよ』(光村教育図書)、ホームレス同然の暮らしをした体験をつづった『10歳の放浪記』や、『月と珊瑚』(講談社)などたくさんの作品がある。作家活動と並行して児童館の館長を務めたほか、埼玉県教育委員会の教育委員、同委員長も務めた。現在、沖縄在住。

「2021年 『シェフでいこうぜ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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