福沢諭吉伝説

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  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046213877

作品紹介・あらすじ

慶応義塾大学を創立、『時事新報』を創始し、日本の国際化に献身した福沢諭吉-。近代日本を築いた"明治の俊傑"の実像を探ると共に、朝鮮独立に対する熱い友誼が明らかにする、脱亜論の"真実"を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 佐高信と福沢諭吉という組み合わせに軽い驚きを覚えた。福沢といえば「実学」の人であり、「脱亜論」に象徴される膨張主義の唱導者だ。今日であれば佐高の批判の対象となる財界お抱え文化人的な印象があり、反骨・反権威がモットーの著者がどう料理するのか、興味を持って読み進めた。
    やはり、というか、本書で著者は福沢を正面から描くことはせず、その周りの人物と福沢とのかかわりを描く中で、人となりを浮き彫りにしていく。増田栄太郎、中江兆民、馬場辰猪、北里柴三郎、松永安左衛門、金玉均、犬養毅、尾崎行雄、池田成彬といった人たちを時に支援し、時には互いに反目するという経緯を追うことで、「老獪な理想主義者」あるいは「志のある現実主義者」としての福沢像を提示してみせる。

  • 三田文学2009年冬より

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著者プロフィール

1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、郷里の高校教師、経済誌の編集長を経て、評論家となる。憲法行脚の会呼びかけ人。
近著に『新しい世界観を求めて』[寺島実郎との共著]『小沢一郎の功罪』(以上、毎日新聞社}、『平民宰相原敬伝説』(角川学芸出版)、『佐高信の俳論風発』(七つ森書館)ほか多数。

「2010年 『竹中平蔵こそ証人喚問を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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