感覚のレッスン

著者 :
  • 角川学芸出版
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046214577

作品紹介・あらすじ

感覚の謎は、すべて、「肉の論理」にあるといっても過言ではない。「肉の論理」によって賦活された、これらの「絡繰り」が肉体に仕組まれなければ、感覚は感覚でなくなり、肉体は肉体でなくなるであろう。本書は、したがって、魔術的な論理で彩どられゆく、感覚の機微について書いたことになる。この本は、さらにいえば、神なき時代、せめて、感覚の豊饒を回復するための本である。なつかしさ、ゆかしさ、かけがえのなさ、を肉体に取り戻すための本である。

感想・レビュー・書評

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  • 今年になって少し集中的にメルロ=ポンティを再読していますが、『知覚の現象学』(1は1967年、2は1974年、共にみすず書房)も『シーニェ』(1は1969年、2は1970年、共にみすず書房)も複数の翻訳者の中に、我が師=竹内芳郎がいるのを見て、そう言えば現象学を率先して紹介したばかりか、自家薬籠中の物として、マルクス主義だけでなく構造主義をも批判的に発展させた、彼の日本での哲学・思想の変革者としての存在の大きさを、改めて思い知った気がします。『言語・その解体と創造』(1971年・筑摩書房)は、衝撃的でした。ちょうどフェルディナン・ド・ソシュールからローマン・ヤコブソンやノーム・チョムスキーなんかの言語学に没頭していた時に、そんな軟(やわ)でどうするんだと、ガツンと一発きつく喝破されたものです。ええっと、我が師といったのは、例によって、私の一方的な片思い、押しかけ女房じゃなくて弟子、勝手に私淑したという訳です。う〜ん、またしても前説が長くなってしまって、全然本題に入れません・・・・・ともかく、梅原賢一郎は『カミの現象学』(2003年角川学芸出版)を読んで注目した人ですが、今度のこの本もかなりなものだという予感がします。・・・・・

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