俳句、はじめました

著者 :
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 45
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046214669

感想・レビュー・書評

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  • エッセイストの岸本葉子さん、現在はNHKEテレの俳句は番組の司会も務めていらっしゃる
    とても知的なイメージでステキな方だ
    『俳句、はじめました』というタイトルから、本当にごく初心者の私にも共感できる内容かなと思いきや、何が何が・・・

    俳句を趣味とする人の集まりに参加して、それぞれの俳句を持ち寄って、選句したり議論したりする様子が描かれていた
    とても高度で私など20年早いわと恐れ入ってしまったが
    読み物としては、それはそれなりにおもしろかった

    句会で自分の句をいろんな角度から吟味され批評され鍛えてられていく様子、相当心が強くないと折れてしまいそうな気がする

    議論された内容をまた来月の作句に生かす
    ああでもない、こうでもないと言葉を入れ替え、助詞を入れ替え、語順を替え・・・
    これでは、句の中に因果関係ができてしまい、ひとりで答えを出してしまっている・・・
    このフレーズは類想になるのでは・・・等々

    岸本さんが頭の中でぐるぐる思いを巡らせている様子が手に取るように分かる
    程度の高低の差はあれ、私も句を作る時はそういう感じなのでよく分かる


    句会・吟行・席題と次々とチャレンジしていく岸本さんの様子にこちらまでが緊張
    決められた時間に何とか決められた数の句を詠まれているのはお見事!
    はじめたばかりで夏井先生の「チーム裾野」のメンバーで ある私には逆立ちしたってできっこないが、紙上で一緒に体験させてもらった

    いつかはそんなふうにどんどん溢れるように句が作れるようになりたいものだ

  • 岸本さんがどんな風に俳句に取り組んで来たかを、失敗談も交えて書かれているので、初心者には分かりやすく親しみやすいと思いました。
    一定のルールを少しでも覚えなくてはと痛感!

  • 俳句にとても興味があるのに、どこからどういうふうにとっかかっていいのかわからない──

    そんな俳句初心者の悩みに寄り添うような本です。
    ほとんど初心者と言っていい著者が、とある企業の句会に出席するなんて、すごい勇気だなぁ、と感心します。
    初心者だからこその失敗や、やらかしてしまいがちなことの体験を交え、句会で学んだことを教えてくれます。
    なんだか他人事に思えないというか、句会コェェ!!!って正直思います。でも自分のダメなところを指摘してもらえるからこそ、さらにもっと素晴らしい句が作れるようになるのかな……そっちの道のりのほうがわたしにとってははるか遠い気がすると思うのはまた別の話。
    そして吟行にチャレンジした岸さん。
    そこでやらかした失敗談や学んだことなども詳らかにしてくれていて、勉強になる。

    俳句にとても興味があるのに、どうしていいのかわからない。
    そんな人にぴったりだと思います。

  • 俳句の作り方をやさしく解説してくれて、参考になりました。 読めない漢字が何個かありました。 勉強の必要性を感じました。

  • 俳句には興味があるけど、どうしたらいいんだろう、という方におすすめ。
    岸本さんが、とてもわかりやすく「初心者」としての俳句を教えてくれます。自分の失敗談も余すところなく書いているので、とても親近感がわく!おすすめです。

  • 2010年6月8日(火)、読了。

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著者プロフィール

岸本 葉子
1961年鎌倉市生まれ。東京大学教養学部卒業。エッセイスト。会社勤務を経て、中国北京に留学。著書に『エッセイの書き方』『捨てきらなくてもいいじゃない?』『50代からしたくなるコト、なくていいモノ』『楽しみ上手は老い上手』『50代、足していいもの、引いていいもの』(以上中公文庫)、『ふつうでない時をふつうに生きる』『モヤモヤするけどスッキリ暮らす』『60代、少しゆるめがいいみたい』(以上中央公論新社)、『ひとり老後、賢く楽しむ』『ひとり上手のがんばらない家事』(以上だいわ文庫)、『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』(佼成出版社)、『60歳、ひとりを楽しむ準備』(講談社+α新書)、『90歳、老いてますます日々新た』(樋口恵子氏との共著、柏書房)、俳句に関する著書に『私の俳句入門』(角川ソフィア文庫)、『岸本葉子の「俳句の学び方」』(NHK出版)、初の句集『つちふる』(KADOKAWA)など多数。

「2024年 『毎日の暮らしが深くなる季語と俳句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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