アウシュヴィッツでおきたこと

制作 : 大友 展也 
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 32
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046214836

作品紹介・あらすじ

アウシュヴィッツに送られ弟以外の家族を失い、奇跡的に生還したユダヤ人の回想録。収容所での非人間的体験が淡々と綴られています。未来に生きるあなたへ、そして子どもたちへ「いのち」の尊さ、「平和」の大切さを伝えます。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館/某障害者施設の事件を受けて、ヒトラーの思想とはと思って借りた本だったけど、この本は本当に「アウシュヴィッツでおきたこと」が書かれています。何にもわからないまま連れて来られて、ひたすらに辛くて…ますますヒトラーについて知りたいと思った。
    文章の優しさからか、いま、ナチスへの憎悪みたいなものはあまり感じられず、むしろナチスに抵抗運動をしていた人々への仲間意識のようなものを感じて、最後にふわっとした気持ちで読み終われたのが救いかもしれない。こんなひともいるのだな。優しい。

  • 実際に収容所生活を送った人の体験録。

    毎日誰かが死んでゆき、何のためなのか、これからどうなるのかわからないまま、残酷な扱いを受け続ける日々。

    ホロコーストから生き残った人々がその後、どうやって生活しているのか、あんな経験をしてまた元のように暮らせるのか、ドイツに対する偏見は生まれなかったのか、ということが気になっていたのですが、著者のように、恨みに恨みを返さず、ドイツにも反ナチスがいて懸命にユダヤ人を守ってくれた人がいたことを思い、こんな歴史を繰り返さないために語り部として生きておられることに人間の強さを感じました。

    著者が青少年へ向けた講演の最後によく語られているという「ドイツ人だからという理由で負うべき罪はありませんし、罪自体が次の世代へ相続されるものではありません。起きてしまったことには、若い人たちに何の責任もないのです。」でも「同じことを二度とくり返してはならないということには責任があるんだよ」という言葉にすべてつまっている気がしました。

    恨み、妬み、罪の責任を、次の世代へと受け継いでいってしまうことで戦争は終わらない。それを静かに断ち切り、同じことを繰り返さなかったユダヤ人のことを忘れないでおきたいです。

  • アウシュヴィッツ収容所に送られ、生還を遂げたユダヤ人男性の著作。
    収容所での体験は悲惨極まりなく、彼はこの悲劇を繰り返さないよう、各地で自分の体験を語り継ぐ語り部として、88歳の今も活動を続けているとのこと。
    もちろん、彼の活動は称賛に値するし、現代を生きる者にとって知るべき重要な事柄であり、しっかりと耳を傾け心に刻むべきことだ。
    しかし、子供向けに書かれたのか?文章の稚拙さがどうしても目について…。本として読むのではなく、彼の語りを実際に聞くほうが、より胸に迫る内容になったかもしれない。

  • ユダヤ人が2000年にわたって守り続けてきたものが、そして心が軍靴によって踏みつけられたのです。
    当時ユダヤ人はラジオを持つことを禁止されていたから、情報はすべてチェコ人が教えてくれた。
    ユダヤ人は収容所でもひとつにまとまることができる。これは2000年にわたって培われてきたユダヤ人の本能。
    本当に毎回毎回ホロコーストの話を読むと胸が痛くなるというか、どうしてこういう歴史があったのかと。二度と繰り返してはならない。

  • 白い巨塔で財前五郎が訪れた場所がアウシュビッツ。 ヒトラーによってとても多くのユダヤ人が集団殺戮されたらしい。
    どんな場所だったのか詳しく知りたくて購入。今読んでいます。

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