KGビジネスブックス 利益を生みだす人事改革 7つの法則 人事科学の新たなグローバルスタンダード

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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046219145

感想・レビュー・書評

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  • なるほどーとは思うが、自分の統計スキルの不足により職場のデータに使うのはしばらく先になりそう…

  • "著者は、多くの企業の人事部は無駄に費用を使っているという。そして、金の眠っている場所が人事だともいっている。
    無駄遣いしている理由は5つ。自分なりに解釈したものを含めて内容をまとめると・・・・
    1.数字に弱い
     相関係数、t検定、分散分析、回帰分析、因子分析、主成分分析、クラスタ分析など知らない人事部がほとんど。
    2.権威に弱すぎる
     すでに確立した理論が、どんな背景で生まれたのかを理解しないまま、フレームワークとしてあてはめる傾向が強い
    3.経営意識がなさ過ぎる
     人事施策に投資したものが、どのような形で利益に貢献できたのかを検証しきれていない。
    4.プレッシャーに弱すぎる
     利益追求へのプレッシャーから逃れている人事部が多いとのこと。コスト削減についてすぐ批判的な声を上げるのは人事部らしい。つまり、こうした経営、利益を生みだすための仕事=プレッシャーから逃れているという。
    5.論理思考に弱すぎる
     時代のキーワードをカタカナで語りたがる。全体のグランドデザインを示し、人事施策を語れる人が少ないということか?

    著者の経験から上記のごとくであり、人事部として行うべきことを企業の実践例を交えて紹介しているのが、本書。

    1.採用、2.リーダー育成、3.研修効果、4.メンタルと早期退職、5.人事制度への不満、6.経営理念の浸透度、7.企業価値向上する人事の姿とは

    この7つのテーマについて語っている。"

  • 人事コンサルタントが既存の採用の問題点の指摘と科学的な採用・育成をどのように行うかを体系的にまとめている。「採用学」よりはもう少し実践的な内容。

    既存の採用の問題点
     主観や勘などにたよった曖昧な採用・人事システム
     全体として費用対効果が見えない

    筆者が提案する手法の要旨
     既存の社員のデータ分析から、パフォーマンスと高い相関を持つ因子を分析せよ
     研修の費用対効果を分析し、どれくらいの回収率が見込めるかを見極めよ
     心理検査で自社の企業理念と会わない社員、部署に適さない社員を把握せよ

    科学(主として統計学)を盛り込んでいる分、説得力はある反面、その手法の問題点の指摘がなく、やや高圧的なため反感を覚える人はいるかも。

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著者プロフィール

鈴木 智之 1962年生まれ。法政大学社会学部教授。著書に、『村上春樹と物語の条件――――『ノルウェイの森』から『ねじまき鳥クロニクル』へ』(青弓社、2009年)、『眼の奥に突き立てられた言葉の銛――目取真俊の〈文学〉と沖縄戦の記憶』(晶文社、2013年)、『死者の土地における文学――大城貞俊と沖縄の記憶』(めるくまーる、2016年)、『郊外の記憶――文学とともに東京の縁を歩く』(青弓社、2021年)、『ケアとサポートの社会学』(共編著、法政大学出版局、2007年)、『ケアのリアリティ――境界を問いなおす』(共編著、法政大学出版局、2012年)、『不確かさの軌跡――――先天性心疾患とともに生きる人々の生活史と社会生活』(共著、ゆみる出版、2022年)など。訳書に、A・W・フランク『傷ついた物語の語り手――身体・病い・倫理』(ゆみる出版、2002年)、B・ライール『複数的人間――行為のさまざまな原動力』(法政大学出版局、2013年)、M・アルヴァックス『記憶の社会的枠組み』(青弓社、2018年)、C・マラブー『偶発事の存在論――破壊的可塑性についての試論』(法政大学出版局、2020年)などがある。

「2023年 『断絶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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