きみに贈るつばさ物語―角川つばさ文庫書き下ろし短編集 (角川つばさ文庫)
- 角川グループパブリッシング (2009年3月3日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046310095
感想・レビュー・書評
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2017.08.15読了
あさのあつこ 椎名誠 関口尚 宗田理 はやみねかおる
松原秀行
豪華執筆人で送る つばさ物語。
椎名誠さんの世界の子供達には感銘を受けました。背景には色々あるし、これがベストとは決して思わないが、そのように働いている子供達もいるのだということは是非、知っていて欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
椎名誠さんのルポ、関口尚さんの『代打の女神様』が面白く読めた。
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「ヨキナマ、ヨキナマ」あさのあつこ
「働く子どもたち」椎名誠
「代打の女神様」関口尚
「ネコになった少年」宗田理
「幽霊屋敷にて人喰い鏡を見る」はやみねかおる
「キャベツ畑のトリケラトプス」松原秀行 -
購入日:2009/03/??
読了日:2009/03/08
角川から「角川つばさ文庫」なるレーベルが新しく出たんだね。
最初見たとき、角川文庫から出ている話をまた1冊にまとめたのかと思ったのだけれど、書き下ろしだったとはね。
「ヨキナマ、ヨキナマ」(あさのあつこ)
あさのあつこ作品は余り読んだことが無いけれど、これは心温まる話だといえるね。
「働く子どもたち」(椎名誠)
言いたいことは何となく伝わるけれど、何故ここにこれが載るのか不思議でならない。
「代打の女神様」(関口尚)
爽やかな青春もの。
だけど、ページ数の関係か最後がちょっと尻すぼみだね。
「ネコになった少年」(宗田理)
導入部分と、主人公が猫になってからのちょっとした事件の描写でページが埋まってしまっている。
最後がぶっつり切れていて、拍子抜けしてしまう。
「幽霊屋敷にて人喰い鏡を見る」(はやみねかおる)
角川から出ているだけあって、『僕と先輩のマジカル・ライフ』でお馴染みの三人が登場。
但し、時代設定は井上快斗と川村春奈が小学六年生、長曽我部慎太郎が高校生。
オカルトチックなミステリで、現実だったのかも分からない。
「キャベツ畑のトリケラトプス」(松原秀行)
タイトルは引き付けらてる感じで、話も途中まで良かったのだけれど、やっぱり最後がね。
『パスワード恐竜パニック―パスワード外伝・奇想天外SF編2―』と同じような結末にちょっとがっかり。 -
あさのあつこさんの妖怪のお話と椎名誠さんの世界で働く子供たちの話と関口尚さんの代打専門の女の子の話と
宗田理さんの男の子が猫になる話とはやみねかおるさんの幽霊館の話と松原秀行さんのちっちゃいトリケラトプスの話。
うーーんどれも短いし、子供向けだから
物足りないというかあっさりしてるというかオチが弱いというか
どれも書き下ろしってことだけど、もっと膨らませたりすれば1冊の本になりそうな印象
まあそれが面白いかどうかは別だけど
「代打の女神様」がいちばん面白かったかなー
女の子が男の子にまじって野球とかやるお話はけっこう好きかも -
“「いっしょにやらない?」
お菊はすごくびっくりしてた。及び腰で、いまにも逃げ出しそうに見えた。こいつはこういうときに遠慮するから友だちができないんだ。あたしはそう思って言った。
「自分から勇気を出して入っていかなきゃ、いつまでたっても自分の居場所は手に入らないよ。居場所は自分で作るもんなんだよ」
ボールを差し出すと、お菊はこわごわといった感じで受け取った。それがお菊が野球の輪に加わるきっかけだった。”
あさのあつこ「ヨキナマ、ヨキナマ」
椎名誠「働く子どもたち」
関口尚「代打の女神様」
宗田理「ネコになった少年」
はやみねかおる「幽霊屋敷にて人喰い鏡を見る」
松原秀行「キャベツ畑のトリケラトプス」
やっぱはやみねさんのが一番好きだ。
快人と春奈は楽しすぎる。
もちろん、長曽我部先輩も。
“そのとき、ぼくの母が、冷えた麦茶を持ってきた。
コンマ一秒の素早さで、春奈が正座する。フィンをつけたままで、この素早い動き。さすがだ。
「おばさま、おじゃましてます」
優雅に頭を下げる春奈は、どこからみても良家のお嬢様だ(頭に、水中眼鏡をのっけているけどね)。
そして、母に告げ口する。
「快人ったら、海に行かないって言うんですよ。残りの夏休みを、本を読んで過ごすって言って」
「あらあら、困った子ね」
溜息混じりに言う母。
「この子ったら、少しも外へ行こうとしないから……。漂白剤に浸したモヤシみたいに白いでしょ。春奈ちゃんみたいに、よく日焼けした子がうらやましいわ」
「日焼けは、歳をとってからシワやタルミの原因になる。皮膚ガンの心配もある。―――母さんは、ぼくが皮膚ガンで死んでもいいって言うの?」
「引きこもりの理屈オバケになられるよりは、ましよ」
ぼくの主張を、母は溜息で吹き飛ばす。
そして、春奈に飛び切りの笑顔を向けた。
「たいへんだけど、快人の面倒を見てあげてね」
「任せてください、おばさま」
全てわかっているという顔で、春奈がうなずいた。”
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