ようこそ、古城ホテルへ(4) ここがあなたの帰る国 (角川つばさ文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 110
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046312792

作品紹介・あらすじ

湖のほとりに建つ古城ホテル『マルグリット』にいる四人の女主人たちは、どんなやっかいごとでもあっというまに解決してしまう-。そんなうわさを聞きつけやってきたのは、新婚ピカピカのお嫁さん!?力を合わせて、なんとか彼女のなやみを解決してひと安心-と思っていたら、亡国の姫君リ・ルゥがとつぜんホテルをやめるなんて言いだして!?四人の少女の、切なくも優しい友情物語、大好評シリーズ第4弾!小学中級から。

感想・レビュー・書評

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  • 読み終えたので他の人の感想見たら、みんなしてギリギリとかアウトって言ってて面白かった。笑
    紅玉さんの中では珍しいよね…?ここまで露骨な色仕掛け。まぁ普通にしてても常に振り撒いてる人が2人ほどいるから、その時点で…な気もする。

    4冊読んで、やや控えめにしてあるけどやっぱ紅玉さんだなと思った。容赦なさというか、愛の過激さというか。読めてよかった。

  • 「あたしは、いやだよ」
    湖のほとりに建つ古城ホテル『マルグリット』にいる四人の女主人たちは、どんなやっかいごとでもあっというまに解決してしまうーー。と思っていまら、亡国の姫君リ・ルゥがとつぜんホテルをやめるなんて言いだして!?



    シリーズ第4弾。亡国の姫君リ・ルゥのお話。
    前半ドタバタからの後半シリアス展開。自然な流れで読みやすかった。『新妻と思春期の少女はジゼットに近づけるな』が発動したのが良かった。ピィの色仕掛け、その筋の人だったら本当に危ないと思う。危なかった。ピィは可愛い。しかしメインターゲット層であろう思春期少女には刺激強めな内容だったのではないかと思うのだけど、ジゼットがいる時点で性癖強打されるかな、そうだね。
    後半は人の信念というか生き方というか、信じるもののお話だと思った。女主人たちの絆はたぶん重たいものなんだろうけど、拠り辺を失った少女たちを繋ぐにはそれだけ強いものが必要で、だからこそ読み手として彼女らが愛おしく感じるんだろうな。ディについては、そういう生き方しか知らないのであれば仕方ない思考でもあるけど、お頭の元で、他人と自分の境界を見つけられるようになってほしい。それはすごく難しいことだけど自分の常識を壊すことの必要性と勇気を、この物語を読んで得られたらいいと思った。リ・ルゥが重くてショッキングだからディまで意識いかないかなぁ。

  • 従者一人が舞い上がった挙げ句に案の定、という感じ。あのままお別れになってディランとのオチがつかないで終わるのはやや消化不良。姫さまは覚悟もあって毅然としていて良かった。そしてそれに見合う友人たち。やはり古城ホテルにはこの4人の女主人がいないと。ヘンリーも頑張った。ロベールおじさんもなんかもうただのいい人だった(笑)

  • 亡国のお姫さまの話。
    まさか従者が。

    それよりも!
    ジゼットちゃん…美人です。最強。やっぱり大好きです。

  • ひと段落、ということはこれで終わりだったりするのでしょうか。
    話としては、予想通りのリ・ルゥがメインの話。
    前半はドタバタですが、何がどうなって気付いたら全力シリアスに。

    ぐだぐだ書くより、読んでほしい本です。
    最近の本は表紙で得をしたり損をしたりしている気がします。
    嫌いじゃないけど。
    しかしジゼットさん半端ないな…

  • 4人一緒だった女主人達が、“それぞれの”生きる道を進むか、否か。

  • 子供向きレーベルとは思えない辛口な作品。

    今回は、滅びた国の元お姫様リ・ルゥが主役。
    国が陥落する寸前に、彼女が臣下から与えられた毒の正体が明らかになる。

    これで、四人全員の話がそろったのだが、この巻で終わってしまうのだろうか?
    もっと続いて欲しいような、切りのいいところで終わるのもいいような、複雑な気分。

    地獄の番犬ヘンリーが四人のお父さん気取りなのもかわいい。

  • そして次、お姫様。
    背後が背後なので、この問題くるかと思ってはいましたが
    予想通り! でした。

    属国…あの姫様が? という思いがものすごく。
    しかし国を立て直したい、という従者よりも
    帰宅してくる者がいる、という所に問題あり、です。
    変える場所がない気持ちは、よく知っていますから。

    そして最後に、よい所を少しだけもっていった犬様。
    けれどそれよりも気になるのは、女装(?)した軍人!
    イラストがついているとはいえ、きっちりばっちり上から下まで
    眺め見たい! と思ってしまったり。

  • 児童書のアリかナシかのギリギリのラインではあると思う。
    4人の少女の友情と呼んでしまうには余りにも強い絆。ヘンリーちゃんも大活躍。こいつは本当にいいやつだな。
    前の女主人とのやり取りで、彼女たちが認められたと嬉しくなった。

  • この児童文学レーベルでギリギリアウトな描写がたまらないですね。小学校高学年の自分だったら、『もやもやしたもの箱』の中に仕舞いこんで、ある日突然、「ああ、そういう意味だったのか!」とピーンと来て、懐かしく読み返しちゃったりするんだろうなぁ。読み手が大きく成長する合間に手に取る本。子を持つ親として、いつか子の前に上手に差し出してあげたいシリーズ。

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著者プロフィール

1984年、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞し、デビュー。その後も、逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。

「2022年 『雪蟷螂 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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